山本周五郎の短編小説『武家草鞋(ぶけわらじ)』は、
新潮文庫『つゆのひぬま』のなかに収録されています。
本を購入することもできるし、図書館で借りて読むこともできます。
ちいさい文字がよみにくい場合は、電子書籍で読むと文字を拡大して読書できます。
活字の小説だけでなく、小説の内容をそのまま朗読した「オーディオブックCD」というモノも新潮社から発売されており、こちらも購入したり図書館で借りたりすることができます。
山本周五郎の作品の良さはもちろんのこと、
鈴木瑞穂(すずきみずほ)さんの朗読が非常にすばらしいので、多くのひとに聴いてみてほしいと思います。
新潮社の関連会社であるLisBo(リスボ)のサイトで朗読の最初の部分をすぐに聴くことができます。
私はCDを持っていますが、これをパソコンやタブレット、スマートフォンに取り込んで繰り返し聴くこともできます。
※ときどき山本周五郎のおすすめ作品について質問されるので、今後、すこしづつ、山本周五郎についての解説を追記するかもしれません。
ざっと書くと、
・山本周五郎が後年書いた作品のほうが読みやすい(山本周五郎はたくさんの作品を書いており、昔の小説のなかには「読み物」として割り切った面白いとは言い難い小説も多数あります)
・新潮文庫で版を重ねて現在でも本屋さんの店頭に並んでいるような作品はおおむねどれでも面白いです。
短編集なら、ひらがなの題名がついている本は読みやすいかも
・短編作品は内容に幅があります。特に「深刻に考えさせられるまじめな話」と「ユーモラスな面白話」
・私が好きな作品ときかれて すぐ思い浮かべるのは『こんち午(うま)の日』『ひやめし物語』『裏の木戸はあいている』『あだこ』『ちゃん』「おたふく物語シリーズ」
・長編なら『さぶ』『ながい坂』が読みやすい
・活字を読むのが苦手な場合は、映画などになっている作品を観てみるのもよいかもしれません。映画『雨あがる』など