マスク着用と熱中症予防の両立

6月30日 世田谷区長から「マスクをはずしましょう!」というこれまでにないほど明確にハッキリ断言した注意喚起が行われています
 世田谷区公式サイト
区民の皆さんへ 連日の猛暑に伴う熱中症の予防と対応について
(動画メッセージもあります)

★6月下旬 連日 気温 30度超え予報が続いています
・6月20日 14:00現在 東京 世田谷区の 気温は 30度です
全国の学校で熱中症で児童が倒れて救急搬送されています

・6月中旬現在、東京の気温は 予報30度超えの蒸し暑い天気になっています。マスクが汗でぬれれば空気がとおらなくなります。 たいへんな事故がおきますので、けっして間違った知識・情報で、無理にほかのひとに対してマスク着用を強要・強制しないようにしましょう!
特に、こどもに対して!

※私は「個人がマスクをする自由」もあると思います。ただし熱中症に十分注意を。

★私はマスクについて議論することはしません。
「こどもが熱中症で死亡する事故が起きてほしくない」という一点だけを強く思い願っています


2022年6月17日 追記
福井市の小学校で熱中症か、20人 福井新聞
・東京・狛江市の小学校 6人熱中症

2022年6月10日 追記
「体育授業」「運動部活動」「登下校」の三つの場面で「マスクをはずす」文部科学省が各学校へ再度明確にするための通知をすると報道がありました

2022年6月8日 追記
小学校で熱中症か、6人搬送
共同通信

2022年6月5日 追記
「当時現場でのマスク外す指示はなし」だったとのこと
尼崎 中学校で生徒22人熱中症か マスク着用で体育大会練習
NHK

2022年6月3日追記 『兵庫県 尼崎市立中学校で熱中症か 体育大会の練習中 生徒22人が病院に搬送』 サンテレビ

2022年5月29日 追記
【自転車チャイルドシート、ベビーカー熱中症注意】
東京は5月29日、気温30度予想です。
自転車チャイルドシートやベビーカーに透明ビニールシートをつけてる場合は、レースカーテンにしたり内部が高温にならないよう要注意! まわりのおとなは、おせっかいでも一言こえをかけてあげましょう!
車で子供の車内置き忘れ、降ろし忘れ、大人全員で注意を!
 ・5月25日新潟市で車内に1歳5ヶ月の幼児がとりのこされる事故がおきています。

2022年5月27日 追記
「マスク着用しないで。」福岡県営公園で「公園利用の注意書き」掲示物の取り替え作業がはじまっています。
(春日市の県営春日公園)
また、図書館そのほかの公営施設でも、マスク着用を推奨するポスターや注意書きの取替えが各所で開始されています。

2022年5月26日 追記

きょう現在、日本国内では通常「マスクをしない」「マスク無し」が日本国の方針、公式な発表です。
 ・首相官邸  ・厚生労働省 ・文部科学省

◆屋外・屋内でのマスク着用について(厚生労働省HP)
 https://www.mhlw.go.jp/content/000942601.pdf

◆子どものマスク着用について(厚生労働省HP)
 https://www.mhlw.go.jp/content/000942602.pdf

★ 5月下旬現在、東京の気温は25度をこえる日がつづき、5月29日の気温予報は32度になっています。マスクが汗でぬれれば空気がとおらなくなります。 たいへんな事故がおきますので、けっして間違った知識・情報で、無理にほかのひとに対してマスク着用を強要・強制しないようにしましょう!
特に、こどもに対して!

2022年5月24日 追記

・2022年5月24日 末松 文部科学大臣が
 ◇ 登下校でもマスクをはずす
 ◇ 体育の授業もマスク不要
 を全国の学校に周知・事務連絡することを発表しました

・2022年5月20日 後藤厚生労働大臣は「マスクをはずす」ことについての政府の考え方を表明しています
 後藤大臣会見(公式厚生労働省サイト)

・5月11日 子どものマスク着用「見直しを検討」山際経済再生相

・5月10日 東京都医師会・尾崎会長「屋外ではマスクをはずす」との提言を発表しています

・政府、保育園児のマスク着用、推奨取りやめ検討

2022年4月28日 追記
4月27日、ニュース報道などで、あらためて「マスクをはずして熱中症対策を優先することを推奨」、国立感染症研究所、日本医師会ほかから声明がでています

・【産経新聞】日医会長、マスク改めて要請 屋外は熱中症予防優先

・【FNN】衆議院の厚生労働委員会:「条件整えば屋外でマスク外すことを推奨」熱中症対策で専門家が提言

・【東京新聞】「距離十分の屋外ならマスク外しを推奨」専門家が相次いで発言

★私はマスクについて議論することはしません。
「こどもが熱中症で死亡する事故が起きてほしくない」という一点だけを強く思い願っています

2022年4月22日 追記

4月22日、東京は気温26度をこえました。
熱中症予防について(特にこどもたちの)まだ正しい情報が届いていないことがあるようなので、くりかえしになりますが日本政府・厚生労働省 公式なおしらせを載せます

熱中症防止ポスター1
厚生労働省 公式サイトより

・こどもに苦しいときは「いつでもどこでもマスクをはずしてよい」とつたえましょう。

・こどものまわりにいる大人が、こどもが苦しそうだったり、赤い顔をしている、汗をかいていたら、マスクをはずしてあげましょう。

このアナウンスは約2年前から存在していて、文部科学省も同様の広報や事務連絡を行っていますが、ひとりひとりにじゅうぶん正しく伝わっていないことがあるようです。

2022年2月18日 追記

2022年2月16日 日本医師会が公式な定例記者会見で
「幼児・児童へのマスク着用(させること)は、よほど慎重に」と注意喚起しています

→ 「こどもは運動量が多く心肺機能への負担が大きい、嘔吐したときなど窒息の危険があるので、マスク着用しないほうがよい

東京都医師会の小児科医・川上一恵 理事の提言(2月8日)を受けて、厚生労働省は2月15日に

保育所等における対応関連情報
保育所等における対応関連通知・事務連絡
94 保育所等における対応にかかるQ&Aについて(第十三報)(令和4年2月15日現在)
をだしています

https://www.youtube.com/watch?v=2Xx8n-2C0qc
公益社団法人 日本医師会公式チャンネル
「定例記者会見(2022日2月16日)現況について―中川俊男会長」
動画 4:07 すぎ
(↑タイトル日付中の誤字は原文ママ
2/18 7:40 時点)


以下、2021年以前の記事

熱中症の死亡事故が起きないために。死亡事故を起こしてしまう前に。

熱中症防止ポスター1
厚生労働省 公式サイトより

2021年7月12日 追記:
東京 杉並区 で社会科見学中の小学3年生男女9人が熱中症になっています。当時の気温は30度を超えていました。
ビニールハウスのなかはもっと暑いです。
普段のさらに倍の間隔を空けて行動したり、そこではマスク無しでも口をとじてだまって行動するということもできると思います。

5月30日、6月2日 追記:
報道映像のなかで、大阪府高槻市の遺族の方が危険性の周知を希望しているのを、見ました。たいせつなのは、
そばにいるおとなが常に子供に気を配ってあげること
だと思います。
マスクの着用、不着用、どちらが正解ということでなく、硬直したルールを子供に押し付ける手抜きをしたり、子ども自身にむずかしい判断や責任を押し付けたりせず、
そばにいる、ちかくにいるおとなが、子供のからだを常に気遣って、よく観察して、赤い顔で汗を流していたら「マスクとっていいんだからね」と声をかけてあげたり、実際にとってあげる。
せきをしていたり、体調がよくないようなら、マスクにこだわらず、水分補給させて、はなれた場所で休ませてあげたり、家に帰ることをすすめてあげたりする。
もし暑い日に屋外で人が密集していないのに「マスク着用を強要する人」がいたら、運動時のマスク着用でこういう事故が起きている事実や公的アナウンスの存在を知らせてあげて、子供が「いたばさみ」でこまらないようにしてあげる、まもってあげる。
それがそばにいる大人(親だけでなく地域のおとな)の役目ではないでしょうか。
マスクがだいじなんじゃなく、こどものいのちがだいじ。

今回の事故報道をうけ、
文部科学省から、令和3年5月31日 マスクの「留意事項について(令和3年5月28日付PDF)」
運動時はマスクをはずす通知がでています
 スポーツ庁、厚生労働省、環境省も、2020年(令和2年)5月時点から運動時のマスク不要については周知を行っています
2021年6月1日、大阪府教育庁も「マスクを外す」通知を府内市町村にだしているとの報道がありました

※2021年5月現在、日本国内で熱中症で倒れる子供のニュースが報道されています。
・福岡県篠栗町の中学校で運動会の練習中に8人
・熊本県熊本市東区の中学校で体育大会練習中に5人

マスクの着用は本人の自由判断で、倒れたときの着用有無は報道されていません

子供にとって外での運動や体育は、からだを健康におおきく育てるために必要なたいせつな「仕事」です。
おとなの責任者・保護者一人の目で足りないのであれば、まわりのほかの大人がたすけてあげる、同じ場所にいる上級生や友達、クラスメイトが互いに目をくばりあって心配したり助け合ったりすることをおぼえるのも「教育」の一環ではないでしょうか。


5月27日 追記:
2021年5月下旬現在。大阪府高槻市で今年2月、小学5年生の児童が持久走の後に死亡した事故について報道されています。「マスクを着けて授業に臨んでいたとみられる」とされていて、詳細や死因についてはまだわかりません。

2月ということで、熱中症とはちがうかもしれませんし(※私がいま調べた範囲では当時の市内の気温は高くない)、マスク着用との因果関係はまだわかりません。

しかし、昨年2020年5月ごろ、中国でマスク着用中の生徒が体育授業で亡くなる複数の事故が報道されています。
また、報道というのはあくまで全体の一部であり、起きた事故すべてが報道されるわけでなく、今回のように数ヶ月ときには数年たってから報道されることもあります。

・熱中症かどうかわからなくても「119番通報」と同時に「胸骨圧迫」「AED使用」実行の知識を

「マスク」を論じるのでなく「こどもたち、人間のいのち」をかんがえることに集中するのがだいじだと私は思います。
今後 似たような事故が起きないようにどうやって防げるのか。おとなたちがどうやって子供たちの いのちを守っていくのか。
「言い争う」ことは「目的」ではありません

専門機関・組織の公的な情報(内容随時更新されてます)
厚生労働省 「熱中症予防行動のポイント」
国立成育医療研究センター「子どもの熱中症とは」
日本小児科学会 「マスク着用の考え方」

ふだんの生活の場であまりこまかいことにこだわりすぎたり、だれかがだれかに「指図」したり、杓子定規なリクツをこねたり、管理者のいる屋内で「我」を強引に通したりはしないほうがよいのではないかなと私は考えています。
「おたがいさま」「おもいやりの心」「やさしい気持ち」がだいじ。
いろんな意見があって、いろいろなひとがいる人間社会なのだから。
「じぶんが迷惑をかけられてる」とかんじるときは同時に「じぶんがだれかに迷惑をかけてる」ときかもしれません。

「国・政府」と「住んでいる地方自治体の行政」で方針がちがったり、矛盾したりすることもあります。
おなじ学校のなかでも、考え方がまったく正反対の保護者も存在します。


5月18日:
2021年5月現在、東京 世田谷区では 気温25℃ を超える日がありました。湿度や服装にもよりますが、歩いているだけで汗がでてきました。国内で気温30℃ を超える場所もでてきています。
毎年「熱中症」で倒れて救急搬送される人が多数います。
軽い熱中症や、立ちくらみであっても、車の往来がはげしい車道の近くや、階段の上であれば大きな事故にもつながります。

あまりに強く自分でマスク着用を絶対的なことと思い込んだり、マスクを短時間でも外していると誰かから苦情を言われるのではないかと恐れたり、
そういう間違った思い込みで本来はなくていいはずの被害がでたりしないように、
特に、元気にあそぶ子供たちや、小中学生たちが、まわりの大人の目を気にしすぎて、からだが熱くて呼吸がくるしいのにマスクを外せない、などということが起こらないように、起こりやすくなる夏の季節まえに犠牲者がでるまえに、注意喚起、情報周知の意味でこのページを作成しました。 

熱中症防止ポスター1
熱中症防止ポスター2
熱中症防止ポスター3

↑↑↑
これは、2021年(令和3年)7月現在、厚生労働省環境省 から公式発表・公開配信されている「熱中症予防行動(リーフレット)」の内容です。
厚生労働省リンク

たいせつなのは、いのちをまもること
病気にかからないこと です。
マスクをすること自体が目的ではありません。
ひとを病気にかからせない、うつさない、ということもだいじですので、頻繁に咳(せき)がでる時や、体温が普段より高くて体調不良を感じる時は、外出自体をひかえるのがよさそうです。


熱中症 予防で気をつけること、そのほかの注意点
・「暑さ」は、湿度や、風の有無も関係するので、温度計や発表される気温だけではわからない
・直射日光の場所や、アスファルトの照り返し、周囲が壁や木だったり地形によって風が通らなかったりするとさらに暑くなる
・エアコンの室外機、乗り物の排気ガス、工場の排熱がこもるような場所はさらに暑い
・からだの小さな子供はアスファルトなど地面からの照り返しの輻射熱の影響をうけやすい
・服装はひとそれぞれで暑さが違う。移動先の都合によって冷房対策で長袖や上着をよぶんに着たままになってしまうこともある
・食事をすればそれだけでも体温はあがる
・睡眠不足など、熱中症への耐性もそのときの体調によってかわる

マスク着用の「行き過ぎ」で心配されている問題
・熱中症 ・脱水症状
・高二酸化炭素血症 ・低酸素血症
・血がドロドロになる「夏血栓」による脳卒中(脳梗塞など)
・呼吸器や身体に対する負荷が増える
・その他の持病、呼吸器系循環器系の病気に対する悪影響
・マスク頭痛・偏頭痛(酸欠、二酸化炭素過多、ヒモの圧迫)
・長時間つけたまま取り替えていないマスク自体の衛生上の問題、マスクが汗でぬれた時の通気性安全性(特に運動時)、洗って繰り返し使用したときの品質劣化。マスク表面を何度も触る。

 その他、体内に取り込む酸素量の低下の脳への影響や、乳幼児の発達過程における認知力や心理への影響


私自身はマスクの着用について、賛成も反対もありません。(昨年のマスク不足の時期には自分で入手できたマスクをまちなかで配る活動もしていました。)
科学的医学的で純粋で良心的な(真実よりも個人の立場が優先されたりせず、お金儲けなどによって歪められない誠実な判断)根拠を総合して、日本人みんなの命と安全がまもられていくことを願っています。

私は、暑い日に実際に公園などで、マスクをしながら赤い顔をして、汗をかいて、息をはずませているたくさんの子供たちを自分の目で見ています。
個別の状況は千差万別なので、最終的には、実際にその現場のいちばん近くにいる、親、教師、大人、が責任をもって判断していくしかないと思います。

また、個人個人の意見や論理・主張が異なって衝突するようなときには、なるべく穏便に「目的は争うことではない」ことを忘れず、先鋭的にならず乱暴な言葉をつかわずに、それぞれが相手側の言い分を思いやって自らも省みて、社会全体が丁寧に協調しながら、知見や経験を積み重ねつつ、まえむきにすすんでいくのがよいと考えています。

外(そと)であっても、インターネット空間上であっても、そこは「公(おおやけ)の場」です。子供たちがおおぜい見ています。
おとなが、こどもたちのお手本となる言葉遣いと行動、ずるいことをしない、嘘をつかない、をいつでもこころがけるのが、おとなの責任であり、義務ではないでしょうか。

「意見がちがうこと」
「ひとそれぞれ異なった意見をもつこと」
「さまざまな意見があること」
そのことはあたりまえで、良いこと、だと思います。

意見がちがう相手のひとがいたとしても、そのひとは「敵」ではありません。
「そのことについてはじぶんと意見がちがっている」という、ただそれだけのことです。

社会のまじめな問題については、ひとりひとりが自分自身のこころで丁寧によく考えて、自分なりの意見をもつことがだいじだと思います。
その「意見」を持ち寄って、「争う」のでなく、社会をよりよくしてまえにすすめていくために。


・この記事は2021年4月26日に書きました(初出)
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