巧妙になったずるい詐欺に気をつけましょう

2024年9月30日 追記:

ゴキブリ駆除で高額請求 不安あおる手口、社名公表

 ゴキブリ駆除で「関東エリア最安レベルに挑戦!追加料金一切なし!税込550円~」などとウェブサイトに記載しながら、訪問後に不安をあおって実際は高額な料金を請求していたとして、消費者庁は30日、消費者安全法に基づき、「害虫110番」の名称でサイトを運営していた駆除事業者「ORBITAL PERIOD」(東京都豊島区東池袋)の社名を公表し注意を呼びかけた。(共同通信)



「中古買取」をよそおっただましの手口に気をつける

↑ とくに郵便受けにはいっているチラシや、インターネットにでてきた広告、メールできた宣伝には用心しましょう。
 また、中古品買取自体は普通の商売だったとしても、そのとき相手に渡した個人情報があとでべつの詐欺に使われてしまうこともあります。

 訪問販売などで物を買ってしまうと、今後ずっと「あそこの家はカモだ(だましやすい)」という名簿、データベースに記録が残ってしまい、詐欺にねらわれやすくなるかもしれません。


「ETCのポイントの有効期限が切れるので無くならないうちに使用しましょう!」という詐欺メール

 ETCのポイント、航空会社などのマイレージ、クレジットカード会社のポイント、家電量販店のポイント、それらの「有効期限が切れて使えなくなるとゼロになってしまってもったいないので急いで使いましょう!」とあせらせるようにあおって、詐欺のサイトや詐欺の電話番号に連絡をさせようとするだましの手口があります。
 絶対にそういう連絡のメールのURLをクリックしたり、メッセージで問い合わせしたり、電話をかけたりしないようにしましょう!
 最近は手口が巧妙化していて、具体的な(でたらめな)残高ポイント数を記載して本物の連絡にみせかける手口になっています。

出会い系アプリなどに気をつける(特に若いひと)

恋人やともだちをつくりたいと思ってカップリングアプリ、出会い系アプリに登録したり使用するひともいると思います。
とくに社会経験のすくない若い人は注意をしてください。
自分が連絡をとりあっている相手、会っている相手が、じぶんとおなじように友達や恋人がほしくてそこにいるのか本当のところはなかなかわかりません。

・なにかを売ろうとしている
 マルチ販売、高額品分割払いセールス、
・お金儲けのために会っている
 知り合いの飲み屋やレストランに連れて行こうとする
・勧誘目的
 カルト宗教、有料スクールやサークルの勧誘、選挙活動、犯罪仲間をさがしてる
・犯罪をたくらんでいる
 AV撮影、性犯罪、誘拐、監禁、知らないうちに睡眠導入剤を飲まされる
 違法薬物を売りつけるために出会った

・まったく無茶苦茶で理屈の通らない言いがかりをつけて脅迫される危険性もあります
 「おまえが急に約束をやぶったから迷惑料を払え」
 「このまえおまえに貸した物が壊れてた○○万円払え」
 「おまえの運転でケガをした治療費、慰謝料を払え」
 そのほか、ただでプレゼントしてくれたはずの物や、おごってくれた飲食や旅行代金、ただで貸してくれたはずの物と思っていても、あとから言いがかりをつけて代金を請求されることもあります。さらに実費代以上のわけのわからない金額をふっかけてこられる危険性もあります。

↑ 基本的に、顔をかくしていたり、本名が言えないひとは要注意です。
 つきあって長いのに住所やこれまでの生い立ちが言えないひと、家族や友人をひとりも紹介しないひとは要注意。逃げることが前提でその場しのぎで「付き合い」を演じている場合があります。

ただし、自分の側も1回2回しか会っていないのになんでも個人情報をぜんぶ伝えてしまうのは危険なことでもあります。 
 なるべく身元のしっかりしたひとと、しっかりとお互いを観察してていねいなお付き合いをするのが、安全だと思います。


政党、政治活動をお金儲けに利用するひとたちも増えているので注意

とにかくなにかにつけて「お金を出してくれ」「寄付をくれ」「なにかを買ってくれ」という活動には要注意。政治活動、宗教活動、NPO活動、けっきょく名目はなんでもよくて目的はお金を集めることにある詐欺です
 うまいことを言って、土日や休日、平日に労働提供だけをもとめられる(一方的に労働や時間を損をすることを強要強制してくる)集団にも要注意です。
 人間として敬意をはらわれない、礼儀がない、えらそうである人たちとは付き合わないほうが安全です。
 とくに、就職活動でちゅうぶらりんの状態だったり、フリーターや無職でじぶんに自信がなく「どこかに所属して活動していたい」という「人恋しさやさびしさ」につけこまれたり、定年退職後や高齢になって仕事や連れ合いをなくして「やりがい」「だれかに必要とされること」に飢えている状態のひとがねらわれやすく、だまされやすくなっています。
 じぶんの目と頭とこころをつかって、その団体や集団がほんとうにただしいこと、世の中のためになることをしているか、関わるまえに、じゅうぶんおちついて観察しましょう。みじかなひとや、その団体と無関係で利害関係のないひとから意見をきいてみるのも参考になります。

↑ インターネットの「クチコミ」には、真実もウソも両方たくさんまざっています。よく注意して、情報とつきあいましょう。
 自分なりに情報と情報をつきあわせて、その矛盾点をみつけたり、考えたりしらべて検証したり、してみましょう。
 お金をもらって書きこまれたり発信されている情報もネット上にはたくさんあります。「有名人が言っている、テレビに出てるひとが言ってる」からといって本当のことだとはかぎりません。どちらかというと「有名人」というひとは基本的なビジネスモデルが「ひとからお金をもらってしゃべる。依頼された内容を演じて情報発信する」ことが本来の仕事の「演者」です。
善悪ではなく。お金でたのまれたことをしゃべっています。そういうプロフェッショナル(職業・芸能事務所所属の雇われの身)です。

「じぶんが知っていればいい」「じぶんだけだまされなければよい」ではなく、まわりにいる家族、ともだち、知り合いにも、ときどき話題にして、おたがい気をつけたり、うっかり忘れてしまっていたサギやだましの手口を思い出すようにしましょう