更新 2024年5月15日 【目次トップ】へもどる
答え:
HSP3Dish.js とは
「Webアプリ」が作れる HSP のこと。
エイチ・エス・ピー スリー ディッシュ ジェイ・エス
と読みます
HSP の歴史おさらい
・国産のプログラム言語「HSP」は約30年前に日本で誕生しました。(Wikipedia)
・生みの親である開発者 おにたま さんはそれ以来30年間、現在も開発と改善を続けています。その間、たくさんの仲間や協力者が参加しています。
・2024年5月現在、最新のバージョンは 3.7ベータ8版 となっています。HSPのうしろに付いている数字の「3」はこの意味です。
・「HSP」はもともとWindows用ソフトをWindowsパソコン上で作るプログラム言語でしたが、進化をつづけて、
「一つのプログラムを作ればすべての端末で動く『 HSP3Dish 』ディッシュ」
が誕生しました。
●通常のHSP で作ったもの → Windows上でだけ動く。
そのかわり利点として、HSPで機能が足りない場合は Windows OS(API)が提供する機能を全て呼び出せる。自作追加もできる。
● HSP3Dish で作ったもの →
・Windows上
・iOS端末
・Android端末
・Linuxパソコン
・Raspberry Pi上
で動く。
・公式 HSP3Dish 紹介ページ
・iOS端末、Android端末で完成したアプリを動かすには、プログラム完成後に、HSP3Dish Helper による変換作業と、 各開発環境(Xcode、NDK、SDK)の追加など「仕上げ作業」「補助作業」が必要。
↓
・進化はつづきます。
● Linuxパソコンまたはラズベリーパイだけで開発できる「HSP Linux/Raspberry Pi開発セット」の誕生。
Windowsパソコンを持っていなくても開発できるようになりました。専用のスクリプトエディタが同梱されていて、標準で HSP3Dish による開発を行うことになります。(※こまかく言うと HSP3Dish 以外の画面表示が無いプログラム=コマンドラインのプログラム開発もできます)
● このほか macOS などで動く派生したHSPも誕生しています。
参考リンク: TinyHSP CuteHSP
● 開発セットに同梱された「標準HSPスクリプトエディタ」以外のより強力なHSP開発環境を自作して公開してくれるHSPユーザーも登場しました。
● HSP ver 3.3 の頃には HSPをJavaランタイム上で実行する HSPLet もありました。ブラウザ上で動作できる最初のHSP。 現在は開発・サポートが停止していて、HSP ver 3.7 では紹介されていません。
● HSP ver 2.6 の頃には、ネットワーク対戦ロビーを提供する「O2システム」というサーバサービスも公式から無料で提供されていました。(「Battle.net」のようなモノ)
● HSPは ラズベリーパイ だけでなく、Arduino という端末とも連携できます。
・Arduino おにたま(オニオンソフト)のおぼえがき
・Arduino(Wikipedia)
・電子工作、USB制御 もできます
テクノキット Km2Net ラズベリーパイ
↓
・さらに進化はつづき、
ブラウザ上で動く『 HSP3Dish.js 』が誕生!
開発したのは、日本国内のプログラマー zakki さん(個人)
★ 公式 hsp3dish.js サンプルページ
★ 公式 hsp3dish.js プログラミングガイド ( ver3.7 )
★ 公式 HSP3Dish プログラミングマニュアル(2022年版 ver3.7 )
★ 公式 HSP3 プログラミングマニュアル(2022年版 ver3.7 )
↑ 基本となる重要な資料ですので開発する際は必ず読みましょう
注意:ネット上には古いバージョンの公式ドキュメントも存在します。
URLに / v37 / が含まれているのが最新資料です
HSP3Dish.js どこがすごいの ?
開発者にとっての長所:
・作ったアプリの配布に制限なく、いつでもどこでも自由に発表できる
(アプリストアに手間をかけて登録したり、だれかに審査される必要がない)
自分が使えるサーバ・スペースへアップロードしてインターネット上で公開すれば、世界中の人がそのアドレス(URL)ページをブラウザで表示するだけで、そのアプリが使えます。
自分のサーバ・スペース を持っていなくても、WebDishサービス – SoupSeed へスクリプトを送信すれば、動作させることも、ほかのひとに見てもらうこともできます。
(※この場合、使用できる画像や音の素材ファイルは公式から提供されるモノに限られます)
・自分の開発用パソコンを持っていなくても動くモノがつくれる。
WebDishサービス – SoupSeed にテキストとしてスクリプトをうちこめば動作させることができます。
※ 現状では、パソコンのHSP開発環境でHSP3Dish スクリプトとして動作確認をしてから登録することが推奨されています。
今後「WEB上でのコード編集及びコンパイル実行」が計画されているそうです
このほか、Webサーバ側の開発が得意な人なら、HSP3Dish.js 作品を募集して公開するサイトを自分で作って運営することも可能です。(過去に実際ありました。販売ストアサイトも作れるかもしれません。)そういうユーザー独自の活動も公式HSPは自由にみとめています。
ユーザーにとっての長所:
・アプリをダウンロードしたりインストールする手間が不要
・どんな端末でもうごく(iPhone、Androidスマホ、iPad、タブレット端末、Windows、Mac、Linux、ラズベリーパイ、Chrome OS)
特に、大勢の人が持っているタッチ式スマホで手軽にためせるのが良い
開発元:
・日本国内のプログラマー おにたま さん(個人)が開発したスクリプト言語HSP(HSP3 / HSP3Dish)を、
日本国内のプログラマー zakki さん(個人)がブラウザ上でうごくEmscripten版hsp3dish.js / hsp3dish-gp.js として開発・実装し、公開してくれています。
マルチメディア機能、描画機能の改善を K-s さんが協力してくれています。
公式リンク(ライセンス・謝辞) OpenHSP
以上はすべて、オープンソースのフリーソフトです。「ユーザーとしての使用」「開発者としての使用」にかかわらず、お金がかかることは一切ありません。
※ 30年間ずるいことが一度も起きずに活動が続いているのが信頼の証拠です。
つまり、HSP3Dish.js とは、
「Webアプリ」が作れる HSP のことです。
※ブラウザ上でうごく「フロントエンド」「クライアントサイド」のプログラムと言えます。
サーバサイドで動く「PHP」「Ruby」などと連携したモノを作ることも可能です。
別途、HSPをサーバ上で動作(CGI)させることも可能です。