私がゴミ拾いをしていると、子供がそれをみて自分でゴミを拾ってきてくれることがあります。
とても可愛いし、ほほえましい ほっこりした気分になりますが、そのたびに
「ありがとう。でも、ゴミ拾いはおじさんがするからね。ゴミ拾いはあぶないから、おとなが拾えばいいんだからね。きみたちはクルマに気をつけて元気にいっぱいあそぶんだよ」
と私は言います。
落ちているゴミからの感染症、硬く尖った物でケガをする、誤飲などの危険性もありますが、それよりなにより、ゴミ拾いに夢中になって 自動車や自転車、前方を見ていない歩行者や走っている人に からだの小さな子供がぶつかるのがいちばん心配です。
「ゴミ拾いは良いこと、ほめられること」と子供がおぼえてしまうと、いつか子供がひとりで道を歩いているとき、つい反射的にごみを拾おうとして交通事故に遭ってしまう事をつよく心配しています。
そういう事故の可能性、確率をあげてしまうことを心配しています。
子供がケガをすることに比べたら、ゴミを拾ったり捨てたりということはどうでもいいくらい小さなことです。
ゴミ拾いよりも、いのちがだいじ。こどものからだがだいじ。
だから私は、ゴミ拾いを子供には すすめません。
おとながゴミを拾う姿、おとながゴミをすてない姿がまちのなかにあり、それが目にはいれば、それでよいのではないかと私は思っています。
子供を自転車にのせてるお母さんも ゴミを落としても拾う必要ないですからね。ケガしないほうがだいじ。いのちがだいじ。
ゴミはおじさんが拾うからね。