御神輿(おみこし)

秋に行われる神社のおまつり「例大祭 れいたいさい」で、町のなかのあちこちで「御神輿 おみこし」を見かけることがあります。

「おみこし」ってなんだろう?

これを知っていると納得感や親しみ、見物するときにより興味をもってたのしみ味わうことができると思います。

基本的な流れ

① 山から神様が神社におりてくる
 ↓
② 「宮出し みやだし
 神様が御神輿に乗って出発
 ↓
③「渡御 とぎょ
 町のなかを御神輿が巡る
 ↓
④ 「宮入り みやいり
 御神輿が神社に帰ってくる
 

【重要】

おみこしを担ぐ人たちが掛け声と共に上下に荒々しくゆらして、おみこしを派手に動かす理由

「神様パワー」を刺激してボルテージを上昇させ、まちのなかの穢れ(けがれ)や災(わざわい)を吸い集め、まちの浄化をする。
あえて表現するなら「掃除機」みたいなもの…?

では、吸い取った「よごれ」をたずさえた神様はどこへ行くのか?

↑ 例えば 『千と千尋の神隠し』
 たくさんの「よごれ」を飲み込んだ泥だらけの「川の神様?」がお風呂に入りにきたシーンがありました。

関連参考: 神々が湯治に訪れる 長野県の遠山郷

おみこし行列の「賽銭箱」には気軽にお金を入れて大丈夫

まつりの御神輿(おみこし)の集団と一緒に「賽銭箱 さいせんばこ」をかついだ人が歩いていることがあります。
それは神社にある賽銭箱とおなじと考えて大丈夫です。
御神輿はその外見デザインをみてもわかるとおり「ちいさな神社」とおなじです。

「金額が大きい時は封筒やノシ袋にいれて名前と金額を書いた方がより丁寧」というマナーも見かけますが、
現代の町のなかで行われている「お祭り」では、もっと気軽にその楽しいお祭りを開催してくださった感謝や神社への応援、担ぎ手たちへの励ましの意味でも、気軽に無理のない範囲でお賽銭(お金)をいれるとよいと思います。
(神社の神職のかたが歩きながら「お金いれてね」「お金いれていいんですよ」とはなかなか呼びかけづらく常時説明していないと思うので、その気があるひとは気軽に近づいていってお金をいれましょう。乱暴でなく丁寧な所作で。)



考察:
「町内のおまつり」で、あまり「神事」としてのあれこれを説明せず、宗教色をなるべく抑えている理由

(※執筆途中)


だいたい流れは似ています。用語はいろいろ異なる場合があります。②は「御霊入れ」という場合もあり。
「宵宮」は「前夜祭」の意味。
神様は山だけでなく、海や川や湖や空など自然のあらゆる場所からおりてきてくださる場合があります。
御神輿以外のものを担ぐ場合もあります。(例:蛇の形をした大縄など。)

⭐️ ここの記事に書いてあるのは専門家でも神職でもない一般個人のおおまかな解釈です。
全国各地の神社や地域にはさまざまなお祭りが存在し、それぞれに個性や独自性、習わしや伝承、伝統があります。
より詳しい話や、個別の神社のおまつりの正確な由縁やしきたりについては、それぞれの神社やおまつりの公式サイトやパンフレットなどの解説をご確認ください。


神社とお寺のお参り方法 ちがい

神社では
二礼二拍手一礼でお参りする。

お寺では
手をあわせるだけ。拍手(かしわで。パンパン手のひらを打って音を鳴らすこと)はしない。静かに合掌。


◆ ほかのブログ記事を読む