更新 2024年 10月10日
いま話題になっている本と、若い人たちやたくさんのひとに私(すずきじゅんじ)が読んでもらいたいと思う本をご紹介
話題の新刊
◆『 学力喪失 』 認知科学による回復への道筋 岩波新書
◆『 メアリ・シェリー 』『フランケンシュタイン』を書いた16歳の少女メアリ・シェリーはなぜ忘却されたのか 白水社
◆『 灯台へ 』ヴァージニア・ウルフ 新潮社
◆ 『 私たちは売りたくない! 』 紀伊国屋書店サイト
◆ 『 国史 』検定合格済み中学校社会授業用歴史教科書 紀伊國屋書店サイト
山本周五郎
◆『 裏の木戸はあいている 』(うら の きど はあいている)
・新潮文庫『ひとごろし』に収録されている短編です
・文春文庫からもでています
・朗読オーディオCDも発売されています
・新潮社の LisBoリスボ でも朗読が配信されています
↑ 見られない場合はこちらのリンクから公式サイトで視聴できます
◆『 鼓くらべ 』(つづみ くらべ)
↑ 見られない場合はこちらのリンクから公式サイトで視聴できます
◆『 あだこ 』
↑ 見られない場合はこちらのリンクから公式サイトで視聴できます
◆『 武家草鞋 』(ぶけ わらじ)
は、こちらのページで紹介しています
朗読はいろんな人が行なっているさまざまなバージョンがあります。読み手が女性か男性かでも趣がことなります。聴きくらべてみて自分のお気に入りの声をさがすのもよいかも
灰谷健次郎
・『兎の眼』
・『海の図』
・『我利馬の船出』
・『天の瞳』
・『わたしの出会った子どもたち』
・『島物語』
ほかにもたくさんの良作があります 角川文庫
もちろんどの本を読んでも自由です。あえて言うなら、灰谷健次郎の作品は発表された昔のほうから順に読む方が自然だとは思います。むかしの作品でもとても読みやすいです。
さいしょに読むなら『兎の眼』がよさそうに思います。
若者が読むなら『海の図』や『砂場の少年』
エッセイもとても読みやすく、沖縄についての本は沖縄旅行へ行った後に読むとより頭のなかに海の情景が浮かびます。
『天の瞳』はさいごの作品なので、ほかの作品を読んでからのほうがよいかもしれません。
『風の耳朶(みみたぶ)』は高齢者が主人公の作品です。山田太一の『空也上人がいた』と読みくらべてみるのも面白いかもしれません。
あまり本を読むのになれていないひとは『ワルのぽけっと』『きみはダックス先生がきらいか』はみじかめで読みやすいかもしれません。
めずらしいところでは『灰谷健次郎まるごと一冊 小説新潮7月臨時増刊』という写真のたくさん載ったムック本も存在します。家にあそびに来た灰谷健次郎のことを書いた文章を筒井康隆が寄稿しています。
新海均さんという方が『いのちの旅人 評伝・灰谷健次郎』という本を出されています。
灰谷作品は、最初に新聞連載で掲載された時、ハードカバーの単行本で刊行された時、文庫で刊行された時によって、おなじ作品であっても部分的に推敲や部分削除がされている作品もあります。
養老孟司
ようろう たけし。脳や解剖学についてのカタイ文章の本もありますが、エッセイ風で読みやすい本も多いです。新潮新書や文庫で手軽に読めるものがあります。宮崎駿との対談などもあります。
インターネットで公開されている公開講座やインタビューは本よりもわかりやすい内容です。
なだいなだ
・『おっちょこちょい医』集英社文庫
・『ボタン戦争』翻訳
・『片目の哲学』角川文庫
・『民族という名の宗教』岩波新書
山田太一
山田太一はテレビの脚本家として有名ですが、書き下ろし小説やエッセイの本もあります。小説もテレビドラマ同様に端正な作品で、小説刊行が先でそのあと映画やテレビドラマにもなっています。
『空也上人がいた』など後年になってからの小説もあります。
あまり有名になっていない小説『彌太郎さんの話』はよみごたえのあるおもしろい物語でおすすめです。
山田太一と灰谷健次郎は対談したことがありその本も刊行されています。二人は同い年(1934年=昭和9年生まれ)。
三浦綾子
・『 銃口 』 小学館