裁判所を悪用した架空請求詐欺

追記:
2025年1月現在、世田谷区内で詐欺の電話がふえています(成城警察署)
■電話の内容
・「2時間以内に電話が止まります
■この後、犯人はSNS等のビデオ通話に切り替えるよう要求し、偽の警視庁ホームページへ誘導します。
■偽の警察手帳や逮捕状を見せて、犯人の口座にお金を振り込むよう要求します。

詐欺なので無視しましょう。❌折り返しの連絡や問い合わせは絶対しないようにしましょう!
こわいと思ったら、着信拒否設定やブロック設定してじぶんをまもりましょう!
家族の高齢者や子供たちともこういう詐欺が増えていることを話し合って用心しましょう

⭐️ 不当な強制執行が疑われるケース、全国の高裁・地裁に報告要請…最高裁
 (2025年1月23日 読売新聞)


⭐️ 詐欺の連絡が
 ・メール
 ・SNSメッセージ
 ・電話
 ・郵送
 ・郵便受けちらし
 ・訪問セールス

どの方法でこようとも、基本は、

 ・無視する
 ・内容を読まずにごみ箱へいれる
 ・返事、返信をしない
 ・クリックやタッチをしてそのサイトを見に行かない
 ・折り返しの問い合わせをしない
 ・自分の名前や連絡先を教えない
 ・ブロックしたり、迷惑メール、迷惑メッセージとして処理する

という対応を徹底するのが安全です。

ただし、まれに、本物の裁判所の簡易裁判の仕組みを悪用した詐欺が存在します

↑ 本当に裁判所を悪用する手口は、全体の詐欺の手口に比べれば少数です。
 「裁判所から呼び出しがくるぞ」「裁判所から差し押さえがくるぞ」
などと書いてあるハガキが届くことがありますが、大部分は単に書いてあるだけです。そのまま放置してもなにも起きません。というより、それに反応して電話連絡や手紙で問い合わせしてくる「カモ」をさがすのが手口ですので落ち着いてください。

ただし、
まれに、
なかには、特別なターゲット(お金持ちであるとか、土地やその他の資産があることがなぜかばれていたりして、カモとして狙われてしまう場合)で、詐欺集団の連中が、
実際に簡易裁判や、民事裁判などを起こすという手口をつかうことがあります。
まるでデタラメで、インチキの証拠を用意して、普通には勝てるわけがないよう裁判を起こして(訴えの提起・訴訟提起)、裁判所のほうから「何月何日までに連絡するように」「何月何日に裁判に出廷するように」という郵送通知をださせることがあります。
本物の裁判所からの通知だった場合は、これを完全に無視してしまうと、その裁判が、訴えられた側の欠席扱いとなり、
”「相手方の主張した事実を争うことを明らかにしない場合」に該当し、原則としてあなたは相手方の主張した事実を自白したものとみなされます。(民事訴訟法第159条第1項)”
という非常に無茶苦茶な立場に追いこまれる恐れがあります。

なので、
一応、詐欺のなかには、こういう架空請求も存在するということを知識として知ったおいたほうがよいと思います。

★ くりかえしますが、実際に詐欺をする側が裁判を起こすことは稀(まれ)で、めったにありません。
 「裁判をおこすぞ!」「裁判所命令がくだるぞ!」という脅しのような文面の詐欺は多いですが、多くの場合は言ってるだけで、「こわがらせて、びびらせて、電話やメールで質問がかえってくることを待ち構えている詐欺」です。
だから無視すべきです!連絡しちゃだめです。

ただし、もしも郵送されてきた通知が、見たかんじ本物であり、印刷されている住所や連絡先がすべて本当に実在する裁判所の番号や番地と一致していたら、
後述する公的なサイトの窓口からアドバイスされているように、裁判所や法務省や警察へ問い合わせや通報して、相談してみましょう

重要:かならず、その届いた印刷物以外のべつのもの複数と見比べて、本物の連絡先かどうか確認しましょう! 公式サイトに掲載されている連絡先などと。
電話番号の場合は本物に似ているけど最後の数字番号がちがっていることもあります。
インターネットのホームページアドレス(URL)の場合は、見かけがとても似ているけど実はちがって偽物サイトということもあります。
(外国の文字や記号を置き換えて本物のURLにみせかける悪質な手法)

裁判所 (司法 公式サイト)

⭐️ 裁判所の手続を悪用した架空請求等にご注意ください

法務省 (行政 公式サイト)

⭐️ 督促手続・少額訴訟手続を悪用した架空請求にご注意ください

警察庁 (全国 公式サイト)

⭐️ 架空料金請求詐欺

警視庁 ( 東京 公式サイト)

⭐️ 身に覚えのない料金請求メールが届いた


◆ 警視庁では詐欺の情報提供も募集しています
 「架空料金請求詐欺」・「融資保証金詐欺」の情報提供


⭐️ スマホやパソコンで「アダルトサイト(エッチな裸の映像がでてくるホームページなど)」の閲覧した料金を支払え!
という詐欺も多いです。

そういうものはすべて詐欺なので、無視して大丈夫です。
インターネットになれていない、若者や高齢者は、ついこわい感じがして、表示されたメッセージの指示にしたがってしまったりしますが、無視してだいじょうぶです。相手にしない。

こういうアダルトサイトについては、「恥ずかしい」という気持ちがあるのでだれかほかのひとや家族に相談しにくくて、じぶんひとりで心配や不安を抱え込んでしまいがちですが、ぜんぜんくだらないインチキ詐欺なので、無視してください。


よくないのは、
❌「請求金額が自分の払える程度の金額だから、払ってスッキリしちゃいたい。さっさと終わらせて心配を解消してしまいたい」
と詐欺会社に連絡をとってしまったり、支払ったりしてしまうことです。
🙅‍♂️
一度でも支払ったり、連絡をとってしまうと、その時点で
「あ、こいつは注意力や警戒心の低い カモ だな」と相手に知られて、詐欺のターゲット名簿にのって今後ずっとつけねらわれてしまう危険が高まってしまいます。
「家族やまわりに詐欺の相談にのってくれるひとがいないか、警察に相談することができない弱い人間だな」ということがバレてしまいます。

一度、詐欺のカモ(実際にお金になる。金をまきあげた成果がでた)となると、何十年も経って忘れたころになっても、名簿は生き続けていて、なにかまた架空請求されたり、むかしのやりとりしたことを材料や詐欺の小道具に悪用して、あなたや、あなたの家族をだましにやってくるかもしれませんので、過去にあった詐欺などについては家族や身内みんなで情報共有しておくなど、警戒が必要です。