カテゴリー: 交通安全

  • 自転車のイヤホン運転とりしまりが行われています

    10月3日、東京都の世田谷区内で、まちのなかを走る自転車に対する、警察官による注意・指導・取締りをしている現場を見かけました。

    警察は、自転車を捕まえたり、いじわるしたいとか、金儲けがしたくて、取締りをしているわけではありません。
    ひとの命をまもる、交通事故がおきることをなるべく減らしたい、未然にふせぎたい、町の中のみんなの安全度を向上させたい、という思いで、憎まれ役になってでも役目を果たしています。

    イヤホン(イヤホーン)をつけたまま自転車を運転するのは違法か?

     → 東京では、取締りの対象になります

    参考記事:
    『自転車のイヤホン使用は違反?片耳ならいいの?罰金や条例について』(チューリッヒ)
    東京都道路交通規則 第8条

    そのほか、自転車を運転するときは

    ・ヘルメットをかぶる。
     おとなも積極的にかぶることで、こどもたちのお手本になり、こどもたちもマネしてくれます。

    ・道路をわたるときは、かならず一時停止して、自分の目で、前後左右の安全を確認してから渡る。
     たとえ信号機が「青」であっても、信号無視して走ってくる車はあるので、要注意。
     こどもたちに、自分の側の信号機が「青」であっても、右折や左折で横切ってすすんでくる車の存在があることを何回も何回も繰り返しおしえる。(子供は車の免許を持っていなくて、このことを知りません。)

    ・スマホ片手運転をしない

    夜(日の入り日没後)は

    ・ライトをつける(自転車車両本体に、前方と後方2ヶ所以上。十分なあかるさがないといけない規定があります)

    ・ライトは追加で複数つければ、より安全です。
    運転する自分のからだや、ヘルメットにもつけられます。

    ・反射材をつける。自転車を運転する人の体や、自転車のフレーム、カゴの後方、チャイルドシートの外側など、なるべく広い面積で、前、後ろ、横、別角度からみたり、車のライトがあたったときに光る

    ・夜はあかるい色の服を着る。雨の日も。

    ・ベビーカーにもぜひ、ライトや反射材をつけましょう

  • 道路交通法第38条と春の全国交通安全運動

    2022年(令和4年)4月6日(水)から
    4月15日(金)までの10日間
    春の全国交通安全運動 です。 内閣府 警視庁 警察庁

    東京都世田谷区の例
     ・幼稚園 始業式 4月11日(月曜日)~
     ・小学校 始業式 4月6日(水曜日)~

    春。 まちのなかを ちいさな こども たちが、
    黄色いぼうし、黄色いランドセルをせおって、いっしょうけんめい、あるいています。
    小学いちねんせいは、6さい です。
    おとなみんなができるかぎりのことをして、まもってあげたいです。

    こどものじてんしゃも、おいっちに、おいっちに、ふらふら、ゆらゆらしながら、いっしょうけんめい まちのなかを こいでいます。 よろけてとびだしてしまうこともあります。
    ベビーカーにのった赤ちゃんや、それをおしているちいさなこどももいます。
    横断歩道ひとつわたるのに たいへんなくろうをする高齢者のかたもいます。

    2022春の全国交通安全運動
    2022春の全国交通安全運動2



    ※交通安全運動期間中に記事を追記していきます。
     (執筆予定内容)

    ・名古屋の小学生の交通事故

    ・春の交通安全 まじめに見えない交通安全運動のデメリット(車運転者がまじめにきかなくなる問題。効果の低下)

    ・道路交通法38条のはなし
      ・リスペクト38
      ・埼玉県警 ・愛知県

    ・とても良い安全施策 東京都の左右ステッカー

    ・まちのなかをよく見ていると、地域のひとたち個人個人それぞれが交通安全をまじめに考えて日々行動しているのが見えてきます。(大人でも自転車ヘルメット。信号よりずっと手前で停止している車の理由 ほか)

    ・車運転時の右折後左折後に横断歩道がある場合の、具体的な話。なぜじゅうぶん手前で完全停止しないといけないのか。
     近年でも左折まきこみ死亡事故が近所で起きています。それを忘れない

    ・車以外の危険もある。歩行者がそとを安全に歩くというあたりまえのことだけでも危険があります。 夜間はさらに危険。地域ごとにさらに危険な状況もちがいます。水路や側溝、崖、池、川、信号機無し、街灯すくない、  そんなの大丈夫、わかってるといわれても周囲のちからで事故防止。高齢者とひ孫 夜の散歩で水路で事故

    ・耳栓は危険。若い女性も要注意。

    ・国の常識がちがう外国人ドライバーの運転習慣。

    ・「殺人未遂」になる横断歩道ちかくでのあおり運転。
     減速しない右左折運転。
     信号青に変わった瞬間アクセル踏んで横断歩行者が近づく前にわれ先に走りぬける左折(または右折)先頭車の重大危険運転

  • 【おわび】あいさつを返せないときがあって、ごめんなさい

    【おわび】
     町のなかで「交通安全 みまもり ゴミ拾い」の活動中にみなさんに声をかけていただいたり、あいさつしていただけることはいつも励みになったり、うれしい気持ちでたいへん感謝しています。
    ただ、ときどき、横断歩道などで車のうごきを気にして安全確認のほうに集中してしまっているとき(車がはいってくる方角が複数ある場所であちらこちらの方向を首をうごかして見ている時など)に、たくさんの人から声をかけてもらった時など、あいさつをかえすタイミングが遅くなってしまったり返事の声が出せなかったりする失敗をすることがあります。
    ごめんなさい。
    とくに、子供であるみなさんが「さようなら」とか、せっかく声をかけてくれているのに、つい、返事ができない失敗をしてしまったときは、家に帰ってきてから、「あの子は、せっかく笑顔でげんきよく声をかけてくれたのに、おじさんは冷たいなあ、無視されたなあ、とがっかりしたり、いやな気分になっていないかなあ、さびしい思いをさせたかなあ」と、反省し、くよくよしたりもします。

    おじさんは、「あまりあつかましいとよくないかなあ」とか、「たとえおじさんの姿をみたことがあっても小さい子だとコワイと感じるといけないな」という遠慮の気持ちがあって、おじさんのほうから声をかけることはほとんどありません(泣いていたり、困ったようすのときは別。)
    だけど、あいさつをしてもらえたり、声をかけてもらったら、かならず笑顔であいさつをかえすようにこころがけています。

    でも、ときどき失敗もします。 おとなでも失敗をすることがあります。うまくやれないときがあります。

    きょう、そういう失敗をしてしまって、わるかったなあ、という気持ちで、このおわびを書いています。
    ごめんなさい。

    そのほか、すれちがいになにか言ってくれたけどよくきこえないときや、まわりに人が多くて、自分に対して言ってくれているのかどうかわからない(手をふって何かあいさつの声をかけてる人が、自分へではなくて、自分のうしろにいる人へむけて言ってる、なんてこと、ときどきありますよね。返事しちゃってあとでちょっとはずかしく思うこととか。)

  • 通学路の緊急合同点検・安全点検(危険箇所と提案)

    通学路の緊急合同点検・安全点検(危険箇所と提案)

    世田谷区通学路交通安全プログラム向け

    更新: 2021年 12月23日

    ★今後こちらのページ→【ブログ:道路や公園の異常・異状リポート】にも危険な道路情報を掲載していきます

    ・冬で太陽高度が低く、下校時間の西日が、運転者にとっても歩行者にとってもまぶしく信号機の状態や横断歩行者が見えないことがあります(実際に体験しています)。運転者はサングラス、歩行者側も「運転手がまぶしくてこっちが見えていないことがあるよ!」と教える必要があると感じます。
    また、日没後はライト逆光による「蒸発現象(グレア現象)」も教えたほうが安全だと思います。

    12/23【FNN報道】全国総計、危険通学路7万2000カ所(約1万の小学校通学路10月末時点)2023年度末までに対策へ


    【読売ニュース】・危険な通学路全国に1万数千か所
     ・「危険な通学路」 ・改善要望27000件(全国の一部)

    ・募集期間終了)第11次世田谷区交通安全計画(素案)の意見募集(世田谷区)

    視覚障害のある方に変化を知らせる
    交通安全対策を行うことで、いつも慣れている道路状況に変化が生じることがあります。
    たとえば歩道と横断歩道の途中に「ガイドポスト(赤色の車止め立ちポール)」が新設されるなど。白杖がひっかかったり、自分が一度ぶつかってはじめて新設に気づくことがあります。(※実際に地元の視覚障害者の方から話をききました)
    周囲にいる地元の人間が、すこしおせっかいでも、具体的に言葉にして説明し、伝えてあげることをしていくのが良いと思います。
    関連参考:
    視覚障害のある方と出会ったら(羽村市)
     だいじなことが書かれています。具体的に言葉にだして、相手の立場にたった説明を。

    いろいろな新しい交通安全対策
    ・歩道と車道の色塗りわけ
    ・「白と緑の横断歩道」塗り直し 山口県防府市
    ・横断者注意喚起灯「ゆずるくん」福島市
    ゾーン30プラス
    ・盛り上がった「スムース横断歩道」(全国各地)
    ・立体的に浮き上がって見える横断歩道(京都府亀岡市)
    ・イメージハンプ
    ・ライジングボラード
    そのほか 「ラウンドアバウト」
    交通安全対策の取組 国土交通省 一覧
    安全運転サポート車 経済産業省
    ・「歩きスマホ事故」防止のために、歩道や車道に停止線状の信号機照明を埋め込む実験も行われているそうです(ドイツ、オランダ、イスラエル、オーストラリア、シンガポール、韓国)


    提案: 子育て現役世代は道路上の子供に対しての意識は自然と高くなります。今回の安全点検の「意見収集」と「結果の施策・広報」になるべく地域の独身者(女性も男性も)と、子供と接点がうすれている中高年層(保護者でなくなって年数が経った人)、を対象にアプローチし取り込んでいくことが、飲酒運転を減らしたり、思いやり運転を浸透させていくことにつながるのではないかと思います。
    「そんなのオレに(私に)関係ない」を変えていく。
    「子供のいる世帯とそうでない世帯の分断を広げない方向性」
    (※ただし真剣でまじめな硬派で正統な広報活動を。)
    → 最近まじめな警察安全広報も増えていると思います。なるべくふざけた広報は減らしてほしいと思います。

    2021年6月28日 15:30 ごろ 千葉県八街市で下校中のこどもたちが被害にあう交通事故がありました。
    → 政府から、国土交通省、文部科学省、警察庁による「通学路の緊急合同点検」の実施が発表されました。
    地方自治体、教育委員会、学校、保護者PTA、町内会、地元住民も協力して道路の安全の総合点検が行われています

    私個人が危険箇所だとおもう場所

    私が毎日の交通安全活動で実際に目にしているあぶない箇所をあげていきます。
    世田谷区住民、一個人による指摘(危険箇所のリストアップ)です。
    実際の公的な交通安全環境改善につながるように、区、都、国、警察への連絡 報告もしていきます。
    私の活動は世田谷区の西側「玉川地域」が中心です[活動エリア
    2021年現在の私自身が実際に体感した「あぶなさ」に基づいた、内容に責任をもった指摘です。このページは継続的に情報を更新していきます。
    道路整備 担当・関係者から問い合わせがあった場合は協力させて頂きます。 問い合わせメールアドレス

    危険な場所、死亡事故の起きる可能性が高いと感じられる場所

    ① 瀬田交差点の246側道(渋谷方面へ)の横断歩道

    危険度:横断歩行者が死亡する可能性あり

    地図】環状8号から左折して246へ入る 1
    地図】環状8号から左折して246へ入る 2
    地図】環状8号から左折した直後に横断歩道がある 3

    【車の立場】
    環8から246号へ青信号ですすんで左折で入るまえに、瀬田貫井線(都道427号)をこえてからなので一見複雑にみえるが、直角ではなくカーブしての左折なのでスピードが出たまま曲がりやすい。さらに、左前方が歩道橋の橋脚で「左折後なにがあるか」見えないで左折して突然間近に横断歩道が出現するカタチ。そのとき横断者はすぐ目の前なので急ブレーキになりがちで後続車が追突してくる危険性もある。
    また、車からは、横断者や自転車が「左側やや後方からガードレールのかげ、橋脚とビルのかげから飛び出してくる」「右方向の中央分離帯のさらに遠くのほうから飛び込んでくる」可能性があって、水平方向にかなり広いワイドな角度範囲で状況観察・把握する必要がある。
    → つまり、左折以前に十分スピードを落として左折時には徐行スピードになっていることが必須。足をブレーキペダルの上においていないと停止できない(慌ててブレーキ踏もうとして間違えてアクセルいっぱい踏む危険もある)

    【歩行者・自転車の立場】
    子供たちは登下校に歩道橋をつかうようにしているが、子供の自転車、ベビーカー、子供を乗せた保護者自転車の横断歩道利用は毎日多く、246号の道幅が広く側道を二つ渡るカタチなので、歩行者信号青のあいだに長距離渡る必要があり、気があせって余裕がない。横断歩道開始地点に太い街路樹があって左折してくる車が見えにくい。

    「どうすればよいのか?」対策提案:
     環8から246号に入る車両に対して「左折直後に横断歩道をわたっている歩行者や自転車が存在するよ」と可能性を十分手前で予告警告する!
     環8側からみえる246号の中央分離帯に一瞬でわかる看板や「ヒト型飛び出し坊や」をつけることも考えられるが、運転者の視線の動きが「正面」と「左折後の左」に分散されるので危険度が増えないか慎重な検討が必要。非常にシンプルでわかりやすい視線を左側に誘導する看板にするか、もっと手前の道路左側に設置がよいか。もしくは路面に書くのがよいか? 特に、暗くなった夜間や雨天時にもわかりやすく注意喚起効果を発揮するモノを。
    音声と光で存在を知らせる方法もあるか。(例・駐車場の出庫予告ランプのように)

    現在の実態:
     危険度が高いのは地元で認識されており、警察官が頻繁に立哨している(平日16:00ごろ)
     
    私が見た危険目撃例: 土曜日の午後4時ごろ、環8からつらなってスピードを出してきた4、5台の乗用車が減速することなく左折してそのまま側道を走行していった。歩行者信号は青。幸い歩行者は無し。立哨なし。
    7/22 追記: 7月20日午後6時ごろ、環8から猛スピードで左折して横断歩道まったく観察せず246号へ疾走する白い普通乗用車を目撃。完全に左手から出てくる歩行者や自転車は死角で、飛び出す人がいたら重大事故だったと思われる。横断歩道の歩行者信号は「青」。
     8/10 追記: 午後5時30分ごろ、歩行者が青信号で多数渡っている最中に左折からきた運転手(相模ナンバー)が目の前の横断中の人に対して停止せず「早く渡れ!」とあおり運転しているのを目撃しました。運転者には「ブレーキを踏んだら負け。俺様が完全停止してやる義務も義理も無い」という特殊な思い込みを持っている人が存在します。どうやってそういう人たちに対処していくのがよいか? もし踏み間違いや、横断中歩行者自転車のあいだをぬう通り抜けで接触して相手を転倒させてもかまわない意識?
    7/23 追記: すぐ可能な改善案「左折後 横断歩道あり」の連続たて看板の設置。サイズ、数、位置は要調整。深夜仮設置して実際に車両で走行左折目視して確認調整し、安全に問題がでないか検証する。夜間でも目立ちやすいもの。かつ、目立ちすぎると右手遠方から渡ってくる歩行者自転車の確認がおろそかになるのでバランスに細心の注意が必要。
    「初見」のドライバーが、一瞬で直感的になにをすべきか気づく、理解できる実効性のある対策を講じる。(私案

    左折後横断歩道あり
    用賀じゅんちゃんおじさん作成の私案(試案)画像 2021/7/23

    警察官がそこにいない時間帯は危険度が高い。特に日没後夜間。
    環8東名高速出口が近く、東京より西側からきた車が、用賀ICで下りて渋谷方面を目指す場合、東京以外の運転者の通行が多い。
    → さらに7月下旬から「首都高速料金の一時値上げ」で246号世田谷区エリアの交通量が増加している。 

    歩道橋の下に見えているビルの一階は保育園です。
    そのほか、この横断歩道では自転車同士の事故なども起きていて「目撃者をさがす看板」が時々設置されている。
    7/30 追記:
    ・橋脚たもとにある「二輪車交通安全モデル交差点」看板が見えず意味がなくなっている(「二輪車交通安全モデル交差点」の広報や解説も行われていない)。撤去したほうが安全に思える。
    ・橋脚たもとにある「普通自転車歩道通行可」+「歩行者優先」標識位置が高すぎて視界にはいりにくい。
    ・左折後30メートル先にある「横断歩道あり」の標識の向きと位置が不適切で存在価値がなくなっている。
    ・監視カメラが設置してあり、それを事故抑止に活用するならば「24時間カメラ監視中」を大きくアピールしたほうが「事故防止」には有効。ケガ人が出て証拠調べするより、ケガ人を出さずにすむ方向で対策してほしいと思います。
    歩道橋たもとにあるフェンスの存在で車道の運転手から歩行者と横断歩道の存在が見えにくくなって危険度をあげている? フェンスは撤去したほうが見通しがよくなり安全になる? (フェンス設置は不法投棄の抑止などの目的? 対策? 地下鉄通気口の保護?) → 施策の調整、すり合わせ、両立できる新アイディア検討を。
    9/8 追記:あたらしいダイヤマーク案
    ・路面に「ダイヤマーク(この先に横断歩道あり)」描く。
     さらに、左折後に横断歩道があることがわかりやすいように、ダイヤの一部の色をかえるのはどうか?
    (ただし、運転手の視線誘導を増やしすぎたり、表示の複雑化はよくないので、カーブや曲がり角で先が見えない場所などに限定する。日本語で直接書くほうがよいか?)

    → ルールや標識が複雑化するのは良案ではなさそう
    左折レーン路面色かえによるスピードおとせ注意喚起がいちばん伝わりやすいか?

    ダイヤマーク(この先に横断歩道あり)
    用賀じゅんちゃんおじさん作成の私案(試案) 画像 2021/9/8
    やはり、わかりにくくてよくないアイディア

    9/22追記: 目撃例。前述のこの場所で、左折直後の横断歩道で、先頭がバイクというケースで、バイクが横断歩行者を停止して待っていたとき、その後ろから左折してきた車がバイク後部に追突しそうないきおいで進入してきてブレーキを踏んでとまりました。幸い運動神経のよい運転手で制動のはやい車でよかったですが、すこし悪い条件になっただけで(例・路面がぬれているなど)追突事故が起きたかもしれません。

    10/4追記: 目撃例。14:55頃、前述のこの場所で、左折直後の横断歩道で、先頭の乗用車が完全停止せず、横断歩道を青でわたる歩行者や自転車がまだ複数いるのに、あおりながら横断歩道から横断者を押し出すようにすすんできました。完全に横断者に対する「あおり運転」でした。
    → こういう車にどう対処するべきか?
    ↓ 案:
    ・「24時間カメラ監視」「横断歩行者妨害取締り中」の看板設置(中央分離帯に、低く横タイプで大きく。)
    ・ 左折時に横断歩道みえる角度で「一時停止」「とまれ」が一番単純でわかりやすいか。標識設置。

    追記:11/23現在、19:00ごろ現場を観察してみましたが、やはり、歩行者信号が「青」のときでも、環8側から246号側道へ入ってくる車の危険性はあいかわらず高い現実があります。
    とにかくスピードだしたまま入ってきて、横断する歩行者にとってコワイしあぶないです。いざという時あのスピードで先頭車がブレーキ間に合っても、後続車がスピード出していれば追突するだけでなく、それで押された先頭車が横断者をはねる危険性が予見できます。
    道路の構造が「車運転手にとって、ブレーキふまずに高スピードだしたまま気持ちよく左折カーブできる角度」になっているのが大きな原因だという気もします。
    ここで左折してくる車両をすべて「とまれ」標識で一時停止させても渋滞原因になるとは思えないので、「必ず一回クルマを止めさせる」という対処も検討すべきだと思います。
    ↑死亡事故が起きてからでなく、起こる前に手をうってほしいと強く思います。
    ↑交通安全の担当当事者は、実際に18:00-20:00(もしくは出勤時間帯)の車の通行の多い時間に、この横断歩道を30分ほど観察しながら実際に横断を何回もして危険性を体感してみてほしいです。(※試す際はヘルメットとプロテクタ着用を!!)

    11/24追記:
    ★歩行者が自分でする「自己防衛(事故防衛)」
    ・246号の横断歩道を青でわたるときも油断せず、環8側(車がはいってくる側)をしっかりとみる。手をあげて、さらにその手をうごかす。運転者の目をみる。
    ・横断するとき、なるべく横断歩道の「環8から離れた 横断歩道白線の はしっこの位置(なるべく東寄り)」を歩いてわたる。車から距離があるほど車の停止が遅れたとき助かる確率があがる
    ・歩行者側が青信号でも、左折でスピードだしたままとびこんで曲がってくる車はしばしばある。なので、こわいときは、先頭車が停止線にとまっている状態を確認して、運転手と「アイコンタクト(顔と顔、目と目をあわせてお互いの存在を目視確認)」してから横断をはじめるのも安全。
    ・246号は側道を二つ渡る必要があるので、歩行者信号が点滅になったら無理をしないで安全な中央分離帯エリア内の安全な中央で次の青信号を待つ。ひとつづつ集中して左右安全状態を注視してから渡る。
    明るく目立つ色の服を着る。日没後はライトと反射材を複数つける。歩行者も自転車もベビーカーや高齢者用カートもライトをつける。
    ・可能なら歩道橋を利用する。別の場所で横断する。別の道ルートをつかって通行することも選択肢。
    ・ヘルメットや、プロテクターを着用して万一にそなえる。

    ・対策案: やはり、環8から左折開始地点の路面の色ぬりかえ、や段差をつけて、すぐ横断歩道があり、十分な注意が必要なことを運転者に知らせる施策・改良が必要だと、実際の観察と横断体験をつづけている私は思います。

    ② 玉川4丁目の丸子川沿い

    危険度:路側帯歩行者に死亡事故の可能性あり

    地図
    「大蔵通り」と「丸子川」の交差点から西側へすすむ道路(下山橋から治大夫橋のあいだ)
     道幅がせまいが両通であり、路側帯がせまいわりに車のスピードが速い。特に、大型車が両方から走ってきたときに路側帯にいると大人の歩行者であっても風圧にあおられる怖さがあり、危険。通学路でもある。

    そのほかの場所

    危険度: ★★★

    瀬田交差点 セブンイレブン前の環8 横断歩道【地図
     246二子玉川方面から環8へ左折で入ってくる車両による直後の横断歩道「左折巻き込み」危険性。現在は「車両左折青信号」のタイミングが歩車分離でむかしより長く、より良く調整されている印象がある。ただし、左折信号が赤になってからスピードを出して飛び込んでくる左折車両はなくならないので危険度は高い。
    問題のある運転目撃例:
    2021年9月12日 17:30、瀬田貫井線から右折で環8(外回り)にはいってくる車列の二台目(黒色フルサイズワゴン)が、多数の横断歩行者が青信号横断中(セブンイレブン前)で、安全のために十分な距離をあけて停止している先頭車(ミニクーパー)に対して、何度もクラクションを鳴らして威嚇あおりをしていました。
    このミニクーパー運転手は非常に立派で、あおり行為に動じず、怒ることもなく、冷静に歩行者の横断をしっかりと待ち、歩行者の安全を確保できるまで進まず、歩行者がいなくなってから右折していきました。
    このミニクーパー運転手はすばらしい判断と運転ができるひとでしたが、ひとによってはパニックを起こしてアクセルを踏んで横断歩行中の人の群れに突っ込む事故が起こりえると思います。先日、千代田区で脳溢血のタクシー運転手がクラクションをきっかけにアクセルを踏んで歩道につっこむ事故が起きています(詳細不確実)
    私はこのようなことが起きないように横断歩道に対する現状の交通ルール「歩行者優先」というあやふやな表現でなく「完全停止」という文言をいれたほうが良いと考えています。(先頭車を守るため)
    また、若い運転手などで右左折直後の横断歩道に対してどう運転するのが正しいのかわからない人、知らない人も多く(人によっては横断中のひとのなみにつっこむのが正しいと勘違いしている人も)いるので、現場で立哨の警察官路上交差点で直接指導する必要があると思います。
    人によっては運転免許取得時に勉強して覚えた交通ルールと現行の交通ルールがちがっていることもしばしばあります(免許更新時にあたらしくなったルールを教えてくれる場合もありますが、実情として条例など全部を教えきれません。)
     この日、瀬田交差点は非常に混雑していて、なんどか横断歩道上で停止してしまって横断歩行者に迷惑をかけている車両を見かけました。こういうときこそ進行方向前方の状況をよく観察した運転が必要です。

    用賀駅前 ちいさいほうの「OKスーパー」前の道路【地図
     人も自転車も多く、買い物、仕事、学校帰りの人々でごった返すこの道を車が選んで通る必要性はまったくないにも関わらず進入してくる普通乗用車が多く危険度を上げている。
    現状「16-18時 歩行者専用」標識あり。
    「どうすればよいのか?」対策提案:
     ・カーナビ地図サービス会社への対応を要請する。
     ・入り口手前に「商店街・車両通行危険」を警告し、瀬田貫井線から用賀中町通り経由をすすめる。

    ・用賀2丁目ローソン前から「マルデナポリ」への左折【地図
     用賀中町通りへ出るためにここをスピードを出して走る車が多い。ここは学生歩行者の通行が非常に多く、近くに子供向け塾やダンススタジオもある。通学路「文」マークあり。

    ・用賀駅前の五叉路の交番前横断歩道【地図
     一方通行出口である「ココカラファイン側」道路と「フジスーパー大山道側」道路から飛び出してくる車、ならびに「OKスーパー側」道路から左折で飛び出してくる車が、横断歩行者に対して危険な横切りや信号無視をするのをたびたび目撃している。五叉路という特性もあるが、もしかしたら信号機の連動タイミングの最適化を再確認・再検討する必要があるかもしれない。
    歩行者や自転車側にも危険な横断をする者が多数いる問題点があるが「人命、歩行者、最優先」をあらためてわかりやく車に伝わるように。

    ・用賀駅前「フジスーパー・さぼてん」から100円ショップ-セブンイレブン前までの通り【地図
     人も自転車も多く、買い物、仕事、学校帰りの人々でごった返すこの道を車が選んで通る必要性はまったくないにも関わらず進入してくる普通乗用車が多く危険度を上げている。特に夜、車体が黒い車が駐車していると自転車が見えなくなり歩行者が危険。
    → 塾などの送り迎え車両の進入をしない申し合わせなどしたり、ターミナル側に安全な乗降エリアを設置する案もあるかも。
    → カーナビ地図がこの道路使用を薦めないようにする。横浜ナンバーなどよく見かける


    ・用賀 大きいほうのOKスーパー、正面の路上駐車の危険性【地図
     路上駐車されることで正面にある「信号なし横断歩道」の危険性が上がっている。道の両側に路上駐車されたり、黒色車体や大型車、特に夜間や雨天時は、非常に危険。さらに「車は横断歩道手前で停まる意思があるがそのわきをバイクがすり抜けてくるとき」に路上駐車で視界をさえぎられ歩行者の危険度が倍増している。付近にバイク使用のピザ配達店もある。
     高齢者や障害者むけに安全乗降スペース(青色ペイント)を一台だけ横断歩道と遠い場所に設けるのもよいかもしれません。
    → 10/5 現在も路上駐車が日常的にあります。しかも両側。取り締まりまでしなくても「声かけ」をするだけでも「それがあたりまえ、みんなやってる」という常態化が防げるのではないか?
    「路上駐車禁止の掲示」、ただし、高齢者向けに一番幅員のある場所で一台ぶんのみ、一時的な乗降は許容がよいかも。
    付記:横断歩道の車停止線が近い気がするがあれは正しいのか??

    ・用賀「いらかみち」(レンガ石畳遊歩道)は歩行者が主役という徹底周知と車は最徐行を【地図

    【危険度・かなり大きい】
    ・瀬田貫井線から環8へでるため玉川台住宅地を抜ける暴走車の危険性【地図
     瀬田貫井線(玉川消防署用賀出張所前)から環8へはそのまま直進でいけるはずなのにわざわざ「セブンイレブン玉川台店」を右折し玉川台2丁目の住宅地にはいって環8へショートカットしようとする車が多く危険。しかもカーブで先が見えないのに非常にスピードを出す車が多く、この道路沿いには戸建て住宅の玄関やマンション出入り口が直接車道と接していて、登下校の子供たちも通行する。両側の電柱で実際の道幅はさらに狭い。
    ★特に環8と接続している道路。
    さいごの環8につながる直線では信号が青のあいだに環8右左折したいがためにかなり距離がある手前からでもアクセル全開で無理な運転する車をたびたび目撃。
    [交通事故あり]7月中旬の夜、車両による事故が発生して警察が処理しているのを目撃しました。(詳細不明)
    [交通事故あり]6月に発生したらしい乗用車とスクーター事故の目撃情報募集看板が7月に設置されています。この道路の出口である環8信号機の地点。
    追記:
    ・通行する車両には3ナンバー、大型車両、トラックが多い
    ・歩行者には「子供複数連れ」「ベビーカー」「子供自転車」が非常に多い
    ・路側帯の白線も無し。住宅玄関が車道に直接、接している
    ・上用賀方面から抜けてくる車両も増加している(カーナビ要因?)
    ・付近には老人ホーム、保育園、保育所、多数あり

    ・環8「ニトリ」前につながる西側「水道みち」瀬田5丁目【地図
     極端な道の細さに対して交通量が多く危険。歩行者、自転車も多い。道幅の物理的な問題がある。→ 徹底した低速運転が必要。例えば「最高速度10キロ」や「全区間徐行」の指定や標識設置はできないか?(危険性を想像できない初心者や初めてこの道を通る者に極端な危険性を明示してスピード抑制させたほうが良い)

    ・弦巻通り「弦巻四丁目信号交差点」(ファミリーマート前)から「水道みち」の用賀中町通りまで【地図
     道路は細いのに交通量がとても多くスピードもかなり飛ばす車が多い。さらにここは自転車の交通量が非常に多く危険。くだり坂でもあり自転車もスピードを出す人が多い。保育園も複数あり。

    ・用賀中町通り沿い「区立玉川中学校」正面の横断歩道(信号機なし)【地図
     用賀中町通り沿い「区立玉川中学校」正面の横断歩道(信号機なし)には大きな「横断歩道あり標識」が空中に設置されているが停まる車はとても少ない(制限速度40Km/h)。「三又槍」のような交差点。

    8/3 追記:
    ・用賀一丁目交差点(246号と用賀中町通り)ボルボ側横断歩
    がうすれて、はがれている!【地図
     理由はわかりませんが、現在ここの横断歩道が通常のペイントでなく「路面シール? テープ?」になっていて、それが乾燥して糸状になってはがれてしまっています。見た目もうすくなって運転手から目立ちにくくなっています。糸くずがゴミになって飛んで自転車にからまったりしているので、正しく処理してペイントのし直しが必要に思えます。(以前ここでは事故が起きています。)

    ぬりなおして目立つようになりました。行政の対応が早くて心強いです。感謝いたします。

    10/4 追記:
    ・瀬田4丁目「かさ守稲荷神社前交差点」から東へすすむ道路、1ブロック【地図
     道幅がせまく、電柱もあって、両通であり、車がすれちがう際に必ず側道にはみでます。車の通行量が多く、速く、歩行者はかなりに危険です。→ 車は極力スピードを落としてほしいが、とりあえずの対策として、別ルートが複数あるので歩行者はなるべくこの道を通らないのが安全だと思います。

    その他 危険箇所:

    8/4 追記:
    ・瀬田交差点ちかく、ウェルスクエアイズム世田谷用賀(世田谷区瀬田4丁目24−9)玄関前の鉄柱がさびて危険【地図
     歩道にある不要になった鉄柱(古い街路灯?電話線用?)が撤去されないままになって錆びて危険。根元に穴もあいている
    (全国各地で歩道や路側帯の電柱や標識が折れてケガをする事故が起きています)

    8/6時点で対応手配済みの貼紙がしてありました。行政の対応が早くて心強いです。感謝いたします。

    ・マンションや住宅の敷地を囲う「塀のかわりの植え込み(外構植栽)」の樹木や葉っぱが伸びて道路へせり出し、通学路である路側帯(歩道)を圧迫して、しらないうちに子供を車道へ押し出し危険にさらしていることがあります。また、曲がり角の見通しをわるくして事故原因をつくっているかもしれません。
    ご近所同士だと言いにくいこともあると思うので、現在行われている「合同点検・安全点検」にあわせて学校や自治体や警察へあぶない場所を伝えておくとよいと思います。
     例・用賀エコプラザ周辺(解決済み)、
     用賀一条通りOKスーパーから商店街へ向かう水道みちの側道の一部がかなり植え込みで圧迫されています。
    瀬田3丁目のマンション、桜丘3丁目のマンション、桜新町駅北側から弦巻にかけての住宅街にも所々にあります
    11/3 追記:
    ・瀬田中学校の北側道路(瀬田中さくら青空通り)から環八につながる交差点の角(横断歩道のまえ)の植え込みが育ちすぎて、歩行者と環八沿い歩道を走る自転車がぶつかりやすい危険な状態になっています
    地図
    ・中町通り沿い、玉川中町公園の防球ネットのワイヤーが外れていました(世田谷区へ連絡すみ11/2) 

    10/5 追記:
    ・エコプラザ用賀の西側の横断歩道(西用賀通りをわたる信号横断歩道。エコプラザを背にして西を向き、首都高と平行する横断歩道)」が、信号機が新しく明るくなった影響で、かえって「西用賀通りを渡る信号」と「首都高ガード下側道を渡る信号」の二つが一緒にまざって見えてしまい、赤信号なのにとなりの青信号と勘違いして渡ってしまう歩行者がいて危険(とくに夜間)。【地図
     実際に暗くなってから、信号をみまちがえる歩行者を三回以上目撃しています。もしかするとその歩行者は全員、視力が低いか「夜目」がきかず暗いときに視力が低いのかもしれませんが、たいへん危険なので、ぜひ夜間に現場確認して対策をしてほしい状況です。 → 各信号機の角度をかえるか、設置を離す、ひさしやおおいをつける、など

    参考資料:
     通学路点検チェックリスト(文部科学省 国土交通省)
     通学路における交通安全の更なる確保(国土交通省 2021年7月9日)
     生活道路の交通安全対策に関するポータルサイト(国土交通省)

    ★安全点検、安全検証するときは、子供の身長、子供の目線、子供の歩幅で! 服装、持ち物(両手がつかえるか、体のバランス、帽子で視界)、履いているモノ、時刻や天候、風も考慮

    ・瀬田交差点の安全点検を警察官が行っているのを見かけました(8月3日午後)

    ★まず大人がお手本になる!

     おとなが信号を守って道路を渡るまえにしっかり右左みているか。明るい色の服を着ているか。ライトはつけているか。ヘルメットはかぶっているか。耳栓イヤホンはしていないか。
    子供はおとなのマネをします
     明るい色の服を着ることはとても大切です。面積がひろく、運転手の視点から目に入りやすいです。ライトは光の向いている方向からしか目立ちませんが服はどこからでも見えます。服装は自由な権利で黒色は高級感があってかっこよくおしゃれだと思う気持ちもわかりますが、子供をまもる意識はそういうところにもつながっています。
     こどもは「自分でやっていない大人の口だけの注意」はききません。こころにひびきません。
     夜、車で運転しているとき自分の目で歩行者の服の色を見比べてみて、どのくらい違いがあるか知るのがよいと思います。子供が同乗している時に子供にも見せてあげてください。よく見える服装とそうでない色のちがいを。


    11/24 追記:
    ・用賀中町通りと駒沢通りの交差点ちかく、谷沢川側道から駒沢通りを渡る自転車と歩行者の危険性(ふじみ橋から駒沢通りを渡る。信号機なし)  地図
    → すぐ信号機あり交差点があるので車スピードは低速だったり、停止していることも多いが、信号無しの場所を自転車、歩行者が多数横断するので、心配になる場所。特に大きな車両がつまっている時や、高齢者の横断、自転車同士の接触の危険。
    → 案: 駒沢通り沿い路面に、谷沢川沿いの「色ぬりわけ」して左右方向から自転車がくることを車両に知らせるべきか?
    単独の自転車横断帯? しかしそうするとかえって川沿い(側道沿い)の信号なし横断を「すすめている」ように誤解されて、信号あり横断歩道への迂回をしなくなってしまうか?

    提案Ⅰ:交通安全向上のための施策・アイディア

    【重要】
    ・「結局、横断歩道をわたるとき、歩行者は何をしたらよいのか?」をはっきり、明確にして、責任と自信をもって子供たちに伝える!
    → 現在、情報がいろいろあって子供たちは混乱してしまいます。まず大人が「あやふや」な状態を解消する責任があると思います。
    警察や教習所や省庁や都道府県、学校の先生やマスコミなど、しゃべる大人によって言うことが異なるという状態をなくしていく。
    こまかいルールでなく、まず第一が「じぶんのカラダ、いのちをまもるんだよ」
    子供たちにこれを何度も何度も全国共通でおしえること。それが一番だいじなことではないでしょうか。

    おとながあやふやな状態では、ちいさな子供は混乱しています。
    その具体例が、
    ・雨の日に小学一年生が傘をさしたまま無理な姿勢で手をあげて長い横断歩道を渡ろうとする
     → 「そんなことをしないでいいから右左を自分の目でみて車が止まっているか走ってきていないか確認して転ばないように渡るんだよ」と大人が自信を持って言ってあげられる社会的合意・確認が必要なのではないか?
    ・小学一年生二年生が自転車に乗ったまま片手をあげて横断歩道を渡ろうとする
     こどもは純粋で素直で言われたとおりのことをしがちです。まだ小さい子に「臨機応変」をもとめることなく、丁寧になんどでも、一番大切な「いのちをまもる」ことを核心においたうえで、こんなときはどうする、あんなときはどうすると丁寧に何回でもおしえてあげる必要があると思います。

    横断歩道の路面がデコボコして転びやすい場所もあります。「まだ幼くて片手をあげると歩くバランスが崩れて転びやすくなる場合はどうするのか?」をおとなたちがはっきり決めて、教えましょう。
    信号機を守ることよりも、自分のいのちをまもることのほうがだいじ」と正しい優先順位をはっきりさせる、何度も何度も繰り返し教えることで「歩行者側の信号機が青だから渡って信号無視の車両にひかれる交通事故」から子供たちを守りましょう。
    →旧来の「横断旗」も継続するならLEDや蓄光機能つきにしたり、使用法も「夜間に背丈の低い者が頭上で振りながら横断し、運転者から気づかれやすくする」など実効性のさらに高い方法を検証すべきと思います。手前に「横断者います!」予告表示機器と連動など。(惰性でやらず、一つ一つすべてが、常に命のかかった施策である予算執行であることを再認識しアップデート改善をつづける)

    【重要】
    ・横断歩道を横断するとき「他人である町の大人が、いっしょに渡る子供やベビーカーや高齢者を守る」ことをあたりまえにしていく!
    警察官、警備員、「見守り活動の人」など特別な役割や職業でなく、まちなかを普段歩いているたくさんの「普通の成人男性」こそが交通事故防止に力を発揮し、たすけてほしいと思います。横断歩道で横断するとき、いっしょにその場にいあわせた子供やベビーカー、高齢者や車椅子、歩行困難な人を守るために「成人男性が横断時に手をあげて」車がくる側(横断歩道白線の端)をゆっくり目立つように横断して運転手をしっかり停めて、運転手にお礼に会釈する。笑顔で会釈する。
    他人でも町のおとなにできること。
    やる気さえあれば、予算も新たな設備もなにも必要ありません。
    参考写真

    注意点は「正義やルールを押し付けるのでなく、安全に配慮してくれている、協力、理解してくれている運転者への感謝」をみせること。交通トラブルを増やしてしまっては本末転倒です。感謝し、運転者の理解と安全運転に感謝をわかりやすくみせることで、また自分のいない別の場所でもその運転者が「さらなる思いやり運転、安全運転」してくれる可能性が向上しているはずです。
    また、こういう行為をしている大人たちをみることで子供が社会に対して安心感をもち、運転者も「ああ、交通安全だいじだよな」と常に思い出します。
    万一、このようなやりかたが広まり、成人男性が事故に遭うことが起きたとしても、子供が犠牲になるよりも「マシ」なことであり、死亡事故でなくケガで済む確率が高いと考えられます。(※横断サポートを実行する成人男性はより安全な方法を日頃から勉強したり意識して実行できるように情報提供も行う。)

    ・町のなかで「知らないおとな」がこどもに交通安全について注意するべきか?
    → まず「地域のおとなが信頼できる社会づくり、町づくり」が大前提。
     そして注意する側のおとなは、こどもの何倍も交通安全に気をつける責任と自覚。
     また、具体的な注意方法として、「子供が危険な状態でいるとき大声で叱責し驚かすことをして危険度を上げない」など真剣な勉強や知識が必要。

    ・車が、左折直後、右折直後にある横断歩道に対してどう運転するかの明確化。「歩行者優先」というあやふやな表現で「運転者の感覚」まかせるのでなく、「十分手前での完全停止」「まだ横断者が歩行途中であっても、そろそろ距離をつめて近づいていくのは禁止する(ペダル操作に間違いがあったときの危険を防ぐため)」
    → 法改正が必要だと考えます。
    → 明確化し周知することで、横断歩行者の安全を最優先して停止している「優良運転者」が後続車からクラクションを鳴らされたりあおられたりすることをなくせる。(右左折中に横断歩道を横切る最中でも追い抜き、追い越しをこころみる運転者が存在します)

    参考:全国各地の取り組み

    危険箇所 全世帯で共有 金沢・長坂台小 県警「全国でも先駆的」(中日新聞)

    ・大阪府箕面市「危険箇所・問題箇所点検活動」 

    第11次交通安全基本計画(内閣府)
    第11次交通安全基本計画(国土交通省)
    第11次東京都交通安全計画(東京都)
    世田谷区 交通 通学路合同点検
     ・世田谷区交通まちづくり基本計画(中間見直し)
     ・世田谷区交通まちづくり行動計画(令和2年度~令和6年度)
     ・世田谷区 第10次計画第11次計画

    まちのなかで目にする危険な行為

    ・横断歩道で「右・左」を自分の目でみない子供、大人が多い。自分の目でみることが一番たいせつ。信号機も見ないで「ほかの人がわたりはじめたから」で渡る人もいる。
    信号無視するひとは日常的に多数存在します。ほかのひとが横断をはじめたからといって自動的についていかず、自分の目で右左と信号機の状態を見るのを絶対にわすれないで実行しましょう。そして右と左をみるときはしっかり首だけでなく体の向きもうごかしてその方向をみると広い角度をしっかり確かめられます。(義務感で顔を向けるだけでなく、そこにある交通状況をしっかり自分のあたまで把握して判断するように。車がそこにいなくても、もっと遠くのほうからスピードをあげて近づきつつある場合もあります。最近の車は静かなので目でしっかり観察!)

    ・装備は一式「カッコイイ」のに歩道のルールを守れないスポーツタイプ自転車

    ・歩行者の安全に配慮しないジョガー、ランナー

    ・大人の乱横断

    ・青になるまえに渡り始める大人の歩行者

    ・必要のない状況なのに「おしゃれのため」にサングラスをかけて視界を見にくくする

    ・スマートフォンを見たまま歩く

    ・イヤフォンをつけたまま歩いたり、自転車にのる
    → 外界の音がきこえなければそれだけ危険になります。
    耳栓をしていたら誰かの「助けて」という声もきこえません。
    実際、緊急車両の接近に気づかない人を何度か目撃しました。
    → 道交法違反や条例違反の場合もあります。

    ・「救急車」「消防車」がサイレンを鳴らして近づいてきても横断歩道を渡ろうとしたり、横断歩道や車道の途中で立って待とうとする人。
    → 安全な歩道内やガードレール内側に完全に停止して、緊急車両の動向を注視して待ちましょう。
    → 緊急車両が目の前で事故を起こしたら巻き込まれる危険があります。

    ・携帯ゲームをやりながら帰る子供。本や漫画を読みながら歩行する子供。
    → 家でゲームをやっていると叱られるからという理由があるかもしれません。ぜひ家庭内で何度も話し合ってほしいと思います。車道はつねに危険な場所です。おとなでも、気をつけていても重大事故が起こります。

    ・排気量の大きすぎる高級車。ほんのすこしアクセルを踏みすぎただけで不必要に危険な加速をしてしまいます。小柄な高齢者が運転シートの高さを適切に調整してないこともあります。また、車のサイズが大きく、右折左折するときに路側帯を平気ではみ出している運転者も多いです。(歩行者の安全を配慮して大きくよけている場合以外で車単独で道を曲がるときでもはみ出して走行している。危険。)

    ・「道をゆずる」ことをおぼえる。車も自転車も人も「自分が一旦停止して相手に道を譲る」という発想にきづかないことが多い。
    道路で車がすれちがいをするとき、わざわざ道幅の狭い場所ですれちがうことになるのにつっこんでくる車をたびたび目撃します。
    おなじことが歩道、路側帯でも起きます。
    このことはエスカレーターで子供や高齢者を思いやらず歩いてしまう人がいる問題ともつながっていると思います。
    つよいほうが、よわいほうにゆずる。強い者が弱い者を思いやる、いたわる、守る。 ゆずるのが強い人間(成人男性)
    → 結局は、「おもいやりのある社会をどうやってつくるのか、実現していくのか」というところに行き着く

    ・今後の増加が予想される「わるぎのない交通事故」をどうやって防いでいくか
     ・認知力の低下、格差社会による労働環境の悪化
     ・若い人、健常者にはわかりにくい高齢者の不便
     ・新しい交通事情 配達員や電動キックボード、高速で重量のあるバッテリー付自転車
     ・カーナビ地図案内の功罪、運転者が能動的に安全な道を選ぶ責任
     ・自転車の役割
     ・黒い服装、黒い色の配達バッグ、黒い車体
     ・ラッピングカーや過度な看板は路上の情報量を増やし危険度を上げている可能性あり
     ・テクノロジーや設備で補助していけるものとそうでないもの
    ・信号無視、既成ルールや秩序に対する信頼感、遵法精神
    ・左右をまるで見ないで横断
    → クルマを信用するべきでない(必ず信号無視する車は発生、存在する)

    まちのなかの歩道、路側帯には、80歳、90歳代の高齢者がゆっくりなあゆみで荷物をもって歩いています。妊娠中のおかあさんもいます。まだ幼稚園にもいっていない小さな子も歩いています。一年生がよろよろいっしょうけんめい自転車をこいでもいます。
    健康なおとなの歩行者、自転車は、ことさらおもいやりをもって道をゆずりましょう!
    そして、運転するひとにも、 80歳、90歳代の高齢者 がいます。
    わるぎがなくても運転ミスをします!
    歩行者は、車が近づいてきたら「クルマのほうが気をつけてよけてくれるだろう」と信用せず、自分の目で確認して、自分で自分のからだをまもりましょう。

    提案Ⅱ:交通安全向上のための施策・アイディア

    ・外国車ディーラーや外国車修理店に対する公的な安全運転・事故防止ちらし(具体的な地元キケン場所を記載)の配布や注意喚起の義務化。(世田谷区内にはその種の車会社が多い。店にとってはお客様に口うるさく注意するのは限度がある。条例など公的な決まりごとであれば店側も客側へ言いやすい)
    ガソリンスタンドや車用品店も。

    ・大人がお手本、率先して交通ルールをまもり、どうしたらより安全なのかを毎日、背中でみせる
     例・横断歩道をわたるとき、かならず右左をみる。夜は明るい色の服を着る。光るライトをつける。自転車で大人もヘルメットをかぶる。

    ・子供や高齢者の横断をちかくにいる大人(他人)が常に手伝ってあげる空気をつくる。その姿をみて、運転者も安全に対する意識が高まる。気づき

    ・カーナビ地図会社へのはたらきかけ。裏道やスクールゾーンをルート案内として推薦しない開発を。場合によっては法改正で新たな責任も課す。

    スクールゾーンや危険道路を、現在すでに車載しているETC機器の音声によって注意喚起するのはソフトウェアのみで実現可能ではないか?(スマホや新しいアプリなど不要)

    世田谷区内でおきた交通事故(最近のもの)

    ・上用賀 左折巻き込まれベビーカー【地図
    ・上野毛 スケートボード子供【地図
    ・246号×用賀中町通り【地図
    ・246号 タクシー暴走【地図
    ・環8千歳 パッカー車【地図
    ・多摩堤通り鎌田 左折巻き込まれ自転車母子【地図

    警察や世田谷区が交通安全向上のために行っていること(町のなかで実際に気づくモノ)

    歩車分離式信号の新設増設

    歩車分離式信号機とは(JAF)
    一部歩車分離式信号機とは(小平市)
    歩車分離式信号機とは(京都府警察)
    信号機のお話(青森県警察)
    ・ 防災型信号機(警視庁)
    重要: 信号機には様々なパターンがあります。赤青の長さも異なります。同じ交差点であっても時刻や交通量に応じて設定が変化します。
    「いつもこう変わるから」「交差する歩行者信号が変わったから次は自分側が青だな?」という思い込みで発進してしまわないように注意。自分の眼で毎回信号の状態をしっかり目視しましょう。信号だけでなく周囲の車が信号を間違えて進入してくることもあるのでそれも確認。

     → 道路に設置されている信号機の横または上下に「一部歩車分離式」という表示プレートがついています
    → 交差点の全部が歩車分離なのか、一部なのかが、事前に明示されているほうが運転者の誤解による誤発進が予防できると思われます。
    ・信号機の青信号、赤信号の時間をよりよく調整 警視庁
     左折巻きこみが起きないように車の左折を先に通してから車側信号を赤にして歩行者を渡らせる調整など。逆に、右折を先に行かせる信号機もあります。
    ・右折レーン用などで見やすい縦型信号機の新設
    ・路面ペイントの塗りなおし、見やすく
    ・自転車用青やじるし路上ペイント
    ・レンガ敷きだったデコボコ歩道を安全なアスファルトに変更
    ・視界不良や倒木を予防し桜の樹を植え替え
    ・区立公園の植木を切って整備し見通しよくすることで飛び出しにも気づきやすくなる
    ・あたらしい「視覚障害者用付加装置付信号」(音響式信号機)の設置 警視庁
    ・道路標識が夜間でも見やすいように表面が広角プリズム型(フルキューブ)蛍光色になったり、太陽光発電で縁が自発光するなどの高輝度化。
    8月下旬追記:
    ・世田谷区内では通学路のポストフレックス(オレンジ色のやわらかいボラード。ガイドポスト)の設置が増えています。
    → 実際に町でみているとスピード抑止に効果をあげている気がします。
    ただし、これ自体はやわらかい材質で物理的に暴走自動車を止めることはできないので、子供たちにそのことをしっかり伝えて、横断歩道で待つときは、かたいガードレールや鉄柱の内側で待つ、できれば安全な場所で、なおかつ、車の運転手からじぶんの姿がみえる場所に立つように、教えましょう。
    → 都市設計・整備する行政側としては、横断歩道内側で待っている歩行者が、街路樹や鉄柱や信号機の機械設備で「運転手から見えにくくならない」設備および設置方法の改良改善が期待されるところです。
    9月下旬追記:
    ・街のなかの交通設備更新でLED新式信号機になって明るさがアップしています。ただし、なかには「かえって見間違いがおきやすくなった」りしている場所もあるようです。夜間や西日朝日の時刻など、異なる時間帯で再度チェックして設置位置や角度など調整・修正(ひさしや覆いをつけるなど)も必要です。
    住民の方も普段生活している場所で、信号機についての危険性や問題点に気づいたときは、気軽に警察や行政に連絡・報告しましょう。交通安全に関する情報提供や指摘は「クレーム」とはまったくちがいます。自分がその「ひと手間」かけて提供の行動をすることで、町のみんなの安全がすこしでも向上していきます。(近くの信号機との見間違いや混同を防ぐために、新設の信号機の背後にも「ゼブラ板」を追加設置することがあるそうです。)

    警察に対する意見・提案

    ・現場の警察官の命がだいじです。「交通課」以外の警察官が車道に出る必要がある場合も、ヘルメットやプロテクター(夏場も熱中症にならずに使えるもの)、夜間に目立つLED付ギアを支給・配備して各自が手軽に装備できる体制があるとよいと思います。(2021年9月 和歌山県和歌山市毛見の花火イベントで警察官がバイクにはねられる事故が起きています。2021年5月 新潟県湯沢町・関越自動車道で警官がひかれる事故が起きています)

    ・警官の自転車。現場の警察官の「体力づくり」の意味もあるのかもしれませんが、緊急時に出動して現場到着時に疲れていては活躍できないので、バッテリー付自転車の導入もよいことかもしれないと思います。またその際、自転車でも赤いランプをつけて「緊急車両」扱いできれば機動性もあがり到着時間短縮できると思います。
     私は電動キックボードがかなり危険な運転をしているのを街中で何度も目撃していますが、警察官が利用する緊急軽車両用途には良さそうにも思えます。


    まじめな実効性の高い「交通安全キャンペーン活動、啓蒙活動」に労力や予算や手間ひまをかけてほしい。
     交通安全と無関係だったり、かえって交通安全の真剣さや深刻さを毀損するような芸能事務所や広告代理店が関わったり、効果が不明なグッズ配布などが行われることで、一般市民は「しらけて」しまい、子供の命にかかわる深刻な注意喚起もまじめにきいてくれなくなってしまう、看過できないマイナス効果があります。
     現職警察官の不祥事が後を絶ちません(府中、荻窪、経堂、和歌山、京都府)。そうであればこそ、現場でまじめに立派な職務を果たしている現職警察官をポスターや告知画像に起用するなど、晴れの舞台を用意しスポットライトをあててあげて、称揚、督励し、「まじめに仕事をしている警察官はかっこいい」という誇り、やりがいを持ってもらい、同時に「はずかしいことはできないよな」という緊張感も生まれる。町の住民にも顔が見えて相互に信頼感や安心感を醸成する方向がよいのではないかと思います。
     私が良いな思うPR例:
    ・愛媛県久万高原町川瀬駐在所の大塚巡査部長
    ・兵庫県警朝来署青倉駐在所の巡査部長と妻の話
    ・神奈川県小田原警察署の宮城野駐在所 高野駐在員

    都民の警察官①~⑤ 小林由紀警部補 ほか
    ・「新人警官、初パトロールでお手柄 ベテランと連携、緊張しつつ職質→逮捕」岐阜新聞(年長者と若い警官というコンビが良いと思います)
    ・群馬県民の警察官 田中信広巡査部長
    ・表彰: 都民の警察官 県民の警察官(各県にあります)
      都民の消防官

     あなたの町では昼間と夜、近所を警邏(けいら=パトロール)している警察官を何人、見かけますか? 一日何回 見かけますか? 名前を知っているおまわりさんが何人いますか?

    警察は24時間365日仕事をしてくれています。夜中や早朝、住民にとって目立たないところでも通報があれば現場にいつでも急行したり、大小様々なトラブルに立ち会ったりしています。事件はニュースで報道されないことのほうが多いです。事案の大小だけでなく、民間の市民個人の評判やその後の人生に影響があることで、司法による事実認定前の段階なので「近所で何かあったようだ」まではきこえてきても、事案の公表やこまかい説明などは無いのが通常です。

    ・警察署協議会
    ・警察署協議会議事概要
    東京都公安委員会
    東京都警察官友の会
    ・警視庁警視総監
    ・情報公開 警察庁 警視庁
    ・警視庁 警察庁の人事異動
    ・情報公開請求 総務省
    ・情報公開請求 東京都
    ・東京都 公益通報制度

    ★追記★ 2021年11月現在、日夜、真剣に命をかけて市民生活をまもろうと励んでくれている尊敬できる警察官もたしかに存在する一方で、全国各地であまりにひどい、低俗で悪質な犯罪や不祥事で懲戒免職になったり逮捕や処分される警察官の事件が報道されています。

    参考用語: 重用区間(路線の重複)
    ・ひとつの道に「都道」と「国道」の番号の両方がふられる場合があります。
    ・道路は種類によって「管理者」が異なります。(国、都道府県、区市町村、公団など)

    ★道路の交通量、危険度は、時間帯、曜日、昼夜、天候、風の有無などによって大きく変わります。
    学校が開校しているか、部活動の有無、学生の登下校ありなしなども大きく影響。
    また、ふだん安全な道も、道路工事、建設改修工事、引越し作業、付近の幹線道路の通行止め、花火大会おまつりなどイベント で極端に危険度があがることがあります。


    ・低予算でも即時対応しやすい「カラーリング」「スピード抑止のためにあえて車道を狭くするラバーポール」の活用

    家庭教育: 日常で子供がバスや車に乗っている最中にその視点から、車から歩行者がどれくらい見えるか(見えにくいか。特に背の低い子供たち)を教えたり、飛びだす自転車のあぶなさ。運転手はあちこちを注意して見ているので目線があとまわしになったり見落とすことも起きる(→だから歩行者も自転車側も車を信じすぎないで自分で自分を守る)ことを学んで身につける。
    また、現役子育て中のお父さんは運転が上手で車や交通ルールに詳しいことが多いが、路上には18歳の運転手や80歳以上の運転手もいて、歩行者には幼稚園にはいるまえの子もいることを繰り返し教える。(自分たちの運動能力を普通基準にしない想像力をもつ。→「おもいやり」にもつながる)


    ◆このページは関係各所に意見・提案・情報提供する目的があるため直截的な強めの書き方が含まれています。
    ふだん私がまちのなかの活動で、誰かに交通ルールを注意したりすることはありません。子供のいのちの危険があるときのみ、ルールを守るという話でなく命をまもるためにこうしたほうがよいよ、という声かけをします。(例・車道に出て友達同士で立ち話をしているときは安全な歩道やガードレールの内側にはいるようにすすめる、など。)

    ◆危険な道路情報、対処案、目撃情報、提案など随時追記。地図、写真もすこしづつ追加予定。一ページで閲覧できるように内容を詰め込んでありますが今後整理して見やすくする予定です。
    深い考察がまだ十分でないがまず懸念、懸案事項として上げている項目もあります。

    ◆交通環境の改善整備には、その方法で安全に問題ないか別の危険が発生しないかの検討検証シミュレーション、予算措置、優先順位づけ、工事スケジュールの問題、市町村、都道府県、国、国土交通省、警察、学校、地元地権者など関係者間の調整、などの問題があり時間がかかることがあります。
    だからこそ、毎日その道路を実際に通行している地元住民が交通安全環境向上のための正しい優先順位の意思決定を下すための正確な情報、声をあげていく必要があります。
    「なんでもかんでもやってくれ、安全にしてくれ」ではなく、「あぶない場所はいくつもあるが、この場所はこういう理由でこんな風に特別あぶなく、子供の死亡事故が予見されるので、特に早急な対処をしてほしい」というように具体的に情報提供や意見していくのがよいと思われます。粘り強く。継続的に。必要な時には積極的に行動を伴って。

    交通ルールや交通に関する法律は複雑です。個人的に「こうしたほうが安全では?」と思いついたアイディアも多角的に検証すると別の危険を発生させたり別のルールと矛盾してしまうこともあります。
    また、2018年 福岡県にある小学校の校長先生が子供の安全のためを思って学校ちかくの坂道に自分で「停止線」をひいて道路交通法違反で処分を受ける事案が発生しています。
    住民として現場の環境を熟知した上で「やはり現状としてはこの場所の交通ルールは変更して改善したほうがよい」と考えたときは、必ず、行政や警察と正式なルートで話し合って合議して取り組みましょう。地元政治家などに協力してもらうこともできるはずです。
    一方で警察のほうが標識の設置を間違える事案(静岡県、宮崎県、福岡県)や、標識の解釈を誤って交通違反の取り締まりをしてしまう事案(北海道 他)もあります。
    全国各地で、標識、信号機などは交通状況の変化、道路の新設、改築に合わせて最適で安全な組み合わせに常に改良(アップデート)されていきます。
    (交通量が少なかったり、予算の関係で後回しになってしまっている場所もあります。)


    ※更新 2021年 12月23日
     記事初出 2021年 6月30日

    関連記事: 交通安全の改善提案

  • だれかを助けるためにイヤホン歩きスマホしない(2)

    ・12月2日 朝5:30、東京・足立区で、耳栓イヤホン、無灯火の自転車が高齢者を車道へ転ばせてトラックにひかれる事故がありました
    ◆ニュース報道 日テレ TBS テレ朝
    (12月の東京の日の出時刻は 6:30 )

    ・2021年12月 世田谷区世田谷で大きな火事がありました。
    → まちのなかを歩くとき「歩きスマホ」「ながらスマホ」をしないことは、事件や事故から自分の身を守るだけでなく、火事をいち早く発見し、だれかを助けられるかもしれません

    ・2021年10月 東京で下校途中の学生が襲われる事件があり、その犯人が11月に逮捕されました。2021年10月 大阪でも同様の事件があり、11月に犯人が逮捕されています


    町の中を歩いてる人たち、ちかくにいる人たちが「耳栓 イヤホン」「歩きスマホ」をしていなければ、いますぐそばで起きている異変、事件に気がついて、たすけてあげることができたのではないか?
    「たすけて!」の声がきこえたのではないか?

    『子供が町で防犯ブザーを鳴らしたその時、助けるのはいったい誰なのか??』


    法律や条例、行政や警察が、なにか呼びかけたり、決定してなにかに従うよう求めたりするまえに、
    自分たちで、考えて、気付いて、
    「ああ。これはやっぱり、こうしたほうがイイな」と自分自身で納得して、各個人が行動を変えていく、いまある、町でよく見かける「あたりまえ」を変えていくことも、できるのではないでしょうか。

    結論: 町のなかを歩くとき「耳栓イヤホン」「歩きスマホ」をやめる


    そのためには、なぜやめたほうがよいかを、各個人がそれぞれで考えて、自分自身で納得する

    何のためにイヤホンと歩きスマホをやめるのか?

     ① 自分の身の安全をまもるため
     ② だれかをたすけるため

     ③ 子供たちのお手本になるため

    ① 自分の身の安全をまもる

    耳栓イヤホン、歩きスマホしていると

    ・刃物を持った人が近づいてきても気づけない
    ・痴漢が近づいてきても気づけない
    ・危険な動物が近づいてきても気づけない
    ・暴走自動車が近づいてきても気づけない
    ・信号機が赤であっても通行する救急車や消防車など緊急車両の接近に気づけない

    ・バランスを崩したりブレーキが効かなかったり、操作不能などやむをえない突発的事由で自転車やバイクその他から「あぶない!よけて!」と声をかけられても気づけない

    ・踏み切り遮断機が下りたのを気づけず轢かれてしまう事故が実際に何件も起きています。2021年現在も。
     むかし「ウォークマン」という携帯型カセットデッキが発売された頃にも、ヘッドフォンをしたまま自転車に乗った学生が轢かれてしまう事故が何件もありました。

    ・工事現場や看板、鉄柱など歩道ちかくの設置物が倒れたり、落ちてきたりしても、その物音や前兆に気づけない。
     ボールや石などが飛んでくることもある。

    ・マンホールがあけっぱなしになっていたり、道路陥没や穴があったり、足元に突起物や、ガラスの破片、すべるモノがあってもそれに気づけない。
    周囲のひとが注意の声をかけてくれてもそれが聴こえない。
     

    ② だれかをたすける

    耳栓イヤホン、歩きスマホしていると

    ・まちのなかで、自分のすぐちかくで襲われているひとの「たすけて!」の声がきこえない
    ・すぐちかくで起きている事件の物音に気づけないで、たすけてあげることができない

    ・歩道や、車道、駐車場で危険な状態にある幼児や子供の存在に気づいて、運転手に注意喚起したり、子供をまもってあげることができない

    ・暴走自動車
    ・刃物を持った人
    ・痴漢や強盗
    ・危険な動物
    ・赤信号でも進む緊急車両
    が近づいてきたことにいち早く気づいて、危ない場所にいる人へ声をかけてあげることができない

    ・車のなかやどこかに閉じ込められた子供や人のたすけをもとめる声にきづけない

    ・子供が迷子になって泣いている、ケガをして泣いている声に気づいてあげられない

    ・側溝やドブや、しげみ、田んぼ、川に落ちて助けをもとめている声に気づいてあげられない

    ・病気で倒れているひとに気づいてあげられない

    ・踏み切り内や、横断歩道内で「シニアカー」や「車椅子」の車輪や「くつ」がはさまったり、自転車のチェーンがからまって立ち往生している緊急事態にいちはやく気づいてあげることができない

    ・ケムリや火がでている火事を目で見て発見して いち早く気づけない。火災警報器の音に気づけない

    ・子供の防犯ブザーが鳴っているのに気づいてあげられない

    町にいる大人は、赤の他人であっても、というより、赤の他人こそが、いざなにかあったときに、町にいる子供達や高齢者や女性を守ってあげることができる、いちばん頼りになる、いちばんその可能性が高い存在だと私はおもいます。

    こども、高齢者、女性、弱い者が、もしなにか犯罪や身の危険に襲われたとき、びっくりしてこわくて、声が出せないことはありえます。
    そのときまわりにいあわせた人、通りがかりの人が、そのいま襲われている被害者のかわりに「たすけて!」と大声をあげたり、悲鳴をあげて、助けたり、助けをよんであげることができるかもしれません。
    安全な距離・場所、ものかげから110番通報をしてあげることができるかもしれません。
    防犯ブザーの音をきいて「どうかしましたか!?」「大丈夫ですか!?」「なにかありましたか!?」大声をだして周囲の注目をあつめたり、複数の男性に「ちょっときてください!!たすけて!!」と知らせることができるかもしれません。

    町の中で「耳栓イヤホン」「歩きスマホ」をしないで、周囲で起きている危機や犯罪に気づくことができたら、それだけで他人の命を救ったり、重傷を軽傷で済ませることができるかもしれないのです。

    ③ 子供たちのお手本になる

    子供、若者は、おとなのしている行動をみて、それをマネします。 おとな自身が普段きちんとしていないことを子供達に「こうしなさい!」と指導してもそれはききません。


    まちのなかを歩く人同士が顔をみて、見知っている、みおぼえのある町内、たすけあえる関係のある町、と、そうでないところとでは、どちらが安心できるしあわせな町によりちかいでしょうか。

    【関連ブログ記事】
     耳栓イヤホンしない・普通の人が子供を救える(1)


    ※更新 2021年 12月3日
     記事初出 2021年 11月22日

  • 秋の全国交通安全運動 2021年

    秋の全国交通安全運動 2021年

    10/15追記:
    10月11日~20日は「全国地域安全運動」(防犯)

    令和3年秋の全国交通安全運動(警察庁)
     9月21日~30日

    → 交通事故発生状況 統計(警察庁)

    感謝、ありがとうございます:
    小学生の朝の登校時、午後の下校時に
    みまもり、交通安全(スクールガード)活動で黄色の旗をふって横断歩道に立ってくださっている地元の方は、さまざまな方がいらっしゃいます。
    世田谷区内でも見かけます。昨日も見かけました。

    現役の保護者PTAだけでなく、
    義務や報酬など無くても、「こどものため」というただそれだけの気持ちで、道路に立ってくださっている地元の方をありがたく思います。こどもたちもこころづよいと思います。
    地元住民として、お礼申し上げます。
    ありがとうございます。

    「年をとっているのにハデな色の服を着るなんてはずかしい」という気持ちは、まちがいです。
    あかるい色の目立つ服を着ている高齢者は
    「交通安全のことをしっかり意識して、まわりのひとたちのことも考えて行動している」人です。
    暗くなったら出歩かない、のが一番あんぜんですが、「出歩くときは明るい色の服装」を高齢者同士でもかけ声にしましょう。
    買い物カートの骨組みや杖、持ち物などに反射材テープや蓄光テープをたくさん貼って目立たせると軽くて安価に効果があります。

    秋の全国交通安全運動
    ↑上のポスターでは子供が手をあげていますが、できれば近くにいる体の大きなおとなの男性が手をあげて、横断歩道の端をゆっくり歩いて、いっしょにわたる子供たちや高齢者をまもってあげるのがよいと私は思います。

    夏がすぎて涼しい秋になってきました。
    なつやすみ のあいだは 「夜7時まで明るいかな」という感覚だったと思いますが、現在、日の入り時刻は

    夕方6時(18:01) 東京9月7日
    夕方5時台
    (17:59) 東京 9月8日
    (17:58) 東京 9月9日
    (17:56) 東京 9月10日
    (17:55) 東京 9月11日
    (17:53) 東京 9月12日
    (17:50) 東京 9月14日

    (17:45) 東京 9月18日
    (17:40) 東京 9月21日
    (17:37) 東京 9月23日
    (17:34) 東京 9月25日
    (17:31) 東京 9月27日
    (17:29) 東京 9月28日
    (17:26) 東京 10月1日

    17:21 東京 10月4日 現在
    17:06 東京 10月15日 現在
     ※くもりの日、雨の日はもっと早く暗くなります
    になっています。今後さらに冬にむけて、すこしづつ暗くなるのが早まってきます。
    なるべく日没まえに家に帰るようにして、まにあわない場合は、明るい色の服をきて、ピカピカ光るライトを身につけることで、車の運転手から見やすくなり、安全度をあげることができます。
    反射材バンドなどと両方を身につけるとさらに安全です。

    車を運転しているひとは、80歳代、90歳代のひともいます。視力が弱かったり、暗い場所で目がよくみえていない運転手もいます。

    ライトは自転車や乗り物以外でも、歩行者や、ベビーカーでもつけたほうが安全です。

    運転手も歩行者もライトをつけるのは、照らして自分が周囲を見る目的と同時に、
    まわりのひとから自分が見える(存在を知らせ目立つ)目的があります。
    特に若い人はうす暗くても眼がよく見えるので、暗くても問題なく運転できる気になってしまいますが、年齢や視力がさまざまな周囲の人に存在を知らせて「向こうからくるぶつかってくる衝突を防ぐ(見つけてもらって、避けたり停まってもらえる)」意味を忘れないようにしましょう

    イヤホンをつけて、スマートフォンを見ていると、道路上で危険が近づいてきても気がつかず対処ができなくなります。
    だれかが「たすけて」と声をだしていてもきこえなくなります。
    歩道のなかの歩行者同士も、思いやり、ゆずりあい、せまい場所では一旦停止することを忘れずに!
    (他人のすぐそばを、いきおいよくすれ違う歩行者や自転車もいますが、それはカラダのちいさな子供や高齢者にはとてもこわいことです。実際それに驚いて転んでケガをしている人も見たことがあります)
    「つよい者が、よわい者に、道をゆずる」

    自分で自分の身の安全をまもる。
    つよい男のひとは、自分以外のまわりにいるひとの安全もまもる。
    そうすることで、自分がいないときでも、年老いた両親や、家族、子供や孫を、甥っ子姪っ子、親戚や友達や愛するひと、たいせつな人を、どこかでたすけてもらえるかもしれません。

    おたがいさまで、みんなでたすけあっていく、やさしい町の空気をつくっていきましょう。

    横断歩道で停止するクルマの運転手へ
    歩行者にとって、車は「大きな鉄の塊」であり、とてもこわい存在です。
    横断歩道でとまるときは、ブレーキペダルをしっかり踏んで「完全停止」した状態でゆずりましょう
    じりじりと車体がうごいている状態で道をゆずられても歩行者はこわくて渡れません。

    右折、左折直後の横断歩道
    がある場合は、車はなるべく手前で完全停止しましょう。特に横断する人や自転車が多い場所ではそうしましょう。
    横断歩道とその前後左右に十分なスペースがないと、横断歩道上ですれちがう人や自転車がせまくて衝突することがしばしば起こります。
    また、十分な距離をとった手前で完全停止していれば、もしもアクセルとブレーキの踏み間違いや車両故障の急発進が起きたとしても、その距離のぶんだけ助かるための選択肢がふえます。
    また、車が曲がりながら横断歩道上で歩行者をあおっていると、歩行者信号が青でも「交通弱者」が横断をあきらめたりします。(身をまもるためにはそれは正しい行動・選択ですが。)
    「つよいほうが、よわいほうにゆずる」
    「歩行者にゆずっている前の車をあおったり、クラクションならさないように!」

    横断歩道等とその手前30mは、追い越し、追い抜き禁止です。追い越しのための進路変更、追い越しのための前方車両の側方通過も禁止です。

    また、直進で
    横断歩道に近づく運転手はこころのなかで「停止線でとまろうと思っている」としても、その気持ちは、横断歩道の手前で待って様子をみている歩行者には伝わりません。
    伝えるには、横断歩道、停止線よりずっと手前、そのまえから十分スピードを落とす必要があります。
    ながい距離をつかってスピードを落とせば後続の車から追突されることも防げます。
    それを実行するためには、横断歩道の存在を予告する標識や路面上の「ダイヤマーク」(ひし形マーク。この先に横断歩道あり)」の存在を気にしましょう。ただし、生身の人間のうごきに気を配るほうが最優先。近くに人がいるならそちらに意識を向けましょう。標識やルールを気にしすぎてだれかの命を傷つけたら、本末転倒です。

    !重要!
    歩行者や自転車は、どこでも飛び出してきます!
    横断歩道以外でも車道にでてきます。
    もちろんそれは危険なことであり、ルール違反であり、よくないことですが、そのひとの命を奪うかどうか、救えるかどうか、は、運転している車の運転者にかかっています。
    なにも知らない小さな子供が飛び出してくることは実際にあります。
    歩道にいたはずの小さな子供の自転車がよろけて車道にでてくることもあります。
    認知症の高齢者がなにもかんがえずに突然に向きを変えて車道を渡ろうとすることもあります。
    歩行者や自転車は、どこでも飛び出してきます!

    『強いほうが、弱いほうをまもる!』

    ケガをさせる側、いのちを奪う側、加害する側は「車」です。
    車を運転するというのはそれだけ責任の重い、緊張を強いられる行為です。
    ハンドルをにぎってエンジンをかけたら、常にだれかの命を奪う可能性があることを忘れないようにしましょう。

    眠かったり、体調がよくない時、疲れている時、言うまでもなく飲酒をしたあと(翌朝で酔いが残っている場合も含む)は、運転はやめましょう。
    運転する側が「加害者」になって自分や家族の人生をこわしてしまうのを防ぐためにも。

    おとなの歩行者へ
    もし町のなかで、こどもが危険な状態なのを発見して声をかけるときは状況判断して「声をかけたあとどうなるか」を予想して適切な行動をしましょう。
    小さい子供は、大きな声を突然かけられたら、びっくりして足がとまったり、バランスを崩してころんでしまうかもしれません。あわてて走って前を見ずに逃げ出そうとするかもしれません。
    こどもに「安全のための声かけ」をする場合は、かならず安全な場所と状況を確保してからにしましょう。
    車が走ってくる路上で緊急の場合は、なるべく運転手の側に注意喚起(早めに手を大きくふって子供の存在を知らせたり、大きな声で運転手へよびかける)しましょう。
    時には車の側が暴走してきたり、運転手が気絶していることもあります。そういう場に居合わせた時は、あらゆるルールを度外視してよいので、とにかく子供の命と、自分の命がたすかる緊急避難、行動を、勇気をもって選択、実行しましょう。
    (2021年9月東京千代田区でタクシー運転手が突然のくも膜下出血で意識を失い歩道につっこみ6人死傷する事故が起きています。2021年1月に東京渋谷区笹塚でも同様の事故が起きています)


    ・9月20日は敬老の日(祝日) です。
     なにか外出時につかう身につけるモノをプレゼントで贈る場合は「明るい色」「目立つもの」だと、身を守るための交通安全にも役立つと思います。
    蛍光色や反射材の付いた上着やバッグ、明るい色のクツや、光って目立つ杖、小さくて軽い散歩用のライト(手ぶらで済むもの)なども手頃な製品が色々発売されています。車イスや「シニアカー(セニアカー)」も、なるべく光ったり、目立ったりするほうが安全です。座席の後ろに黄色い旗を立てて、目立たせることもできます。ピカピカ光るライトを追加でフレームに装着してさらに安全に。


    2020年6月 石川県能登町宇出津のトンネルで電動車イスの交通事故が起きています。(この事故は、迂回路前に段差があったためにトンネルを通らなくてはいけなかったという問題もありました。)
    2021年8月 香川県観音寺市大野原町でシニアカーが踏み切りの線路にとじこめられて特急列車にはねられる事故が起きています。
    参考:
    高齢者の事故防止~電動車いすの利用で気を付けたいこと~(nite)

  • 耳栓イヤホンしない・普通の人が子供を救える

    2021年7月 福岡県中間市の保育園で、送迎バスから5歳の子が降ろすのを忘れられ閉じ込められる事故がありました。
    翌日、東京 荒川区ではスーパー駐車場入り口で4歳くらいの子が大型車両にはねられる事故が起きています。
    車からの降ろし忘れ・置き去りはバスでも自家用車でも福祉施設などでもあります。赤ちゃんにも起こります。
    駐車場での事故は店舗でも自宅前でも後を絶ちません


    自分たちにできること、今後すこしでも同じような事故を、起こらなくするためできることはなにか、を考えたいと強く思いました。
    「自分がやれることは何か」「自分がやるべきことは何か」

    事故の間近にいる当事者以外の、まちのなかにいる普通のおとな(他人・第三者)が、すこしづつ気を配って社会全体の安全度をあげることができる
    → 悲しい事故が起きるまえに!

    まちのなかには普通に歩いているおとなの人がいます。どこにでもいます。たくさんいます。

    車のなかに閉じ込められている子供の泣き声がきこえてきたり、苦しそうな赤い顔を見つけたり、窓をトントンたたいて「たすけて!」という声に気がつくことができれば、こどもの命を救うことができます。ふつうのひとで、だれであってもできます。特殊な技術も資格も道具もお金も必要ありません。
    その音、声、がきこえて、動きさえすれば。

    スーパーや店舗の駐車場にも、マンションや個人住宅の駐車場前にも、歩いている「普通の人」はいます。
    もし小さな子供が「うろちょろ」していて、これは危ないと思ったら声をかけることができます。子供を事故から守ることができます。子供に言ってもいいし、運転手や、ちかくの親や家族に伝えてもいいし、緊急でその必要があるならカラダをつかまえて動きをとめてもいい。車に対して身を挺して大きな身振り手振りで立ちふさがってブレーキ停止させてもいい。

    誤解されることがあるかもしれません。「うるさいひとだなあ」とイヤな顔をされるかもしれません。
    「余計なおせっかいだ」「なんかウチのやりかたに文句あるのか」と言われたり、「不審者だ、あやしいな」と無視されるかもしれません。
    誤解がもとで警察をよばれることがあるかもしれません。

    それでも、子供が事故にあうことにくらべたら、まったくそんなことは小さなことで、とるにたらないことではないでしょうか? 
    社会にいるおとなが引き受けてよい「損」、甘んじて受け容れるべき「損」ではないでしょうか?

    「あぶないからこうしたほうがいいよ」と声をかけるとき、「注意する」のでなく「心配する」という気持ちで話すと相手に気持ちが伝わります。実際に同じような場所や状況でこういう事故が起きているから、と説明するとわかってもらえると思います。
    相手が子供でも大人でも、急に強い言葉、驚かすような大声で注意したりされたりすれば、それがきっかけで転んで事故が起きたり、口論になったりケンカになったりします。声をかける側の責任も真剣に慎重に考えて、その上でなお積極的に行動する必要があると思います。

    ちかごろ町のなかを歩いていて気になるのは
    ・歩く人、自転車の人の多くが耳栓(イヤホン)をしている
    ・歩く人がスマホを見ながら歩いている
    大勢のおとながいることです。

    イヤホンから流れるデジタル音楽も、スマホ画面にうつるデジタル情報も、家にかえってからでもまったく同じモノを見たり聴いたりすることができます。
    しかし、町の中できこえたかもしれない「たすけて!」の声はその瞬間その場に居合わせたあなたにしかきこえません。その場で守ってやれたかもしれない子供の姿はスマホ画面を見ていたら見つけてあげられません。

    町を歩くときは
    ・耳栓(イヤホン)をはずす
    ・スマホ画面を歩きながら見ない

    を町にいる大人たちの多くの人たちが実行することで、事故を防いでいける、減らしていけるのではないか、という提案です。

    なにか事故や事件が起きたとき、はなれた場所からその間近にいた当事者たちを断片的な情報をもとに論じることよりも、まず、いま、自分のいる場所で、自分にできること、現実的で実効性のある対策は何かを考えて、実行する。

    自分たちが生きる現実の日本の社会はすべてつながっています
    「自分は関係ない」という「社会」は存在しないはずです。

    ・子供は大人のマネをします。子供たちの「歩きスマホ」「ながらスマホ」事故を増やさないためにも、まず大人が歩きスマホをやめる。(通行中の「動線(ひとのながれ)」からちょっと脇によって離れて立ち止まって操作すればよいだけです。自分の身体も他人の身体も安全です。なるべくガードレールや車止めボラード、鉄柱の内側に入って、通行の流れのじゃまにならない空間によけましょう。むずかしいことではありません。)

    2021年7月 東京 板橋区の踏み切りで「警報音が鳴るなかを踏切内に侵入」して電車にはねられる事故が発生しています。原因は「歩きスマホ」と報じられています。近くにいた誰も助けてあげたり気づいて制止してあげることができませんでした
    2013年10月にも同区おなじ沿線で同様の事故が起きています。

    ・「耳栓イヤホン」「歩きスマホ」は歩行者だけでなく、自転車やバイク、車でも行われます。
    これは「改正道路交通法」「安全運転義務違反」や都道府県の条例「例・東京都道路交通規則 第8条」違反によって逮捕されたり罰せられる可能性があります。

    2018年5月 東京 大田区 でイヤホンをした自転車の運転が原因で起きた自動車事故に責任が問われました。
    2015年6月 千葉県千葉市 でイヤホンをした自転車が歩行者をはねる重大事故がありました。

    ・耳栓(イヤホン)をしていると緊急車両のサイレンの音が聴こえません。自分の身も危険であり、一刻を争う緊急車両に対しても障害物になってしまいます。

    ・耳栓(イヤホン)をしていると危険な暴走車両が近づいてきても気づくのが遅れます。

    スマホ画面に映るデジタル情報、イヤホンからきこえるデジタル音声は、まったく同じものが家に帰ってからでも視聴できます。雨の日や寝床からうごけない日でも、寝る前にでも楽しめます。
    屋外でそのときその場所で聴こえてくる音や声、景色情景は、川のながれのように一期一会で二度とおなじものは一生のなかで体験することができない「かえ」のない貴重なもの・瞬間です。


     また、ちいさくても、その場にいる子供同士がたすけあう、たすけあうことができるんだよということを教えていくのも大切だと思います。
    学校や公園で
    「自分よりも小さい子がいたらたすけてあげるんだよ」
    「自分より小さい子をまもってあげるんだよ」
    「つよい者は自分よりよわい者をまもってあげる、たすけてあげるんだよ」

    たとえば、おともだち同士でも、赤い顔で汗をたくさんかいていたら「熱中症」ということばを思い出して、水を飲むことをすすめたり、先生やおとなに知らせることは子供にもできます。車道にとびだしそうなともだちを「あぶない」と引き留めることも、のどになにか詰まって苦しんでいたり、水の中に落ちたともだちのために大声で「たすけて!」とおとなを呼ぶこともできます。ちいさな子供であっても。

    もしも仮に、いまの実社会で、年上の者が年下の者をいじめたり、年上の者がずるいことをして得をして年下の者ばかりが損をする現実があったとしたなら、それならばなおのこと、
    「年上の者が年下の者をたすける」
    「つよいひとが、自分よりよわいひとをたすける」
    ということを、市井に生きる現実の生活者である私たち庶民が、実際の毎日の生活のなかで、教え合い、実践していくのが、これまで以上にたいせつで、重要なことになってくるのではないかと思います。

    地域のおとなみんなで子供をまもる

    複数のおとなの目で、何重にも補いあって、たすけあって、こどもたちの安全を、よりたしかなものにしていけるはずです。

    今日現在も、日本のどこかで、保育園、幼稚園、小学校、養護施設、福祉施設、習い事、の送迎バスで、安全手順・安全対策が十分に手が回りきっていない実際の現場があるかもしれません。
    そのときに、だれかを責めたり、だれかに期待するよりも、まず、自分(保護者やバス送迎が行われる地域住民)にできることを自分で実行するのが一番はやい対処法かもしれません。自分自身で乗り降りの人数を数えて確認する。最終バスのなかに居残り、眠っていたり、隠れていたりする者がいないか確認する。バスの乗り降りのとき周囲に立って交通事故が起きないように自分の体でガードレールになってあげる。
    他人であっても、第三者であっても、それは実行できることだと思います。

    8/8追記:
    車内に閉じ込められたときの対処方法として子供に「運転席のクラクション」や「防犯ブザー」を鳴らすことを教えてあげておくことが話題になっています。
    → 緊急時の知識としては以前から言われていたりドラマのワンシーンに出てきたりする情報ですが、わたしもそれを教えておくのは良いと思います。
    おとな側や管理責任者がすぐできることとして、車内に防犯ブザーを置いておく(バスなら複数個設置)や、車内で問題発生中を車外に知らせるライトとブザー設置も比較的すぐできる対処だと思います。(運転手が急病になることもあるので。
    ついでに述べると、バス走行中に運転手が気絶した場合、乗客がフットブレーキ、排気ブレーキ、サイドブレーキを代わりに操作して停車させることもできます。
    現在、日野自動車、いすゞ、三菱ふそう などバス車両メーカーでは乗客が操作できる「非常ブレーキスイッチ」「ドライバー異常時対応システム(EDSS: Emergency Driving Stop System)」を搭載した車両の開発・販売を行ってます。実際に町のなかを走っている新型バスにも導入されています。トラックにも搭載されはじめています。)


    しかし、これらも、まわりの大人たちが耳栓イヤホンをしてスマホ画面を見ていたら、子供たちの危機に気づいて救ってあげることができません。
    みんなで、子供たちをまもっていきましょう。

  • 「手上げ横断」をていねいに考える

    いま話題の「手上げ横断」

    2021年6月、警察庁による公式な「交通マナー」として43年ぶりに「手上げ横断」が復活するという報道が取り沙汰されています

     警察庁は11日までに、道交法に従って交通マナーをまとめた「交通の方法に関する教則」を改正し、信号機がない場所での横断について「手を上げるなどして運転者に横断の意思を明確に伝える」ことを歩行者の心得として盛り込んだ。歩行者に自らの安全確保を促し、死亡事故の中で最も多い歩行中の事故を減らすのが狙い。「手上げ横断」は1978年に教則から削除されたが、同庁は教則を改正し、43年ぶりに復活させた。政府も交通安全基本計画で歩行者の安全確保を「重視すべき視点」としており、一丸となって事故防止に取り組む。

    共同通信社 2021/6/11

    交通の方法に関する教則(オンライン・警察庁)
    交通の方法に関する教則(冊子・全日本交通安全協会)
    交通安全教育指針(1998年平成10年9月版)
     ※情報は今後改訂更新されると思われます
    ・根拠となる法律: 道路交通法 108条の28 ほか

    ・インターネット官報 令和3年4月16日(号外 第89号)告示
    第11次交通安全基本計画(内閣府)

    まず理解しておきたいのが「手上げ横断」の話は2つあるということです

    その① 横断するまえ
    車にとまってもらうための「手上げ」
    (主に「信号機のない横断歩道」が想定されているように見受けられます)

    その② 横断中
    横断中に目立つための「手上げ」
    (主に、ちいさな子供のための指導。「信号機のある横断歩道」でも信号無視する車や、右左折直後で横切ってくる車に存在をアピールする必要がある)

    いま話題になっているのが①。
    これまで子供の「交通安全教室」などで教えられていたのが②。

    今回の「手上げ横断①」の復活、「交通の方法に関する教則」の改正には次のような流れもあったようです

    <長野県> 
    信号なし横断歩道で車に止まってもらうための「手上げ」
     2021年6月12日 信濃毎日Web
     2020年3月、9月 長野放送 NBS
     2020年10月 長野放送 NBS

    <静岡県>
    ”大人も恥ずかしくないように小さめに「手上げ」で横断の意思表示”
    大人も手挙げて 静岡県警(静岡新聞)2020年12月

    <埼玉県>
    交通死亡事故抑止活動 手上げ横断
    <愛知県>
    「横断歩道の日」「ハンド・アップ運動」 2019年~
    <三重県>
    横断歩道ハンドサイン・キャンペーン

    <岡山県>
    ”信号機のない横断歩道で 「目と手で合図!ストップ運動」”
    RSK山陽放送 岡山県警 2021年6月

    全国各地でほかにも活動があると思います


    毎日「手上げ横断」している私から

    大人も横断するとき手をあげて

    提案:「手上げ横断」を考えるまえに自分で手をあげることを実際に体験してから考えてほしい

    今日現在、おとなのひとで横断歩道を手を上げて渡る人はかなり珍しく、ごく少数です。

    実際にじぶんで「手をあげて」みてはじめてはっきりとわかることがあります。
    きっと予想外だと思いますびっくりすると思います
    おとなになってから手をあげて渡ったことがありますか?


    手をあげると、想像以上に車が見えなくなります!

    ※ この話についてはまた後日、書く予定です


    ※更新 2021年 7月14日
     記事初出 2021年 6月14日
     このページは随時、追記と更新を行っています


    ※追記:
    インターネット上にとても充実した資料がありました。
    交通安全に興味のある方はぜひ見てみてほしいと思います

    横浜市 交通安全
    スクールゾーン活動(通学路交通安全プログラム)ほか
    特に「しおり・マニュアル」

    一般社団法人 全国道路標識・標示業協会
    通学路・スクールゾーンの安全対策 整備ガイドライン
    全標協 東京都協会
    路面標示と交通安全(技術資料)

  • 交通安全の改善提案

    ・2021年8月現在 最新の「世田谷区通学路交通安全プログラム向け」提案はこちらの記事→

    【改善提案】
    一方通行の反対向きに設置された信号機には「車両進入禁止」も表示するようにする

    一方通行反対側信号機の改善案
    ↑直感的には複雑か?? もっとよいデザインがあると思います

    【メリット】
    ・一方通行を間違って逆走してきたクルマをそこで停められる。危険な正面衝突を防げる。

    ・外国人に視覚的にわかりやすい。

    【留意点】
    ・「自転車専用」の表示が無い信号機も存在する(歩行者用信号機が設けられていない交差点ではこの車両用信号機が歩行者用も兼ねるため)。
    交差点周囲に情報を知らせるために設置される「一方通行の途中の反対向き信号機」の存在を知らず「大きな信号機がこちら向きに設置されているのだからこの道路は両通だろう」と誤解する運転者が実際にいる。(※「道路標識がこちらを向いているので」と同じ感覚でこの方向への進行可であっているだろうという誤解。実際にそういう運転者を現場で見ています)
    そのような誤解をなくす必要がある

    ・運転者にとって標識情報量が増えるが、一旦そこで足をとめさせるという意味ではデメリットにならない。

    ・これが最善案・最良デザインかはわからないので多方面からデメリット、欠陥、不都合、他の標識やルールとの不整合がないか検討・検証する。

    ・実際の現場で起きている事故や違反のデータとつき合わせて、改善対処が必要なレベルか検証する。危険性が低ければ次回設備更新時に。

    ・今後の標識全般への提案として、「子供や外国人にも読みやすい」「判別しやすい」ことを目指し「自動車」「じてんしゃ」と漢字とひらがなで書き分け表記をふやす工夫していくのがよいのではないか。(絵やアイコン、ユニバーサルデザイン含む)
     自動車運転免許証を持たない人につたわりやすく、特に交通弱者をまもることに重点をおいた改善、環境整備、工夫がだいじではないか。クルマの物損よりも生身のひとのいのちをだいじにして、まもる。

    ・死亡事故を防ぐのが一番だいじ。標識がふえたり、これまで慣れたものに変化を生じさせても、結果として死亡事故重大事故が減るなら改善改良をすすめてよいのではないか。

    【具体例】

    東京都 世田谷区 瀬田三丁目14から15、246号玉川通り とつながる一方通行道路にある交差点、信号機の例
    https://goo.gl/maps/C674KUJZTUAZijR69

    体験談:
    実際にこの地点のすこし南側で、いま自分が運転している車が一方通行道路上にいるのかどうかがわからず、逆走向きで停止している運転手から助けをもとめられたことがあります。
    隣接するカーシェア駐車場から運転を開始した場合は一方通行を知る最初の標識が無いので今後もまちがえた運転者の逆走が発生する可能性がありそうです。
    手がかりになるはずの黄色の道路路面上速度表示も薄くなっています。夜は見えないと思います。
    手軽に改善するには、信号南側手前にある「30キロ速度制限標識」に「一方通行標識」を追加するのもよいかもしれません。

    似たようなケースは全国で起こりえます。
    カーシェア発車地点(駐車場まえ)に道路標識を追加整備すべきかもしれません。(カーシェア利用者はマイカー利用者よりも道路標識に慣れていない可能性もある)


    (2021年5月22日 記事初出)

    ※このページの内容は、一市民による「私的な提案」です。基本的に町のなかで実際に体験した交通の危険や「気づき」をもとに、なにかよりよい方法がないか真剣に考えた上での提案ですが「アイディア出し」にすぎません。
    なにか間違いや勘違いがあったり、執筆時に筆者の知らなかった新しい情報やルールがわかった場合は、今後このページに追記・修正します。

    現行の交通ルールや標識についての正確な情報は、公的な情報サイトをご確認ください

    ・警察庁 交通局
    ・警視庁 交通安全
    道路交通法 「道路交通法」Wikipedia
    交通の方法に関する教則
    国家公安委員会
    国土交通省 道路局 自動車交通局 
    東京都交通安全協会 全日本交通安全協会
      神奈川県交通安全協会 静岡県交通安全協会 ほか各都道府県ごと
    ・第11次交通安全基本計画(計画期間:令和3年度~令和7年度)
     中央​交通安全対策会議(首相官邸内閣府
    交通安全白書 令和3年版(内閣府)

    警察では「標識」と「信号機」についていつでも意見を受けつけています。だれでも意見を送ることができます。
    標識BOX(警察庁・東京以外)
    信号機BOX(警察庁・東京以外)
    ・標識BOX(警視庁・東京都)
    ・信号機BOX(警視庁・東京都)

    道路に関する意見・要望 (国土交通省)
    国土交通ホットラインステーション

    近所の交通安全環境(道路など)の整備は
    地元の学校、保護者、児童、学校教員
    地元の住人、町内会
    地元の警察署
    地元の役所(区役所、市役所、町役場)
    ・地元の議会、大きな施設の管理者、企業、都、国
    が協議や協力して改善にあたることが多いです。
    例:

    世田谷区通学路交通安全プログラムに基づく通学路合同点検の実施結果及び対応について

    世田谷区公式サイト

    そのほか、輸送業、運送業、自動車関連企業が「交通安全教室」を実施したり、地元企業、商店会、町内会、消防団、学生、自衛隊などが、町に設置されたカーブミラーや標識の清掃をしたり「交通安全運動」を行って、交通安全環境の向上や整備に取り組んでくれています。

    バスやトラックを校庭にもちこんだ「交通安全教室」
    バス会社
    トラック協会
    鉄道会社
    タクシー業界 勝山タクシー
    配送業者 ヤマト運輸 佐川 
    自動車メーカー
    自動車関連企業
    (いろんな業界があり「協会」は複数たくさんあります)

    企業や個人からの「寄付・寄贈」でカーブミラーやガードレールが設置されたり、こどもが身に着ける反射材、黄色い帽子、かさ、ランドセルカバーなどが贈られることもあります。


    警察署へのチェック
    警察署 ←(意見)警察署協議会 ←(委員委託)東京都公安委員会
     ↑(監察)
     監察官 ← 国家公安委員会

    警察への意見窓口
     警視庁(東京)
     警察庁(東京以外)

    行政への意見窓口 (例)
     世田谷区(市区町村)
     東京都(都道府県)

    そのほか、多くの行政組織・窓口では「パブリックコメント」という名称で政策決定や環境整備のための一般市民からの意見募集を行っていて、だれでも意見を送ることができます。
    パブリックコメント(e-Govポータル)国 国政参加
    パブリックコメント 東京都 都政参加
    パブリックコメント 世田谷区 区政参加

    政党本部や政治家へ意見や要望を伝えるやり方などもあります。

    ◆過去に交通事故に遭ったり家族の方が被害に遭われた方たちの「会」「ネットワーク」「集まり」が全国各地に多数あります。
    その方たちによる今後おなじような交通事故が起きないようにするための交通安全環境向上整備、法律改正への働きかけ、安全運転の啓蒙などの活動や努力も広く活発に行われています。
    関東交通犯罪遺族の会 あいの会
    歩車分離信号普及全国連絡会


    関連記事: 通学路の緊急合同点検・安全点検(危険箇所と提案)

  • こどものゴミ拾いは死亡事故が起きる危険があるのでやめましょう

    これまでも 何度も言ってきましたが、こどものいのちにかかわることなので、何度でも言います。

    大人であっても車が走る道路でのゴミ拾いはたいへん危険です。
    全国でこれまで清掃活動中の交通事故がいくつも起きていて、死亡事故もあります。
    ですので、安易に「ゴミ拾いは良いこと」と考えて、子供に道路でのゴミ拾いをさせたり、おぼえさせたりするのは、やめましょう。

    私はこれまで、ほかの人に対して自分の考えを押し付けたり、強制したりすることは無く、今後もそういうことをしようとは思いませんが、「子供に道路でのゴミ拾いはさせない!」ということについては、強めに呼びかけ続けたいと考えています。
    子供が死んでから悔やんだり、悲しんでもおそく、とりかえしがつかないから。

    「おとなが一緒にそばについてゴミ拾いするなら、そんなに心配しなくてもいいのでは?」
    というのは、間違いだと、私は考えます。
    子供は「ゴミ拾いが良いこと」「ひとにほめられる、おとながほめてくれること」と、おぼえてしまうと、素直で純粋な心で、子供が一人で道路にいるときでも、ゴミを見つけたときに反射的にからだが動いて、まわりの状況を確認せずに低い姿勢で飛び出してしまう危険性があります。
    これは単なる想像で言っているのではなく、私自身がこれまでの「交通安全・みまもり・ゴミ拾い」活動のなかで何度も目撃した経験から発言しています。

    また、現代の交通事情とも関わっています。
    「ゴミ拾いの危険性を心配してくれるのはわかったけど、歩道なら大丈夫じゃないか?」と考える人がいるかもしれませんが、これも私は強く反対します。
    現在の「歩行者道路」「路側帯」は、非常に危険です。というのは、「バッテリー付自転車」の普及によって、自転車のスピードがとても速くなっており、自転車重量が重く、しかも静かで、「自転車と歩行者」の交通事故でも、接触事故のダメージが大きく、重大事故につながりやすくなっているからです。実際に死亡事故が起きています。
     キックボードや配達業者の自転車が増えているのはみなさんもご承知のとおりです。

    子供はまだからだが小さく、よわく、大人ならケガですむ事故でも死んでしまいます。とりかえしはつきません。

    道路にゴミがちらかっていることなど「子供の命」にくらべたら、本当にどうでもよいことです。
    なにより大切なのは「子供の命」です。

    子供が道路でゴミ拾いすることは私はやめさせたい、やめてほしい、と願っています。

    繰り返しこの注意喚起をしているのは、子供のゴミ拾いを禁止や注意するのが目的でなく、いちばんたいせつなのが、こどもたち、きみたちのカラダ、いのちだよ、ということ。それを伝えたいし、おとなのひとみんなにも改めてしっかりと意識してほしいのです。

    道路上で、子供たちが気をつけなくてはいけないのは「クルマ」「オートバイ」「前をみていない自転車」「スマートフォンを見たまま歩いたり走ったりしている大人たち」であり、そのことに一番注意してほしい。
    子供たちには、もうそれにだけ集中してほしい。避けたり、止まったり、なるべくはやく相手に気づいて、自分で自分のからだをできるかぎり守ってほしい、そう願っています。

    本当は、おとなのほうが、その十倍も百倍も、こどもたちの存在に気をつけなくてはいけないのだけど、
    おとなも、まちがったり、失敗することがあるからね。

    全国各地で「よかれ」という善意の気持ちから、さまざまな「ごみ拾い」の活動・イベントが行われていますが、そのときに絶対におとなが忘れてならないのは「こどもの交通事故を起こさない」ことです。それは絶対に防がなくてはいけません。
    「ゴミ拾い」よりも「命をまもる」ほうがだいじ。
    どんな立場のひとだろうとそれに異論はないはずです。

    今日、まちのなかで「交通安全・みまもり・ゴミ拾い」活動中に、「孫といっしょにゴミ拾いをしている」という方とお話しする機会があり、自分でも「口うるさい」「水をさすようなことを言って心苦しい」とは思いましたが、「子供がゴミ拾いする危険性」について自分の考えを述べさせてもらいました。

    「交通安全運動」と「ゴミ拾い」を同時に行っている私だからこそ、たとえ煙たがられても、この件については、言い続けていかなくてはいけないと思っています。たとえ自分が損をしても、言うべきことを言う。
    それが大人の、自分の、責任だと覚悟をもって意見を発信しています。

    この記事を読んでいただけたみなさまにも、この意見について、考えてみてもらえたらありがたく思います。



    追記: 2021年10月インドネシアで、リバートレッキング(川歩き)と川岸の清掃活動に参加していた10代の生徒11人が水死する事故が起きています。その前年2月にも10人が亡くなる事故が起きています(AFP通信

  • 登校見守り中の事故

    2021年2月17日 午前7時40分ごろ、広島県福山市新市町宮内で「登校見守り」ボランティアをしていた男性が交通事故に遭われ、お亡くなりになりました。

    運転していた女性(74)は事故直後「朝日が目に入り前が見えにくかった」と説明

    運転手に悪気がなくても、交通事故はいつでも起こる可能性があります


    ニュース引用

     福山市新市町宮内の市道で17日あった交通事故で、重体だった近くの無職吉永忠久さん(73)が18日未明、搬送先の病院で死亡した。死因は急性硬膜下血腫。
     福山北署によると、17日午前7時40分ごろ、乗用車が右折した際、児童の見守り活動をしていた吉永さんをはねた。近くにいた男性によると、運転していた女性(74)は事故直後「朝日が目に入り前が見えにくかった」と説明したという。
     同町の網引学区まちづくり推進委員会の小原一三委員長(71)によると、吉永さんは長年にわたり毎朝、児童の登校を見守るボランティア活動を続けていた。「誰でも分け隔てない人柄。いつも笑顔で児童に声を掛けてくれたのに」と話した。

    中國新聞デジタル 2021/2/18 18:49
    https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=728102&comment_sub_id=0&category_id=256


    謹んでお悔やみ申し上げます。


    関連記事: 道路のごみ拾いの危険性 謹んでお悔やみ申し上げます
    関連記事: 子供にゴミ拾いは すすめません


  • 自転車のお母さんお父さんにあやまりたいこと


    町のなかでゴミ拾いをしているときに、子供座席付自転車に乗ったお母さんに「ごめんなさい」とか「すみません」とか言われることがあります。
    車道沿いのガードレール付歩道のなかで、自転車のお母さんやお父さんに「ごめんなさい」と言われると、いいえ、通行のジャマなのは私のほうです。こちらのほうこそ、ごめんなさい。
    という気持ちです。
    なるべくこちらが早めに気づけるように前後左右に気を配っていますし、気づいたらなるべく通れる空間を広くあけて、まだ距離があるうちに、すみに寄って待つようにしていますが、電柱や壁などで見通しがきかない場所では、互いが近づいてから避けるしかない場面もあります。
    お母さんが自転車で通り過ぎるとき「道をゆずってくれてありがとう」の意味の「すみません」だったり、「ゴミ拾いのジャマしてごめんなさい」の意味の「ごめんなさい」の声をかけてくれるのです。
    これは、ゴミ拾いをしている私のほうがジャマで、お母さん、お父さんたちはなにもわるくないです。子供を前や後ろに乗せて、買い物までして、暗くなった町を昼間の疲れもあるなか、重い自転車を一生懸命こいでいるところに、よけいな気をつかわせてしまって、本当にこちらのほうこそ、すみません。
    ときどき、歩道を対向して自転車がきて、私がそれを避けるつもりで歩道につながっているマンション入口に身をひくと、そのマンションに帰りたい自転車で余計ジャマだったりする失敗もあります。
    私が停まって対向する歩行者を避けて行き過ぎるの待ってるつもりが、じつは私のよこに駐輪してある自転車をだしたくて私が動くのを待っていて互いに「お見合い状態」になって立ち尽くしてしまう失敗もあります。
    ごめんなさい。

    ついでに言ってしまうと、
    自転車の走行というのは「流れ」というものがあるし、現実の町なかの道路というのは理想どおりの設計にはなっていないので、蛇行や斜めに進むのが自然だったり安全だったりする場所も存在します。駐輪場からはみだしているモノや看板や路上駐車、商店街の道路ではあちこちうごきまわる歩行者も避けなければいけないし、そもそも、自転車の出発地点と目的地点によっては全部のルールを守って走行するのは至難のわざです。それはよくわかっているのです。
    だから、私は「交通安全」に関するメッセージボードを身につけてゴミ拾いをしていますが、特に、子育て中の子供座席付自転車のお母さんやお父さんに対して、交通ルールを絶対守りましょうとか、ルールをやぶったらダメだから咎めだてするだとか、そういう気持ちは一切無いのです。
    結果として子供がケガをしなければいい。人が事故にあわなければいい。
    ルールよりもいのちがだいじ。
    たとえルールや信号をまもっても、交通事故に遭ってしまうことがあります。信号機自体には人間の体をまもってくれる機能はついていません。だから、どうか、自分の目で見て、自分の頭で判断してじぶんのからだ、子供の体をまもってほしい。
    それが最優先でだいじなこと。
    そういう気持ちでいます。

    ただでさえ忙しく、子育てで疲れくたびれて自転車をこいでいるところに、もしわたしの「交通安全・みまもり・ゴミ拾い」活動の存在がさらにストレスのもとになっては申し訳ないと思い、こういう気持ちでいることをお伝えしておきたいと思いました。

    子供座席付自転車のお母さんお父さんは、「歩道」と「車道の路側帯」どちらでも各自の判断で、より安全で走りやすいほうを通行すればよいと私は思っています。(現行の法律も例外規定でそれを許容しているはずです。)
    立派な成人男性で立派なスポーツタイプ自転車に乗っている人には、ヘルメットをかぶり明るい服装、明るい照明と反射材をつけて、みんなのお手本となるように車道路側帯(または自転車レーン)を通行してほしいと思っています。それでも場所によって命の危険を感じる場合は、おとなだってルールより命のほうが大事です。遠慮しながらほかのひとの安全に配慮して歩道を通ればよいと思うし、同時に、そういう問題のある場所はルールや設備を変えて事故が起こらないように改良していく努力や行動をしていけばよいと思います。

     標識・信号機に関するご意見・ご要望(警視庁)
     このほか意見要望の窓口は、市区町村、都道府県、警察庁、国土交通省、政府などにもあります。



    一般的には、やはり交通ルールというのは歴史もあって毎年改良も重ねられていて、「どうしてそういうルールになっているか」をよく理解して自分の頭で納得できると、なるほどたしかにこれはみんなで守ったほうが全体にとって安全で良いことだと思えるものがたくさんあります。
    たとえば、自転車で左側通行をまもると、交差点や道路がつながる場所で突然クルマが飛び出してきても、そのクルマと自分の自転車との距離が長い(右側を走った場合よりも。)ので、ブレーキをかけたりハンドル操作する時間的余裕が生まれます。
    (自分で絵図を描いてたしかめてみるとよくわかります)


    私も「交通安全 みまもり ゴミ拾い」活動中、町のなかで「すみません」「ごめんなさい」は、ちょくちょく言います。
    この日本語を日本人はよく言います。
    そしてそれを私はどちらかというと良いことだし、好ましいことだと感じています。
    「ゆずりあい」「おたがいさま」のこころ。

    相手と自分どっちが正しいとか、ルールだからどうだとかでなくて、
    みんなのいのちが安全ならいい、子供たちがケガをしなければいい。
    私は、そう思っています。


    参考:
     自転車の交通事故防止(警視庁)
     自転車交通安全教育用リーフレット(警視庁)

     ※さらに加えて、地域ごとに自転車に関する条例が制定されている場合があります。(例・世田谷区「子どものヘルメット着用が保護者の義務」など)


    私自身の考え。
    交通ルールだけを拠り所にするのではなく、さらに、体が大きく丈夫なおとな健康な成人男性は、より、子供、子供連れ自転車、ベビーカー、ゆっくり歩いている高齢者に対して、やさしさや思いやりを発揮して、じぶんのほうがカラダが強いぶん、よけいに相手にゆずるのがよいと考えています。相手がケガや事故にならないように。相手が驚いたり、怖い思いをしたりするような急な動作や、ギリギリ近い距離ですれ違ったり追い抜いたりすることがないように。
    車を運転しているときも同様に、車のほうが強いのだから、平等ではなく、ルールだからでなく、自分の側が一歩ひいて、相手のぶんまで安全をかんがえてさらに思いやり運転を。
    たとえば交差点の左折右折した直後の横断歩道に歩行者がいる場合はなるべく距離をあけて完全に停止してあげたり。そうやって前の車がとまったらあおらず待ってあげる。

    そういう姿が「まっとう」な社会のありかたではないかと考えています。
    つよい側がゆずる。つよい側がみんなをまもる。

    野生のゾウの群れは、あぶない外側に強い体の大きい者が並んで立って、なかにいるよわい子供のゾウをまもります。

    こどもが年を経て成長しておとなになったら今度は役割を交代。
    おとなが年をとってお年寄りになったら今度は役割を交代。
    みんなが、みんなを、みんなで、まもる。
    できるひとが、できるときに、できないひとのぶんまでたすける。
    おたがいさまで、おぎないあって。できることを。順番に。

  • 子供たちへ ゴミのことよりも きみたちの命がだいじ

    わたしは近所で「交通安全 みまもり ゴミ拾い」活動をしています。
    この呼び方には意味があって「交通安全」をいちばん重要だとかんがえているので先頭にあるわけです。
    身近な日常の生活でいちばん命の危険や大きなケガにつながることだから。
    そして自分の気をつけようとする力でいちばん防ぐことが可能にちかいことだと思うから。

    11月11日 現在、東京の日没時刻は 16:37 です。
    午後5時まえには暗くなり、午後6時になれば真っ暗です。これから12月上旬までさらに暗くなる時間がはやくなります。
    (東京では 16:27 が一年でもっとも早い日の入り時刻)

    そとが暗くなっても安全なように、私の体にはたくさんのピカピカ光る照明ライト、反射材、チリンチリン鳴る鈴、がついていて、明るい色の服も着ています。
    自分の安全のためだけでなく、
    「へーっ、あんなのつけると、あんなふうに明るくなるんだなあ、目立つなあ、ありゃ、安全だなあ。自分もつけたら安全になるし まわりのひとにも親切かな」と気がついてもらいたいという思いもあります。

    たとえば、視力が良くて機敏に動けて頑丈な体を持っていたら、暗い時間帯に暗い色の服を着て、混み合っている路上の人波をすばやくかいくぐって進んで「こんなの簡単、自分はこわくないよ平気だよ」という気になるかもしれません。
    しかしまわりにいる人、ちかくを歩く人にとってはどうでしょうか。あまり眼がよくみえない人もいます。ゆっくり杖をついて歩く人もいます。子供の身長はおとなの半分よりちいさいです。
    まえを見ていないで歩く人、考え事をしていたり体の具合がわるくて病気でぼーっとしている人もいるかもしれません。
    狭い歩道上でべつの方角から複数のひとが近づいてくることもあります。そのとき耳がよくきこえなくて足音や物音に気づけない人もいるかもしれません。(私は外出時にイヤホンをつけることはありません。)

    こどもは おとな のマネをします。

    私は、歩行者道路や路側帯を歩くとき、なるべくゆっくりした歩みで、前後をきょろきょろ見回しながら、向かい側や、後ろ側から人や乗り物がきたときは片側によけてからだをひらべったく壁のようにして道をゆずります。
    道路をわたるとき、信号が青色に変わってもすぐ足を踏み出さずに右・左・右を首をうごかして自分の眼で「だいじょうぶ安全」をたしかめてから、歩き出します。
    常にキョロキョロ周囲の危険をうかがっているので「なんだかミーアキャット(動物)に似てるかな」と自分で思うこともあります。

    ごみを拾う、なんてことは明るい太陽がでている時間にやるほうが安全にきまっています。
    暗くなってからのゴミ拾いは、町のひとたちにとっては、ちょっとジャマで危険な部分も含んでいる行為だと承知しています。ごめんなさい。
    活動が「ゴミ拾い」だけでなく、それよりもだいじに思っている「交通安全」と「みまもり」がいっしょになっているので、過去の交通事故発生時刻を勉強したり、子供が学校から下校する時間、その時刻にクルマを運転している人たちに私の姿が見てもらえるようになど色々と考えて、いまの時間帯に活動しています。

    私がゴミ拾いをしていると、子供が自分でゴミをみつけて拾ってもってきてくれることがあります。
    うれしい気持ちになります。が、そのたびに
    「ありがとう。でも、ゴミ拾いはあぶないから、おとなが拾えばいいんだからね。きみたちはクルマにしっかり気をつけるんだよ」
    と私は言います。
    その場の状況に応じて「運転している大人が前を見ていないときもあるからね」「スピードの速い自転車が突然くることもあるからね」そして

    「ホントは、気をつけなきゃいけないのはこどものほうじゃなくて、運転してるおとなのほうなんだけどね。おとなも失敗したりまちがえたりすることあるからね。両方で気をつけると安全だから」

    など言い足したりしながら。

    こどものからだが一番だいじ。

    子供がケガをすることに比べたら、ゴミを拾ったり捨てたりということはどうでもいいくらい小さなことです。

    だから私は、ゴミ拾いを子供には すすめません。

    子供を自転車にのせてるお母さんお父さんも ゴミを落としても無理して拾う必要ないですからね。ケガしないほうがだいじ。いのちがだいじ。
    こどもをつれているときは、こどもの安全のことだけ第一で。
    あとのことはまわりにいる、そのときそれができるおとながすればいいだけのこと。
    ゴミはおじさんが拾うからね。



    わたしは、町でこどもに交通安全で声をかけるとき「ルールだからまもる」ということは言わず「じぶんのいのちをじぶんでまもるんだよ」と言います。
    体の大きな子供には「じぶんよりちいさな子があぶなかったり困っていたら助けてあげてね」と言います。

    「ゴミ拾い」という行為よりも、こどものいのちをまもること、いのちのほうがだいじ。 その優先順位があることを、はっきり伝えることが大切だと思いこの記事を書きました。


    付記:
    ゴミ拾い自体が交通事故防止などに役立つ点も多々あります

    ・道路脇に落ちている缶びんペットボトルに自転車が乗り上げたり、車道に転がりでて事故原因になるのを防ぐ
    ・路面に落ちているお菓子の袋やプラスチック袋、バナナの皮や長ネギなどにすべって転倒するのを防ぐ
    ・路面に落ちている釘、ネジ、ボルト、ガラス、硬質危険物でパンクしたりケガや事故につながることを防ぐ
    ・風でとんだプラスチック袋がフロントガラスにはりつくのを防ぐ
    ・火のついたタバコ、落ちているライターが火災原因になるのを防ぐ
    ・雑菌やウイルスの付着したものを子供が触るのを防ぐ
    ・飲みかけ食べかけのゴミを子供が口にいれるのを防ぐ
    ・不衛生なものを放置しないことで害虫害獣のエサを増やさず疫病を防ぐ
    ・「割れ窓理論」
    ・犬がさんぽ中に路上のへんなモノを食べてしまうのも防げます




    ※更新 2020年 11月16日
     記事初出 2020年 11月12日

  • 危険なゴミ拾いを遊びにすることへの問題提起

    私はふだん、あまり他人のやることに批判的な意見を言わないようにしています。

    世の中は、なるべく、のびのび、各自のやりたいように自由におおらかなのがよくて、その総和としてほどよい社会ができていくのが自然で健康的なのではないか、そんな風に考えているからです。

    たとえば、私は、毎日まちのなかでゴミ拾いをしていますが、ゴミを捨てる人がいても注意することはしません。
    タバコを捨てる人がいても、注意することはしません。
    交通安全の運動をしてますが、まちのなかで信号無視するおとなの人がいても、注意することはしていません。
    信号を渡ろうとする人たちの流れを無視して目の前を横切るランナーや高速自転車、立派なスポーツ装備で歩道を走る自転車にも注意はしません。
    おとなは、じぶんの行動を、じぶんで決めるもの。
    じぶんでどうするか判断して行動すればいい、そう思っています。

    (※こどもには安全なタイミングであれば声をかけます。子供がうごいている時に大きな声で注意するのはやめましょう。おどろいたり振りむいたりしてよけい事故原因になります。→ くわしくはまた別のブログ記事に書きたいと思います。
    私の活動は「自警団」とはまったくちがいます。交通事故や犯罪が起きる直前の危険な状況に限って地元住人という立場、ひとりのおとな成人男性として、リスクと責任を引き受ける覚悟をもってその場合だけ手や口をだして介入します。)

    最近、世田谷区内の公園には「喫煙禁止」の注意書きがついた真新しいカラーコーンがベンチ横に設置されることが増えました。たぶん住民から要望があったのかなと推測しますが、私個人としては、あまりこういうものを増やすのは良いことだとは思っていません。撤去できるのならそうしたほうがよいくらいに思っています。(もちろん地域のみんなで決めていけばよいことです)
    たしかに公園のベンチには、毎日れんぞくして、弁当の空き箱やタバコの吸殻、なんだかヤケになったように大量の空き缶がうち棄てられています。(まるで自分の存在を知ってもらいたくて主張するかのように。)
    私は、そういうゴミを数え切れないほど拾っていますが、そういう場面に出会ったとき、腹が立つことはあまりありません。
    どちらかというと、ゴミをすてたひとの生活の苦境や、依存症に関する心配や、そのひとのこころの痛みを思います。
    そして、ごみなんか私が拾えばいいよ。いま気持ちや体力に余裕のあるだれかほかのおとながひろえばいいよ。弁当とタバコ買うお金があるだけまあ、なんとかなってるんだから生活は大丈夫かな。もう外で飲むには缶チューハイじゃなくて温かい飲み物のほうが寒くなくていいんじゃないかな。。そんな風なことを考えながらゴミを拾います。
    ゴミなんかたいした問題じゃない。いのちのほうがだいじ。


    ゴミ拾いを遊びとしてやること

    以前からそういう企画、イベント、お金儲けや営業人脈づくりを目的とした行為、税金をつかった活動、があちこちで存在することは知っていましたが、「人」というのはいろんな考えがあったり、やりたいことがあるわけだし、私自身の考えだけが正しいというわけでももちろんないので、そういうモノに対して批判的な意見を述べることはしないでいました。

    しかし、2020年11月、じぶんの住む世田谷区が運営する施設が「ゴミ拾いを遊びとしてやるイベント」を宣伝告知しているのを知り、
    こどものいのち にかかわることなので、
    問題提起する必要をかんじました。

    <みなさんによく考えてほしい問題点>

    ・東京都世田谷区 という都会のなかでのゴミ拾いはたいへん危険な行為

    ・海外の広大な自然を有するフィールドアクティビティ(走りながらゴミを拾うという遊び)を安易にもちこむにふさわしいロケーションかどうか

    ・全国でゴミ拾い作業中に交通事故に遭われたいくつもの事例があり、死亡事故もある

    ・昨今、実際の道路公道でアプリ、ゲームが原因で起きた子供の死亡事故がある

    ・まちなかでジョギングする人自体がすでに「交通弱者」にとって危険な存在。それをさらに掃除の装備で膨んで素早いスピードで動きまわることがどれほど危険で、ゆっくり歩いている人達にとって脅威に感じられて怖いか、実際に当事者に意見をきいてみたか

    ・現在、町の中の歩行者道路や路側帯には「速度のはやいスポーツタイプ自転車」「速度のはやいバッテリー自転車」「配達業務用自転車」「キックボード」「電動キックボード」「歩きながらスマホする人」「自転車を走らせながらスマホする人」「バイクに乗りながらスマホする人」「高齢者や子供が怖さを感じるスピード・間近さでジョギングする人」の交通量が極端に増加している

    ・無責任なカーナビゲーションや無思慮な「ぬけ道」「裏道」情報の氾濫によって、子供のいる住宅街やせまい道に幹線道路を走るスピードのまま進入してくるクルマが増えている

    ・都会でのゴミ拾いはゆっくり周囲のジャマにならないように気をつけていても通行人に迷惑をかけてしまうことが起こりえる(例えば、おもいやりで道をゆずったつもりが実は自分がよけた場所に自転車を置きたかったとか、逆にそこにある自転車を出したくて近寄ってきたとか。)
    歩道内で「ゴミ拾いしているひとがいるからよけよう」ということで車道にはみ出したり、交通事故を引き起こす要因にならないための慎重な配慮が一挙手一投足、常に必要なのを知らなくてはいけない

    ・海、川、山 はみんなで一度に取り組むことに意味がありますが、街の中ではみんなで一度に集まって団体でゴミを拾っても拾えるゴミの量はあまり変わりません。(みんなで拾い歩いても先頭のひとが拾えば後続の人が拾うものは無いので。)
    もちろん普通に考えて「良い事」ですが、通行人にとってはジャマでもあります。
    大人みんなが別の日、別の時間、別の場所でそれぞれ気づいたゴミを拾うやりかたのほうが、町全体が日々きれいな状態に保っていけるのではないでしょうか

    ・私個人の強い意見として、子供には街中のゴミ拾いは危険なので させないほうがよいと考えています。
    「ゴミ拾いは良いこと、ほめられること」と子供がおぼえてしまうと、いつか子供がひとりで道を歩いているとき、つい反射的にごみを拾おうとして交通事故に遭ってしまう事をつよく心配しています。
    そういう事故の可能性、確率をあげてしまうことを心配しています。
    ゴミなんかよりも こどものいのち のほうがだいじ です。
    おとながゴミを拾う姿、おとながゴミをすてない姿がまちのなかにあり、それが目にはいれば、それでよいのではないかと私は思っています

    ・都会と地方で想像する危険なイメージには差がでるだろうと予想します。都会の歩道・路側帯を行き来する人や乗り物の交通量、人口密度、危険度はかなりのものです。
    また、歩道は場所によっては電柱、はりだした植え込み、ガードレールなどに幅員(はば)を圧迫されてさらに狭くなっていて人一人がすれちがうのも危険な場所があちこちに点在します。

    ・先日も実際に目撃しましたが、「交通事故」としてニュースになったり警察の統計にあがってこない小さな接触事故などは町の中で毎日おきています。手間がかかることを避けたくて通報しない、病院へ行かないというだけで、実際すりむいて出血したり、転んで打ち身になることなど、歩道通行中の小さな事故は、自転車や歩行者のあいだで頻発しています

    ・もともと町の中や公園にあったゴミ箱は結局どうしたのか?
    そのゴミ回収にかかる継続的に発生する費用予算の浮いた分、人員はどうしたのか? むかし言われた「テロ対策のため」という理由づけはいまもって通用するのか?(今日現在ほとんどの諸外国では屋外にふつうにゴミ箱が設置されています)
    技術革新(例えば、新型ゴミ箱の開発、透明化、IoT連携、リアルタイムセンサ搭載、防犯カメラ化、無線基地化、公衆電話が減った代替の110番通報テレビ電話化、防災情報告知放送掲示板システム化、通信会社連携、企業連携)で、子供や地域の安全施策と連動でできる工夫がありそうではないか

    ・税金から定期的に支出され報酬を受け取っている「ゴミ拾い」の団体・理事という方はどういう存在なのか。特に今年は「ゴミ拾い」自体が中止されているのに報酬だけ支払われている団体もあるようです

    ・そもそも、本来の清掃事務所、公園管理事務所が存在します。さらには清掃業務委託で設備(水まわりや遊具)保守点検管理や植木屋さんやシルバーセンター、福祉事務所やNPOへの予算支出はすでに様々なカタチで存在します。道路を管理する区だけでなく、都、国など各行政管轄にも清掃維持の業務や予算が存在しています

    いま、世の中には
    「社会に対して100万円ぶん役に立つことをします」という名目で公費・税金から1億円の予算をもってきて、仲間内でこっそりわけっこしてしまう(しかも毎年)事態が乱発しています。
    「ゴミ拾い」だけでなく「スポーツ」も「芸術アート」も「教育」も。
    「交通安全運動」や「防犯キャンペーン」といって意味のわからない芸能人や広告代理店をつかったり。それが交通事故防止のための呼びかけの言葉をかえって軽い、防犯注意喚起の言葉を効きめの薄いものにしてしまっていないか。
    そういうことが多すぎる状態になっていると思いませんか?

    なかにはメディア上の宣伝だけ一瞬はなやかでそれでおわり、実際の成果がまったくなかったり、かえって負債やゴミや迷惑や諍いを生じさせたり、実施すらされなかったり、ときには子供やひとのいのちを危険にさらすことさえ度外視した手前勝手な金儲けが「世の中にとってためになる良い事」としてまかりとおる、まかりとおすような実情があります。

    そういったことが、世の中を大きくゆがめていったり、世の中の治安を悪化させたり、詐欺や強盗をふやすことに影響していないか、
    子供の自殺を増加させていないか、
    学校教師や警察官の倫理観をさらに欠如させていくことに影響していないか、
    私自身を含めた、おとなが、かんがえていく必要があろうとおもっています。

    子供がお店でお菓子を買うときもアイスを買うときも、問答無用で税金をとられます。
    そのお金をむだづかいできますか? あなたは受け取れますか?
    「年金」「給付金」「保護費」「還付」を受け取っていないホームレス状態のひとであっても買い物のたびに税金を一方的に支払っています。支払っているのです。受け取らずに。
    税金をむだづかいしている人間のほうが威張っている世の中がどんどん加速していくことはよいことでしょうか。
    今日現在の日本国内にも、おにぎりひとつが食べられなくて餓死して亡くなる日本人がいることを私はわすれることができません。
    税金をムダづかいしたぶんだけ救われる命が失われ、
    世の中のいたみが、ひとつふえ、ひとつふえ、ずっと見過ごしていけば、そのツケを払わされるのはいまいるおとなたちではなく、こどもたちです。

    「虐待」や「いじめ」のニュース報道に接することがあります。
    虐待をしているのは、ほんとうにその若い父親や、若い母親なのでしょうか。
    あなたは、じぶんは、社会に対して「虐待」を行いながら、加害者なのに知らぬ顔で贅沢に興じながら、社会に対してえらそうだったり傲慢だったりする「意見」を口走る、もしくは、口をつぐんで見ないふり知らぬ顔を決め込むようなことをしていないか、
    もういちど考えてほしいと願っています。

    参考:
    1997年11月 世田谷通り 隼ちゃん事件 (Wikipedia)
    2020年6月 世田谷区上野毛 スケートボード死亡交通事故
    2020年8月 世田谷区上用賀 父親遺体放置事件
    2020年9月 世田谷区上用賀 ガス点検強盗(全国で今も発生)

    2020年1月 東京品川区大崎駅前横断中バイクひきにげ
    2019年4月 東池袋自動車暴走死傷事故
    2019年5月 大津園児死傷事故
    2019年5月 川崎市登戸通り魔事件
    2019年9月 山梨キャンプ場女児失踪事件(未解決)

    2006年5月 北九州市門司区餓死事件
    2007年6月 北九州市小倉北区生活保護打ち切り自死
    2007年7月 北九州市小倉北区おにぎり餓死事件
    2009年4月 北九州市門司区9円餓死事件
    2004年1月 岸和田中学生虐待事件

    2020年6月 東京大田区 蒲田女児放置死事件
    2020年9月 香川県高松市女児二人車内熱中症死事件
    2020年10月 東京杉並区 母子三人無理心中
    2020年6月 千葉市 中学生踏み切り飛び込み
    2020年10月 千葉市 高校生踏み切り飛び込み
    2020年10月 大阪市北区 高校生飛び降り大学生巻き添え
    2020年3月 岐阜市ホームレス襲撃事件(横浜ほか多数)

    これはごく、ごく一部であり、報道やニュースになったり話題にのぼる事件や事故は実際に起きた全体のほんの一部です。

    「社会」は つながっています。



    関連ブログ:
    子供にゴミ拾いは すすめません
    【私見】傘さし登下校を心配


    それは 私が一番 のぞまないことですが、ゴミ拾いを遊びやお金儲けのイベント化することによって交通事故が起こった場合、この記事の内容は、「予見可能性」「回避義務」について「世間では危険性を指摘する声もあった」というひとつの証拠になると思います。(損害賠償請求裁判 時)

    それを踏まえたうえでの覚悟、責任をもってそういうイベントの実施、さらなる安全配慮が検討されることを願って。
    金儲けのために 子どものいのち が ないがしろにされる世の中をつくりださないように。


    この「問題提起」を「口うるさい」ととるか、
    「ここまでは気がつかなかった、死亡交通事故がおきるまえに意見がもらえてよかった」
    と受け取るかは、それぞれの人間次第だと思います。
    わたしは、毎日ゴミ拾いをしている私が言わなくてはいけないことだと思い意見を述べました。たとえ損してでも。

    あなたは、どうかんがえますか?


    ※更新 2020年 11月17日
     記事初出 2020年 11月6日

    文責は、すずきじゅんじ にあります

  • 【私見】傘さし登下校を心配

    私の個人的な意見です。「傘さし登下校」「日傘を使った登下校」は、私は注意が必要だと思います。

    2020年5月下旬、ニュースで「晴れていても日傘のように傘をさして登下校する小学校のようす」が紹介されていました。
    児童が登下校時にほかの子と距離を保つための工夫
    (5月時点では「ソーシャルディスタンスを保つため」、
    8月時点では「熱中症対策」と、日傘の目的がすこし変わったような報道がなされています)
    ということですが、
    傘はこどもの視界が狭まり、片手の自由がなくなります


    からだのちいさなこどもにとってランドセルを背負った長距離の登校はそれだけでもたいへんです。
    「小学生」と聞いて「小学6年生」を想像するひともいれば「小学1年生」を想像するひともいます。
    安全や苦労は、強いほう、丈夫なほうに合わせるのでなく、ちいさなほう、か弱いほうに寄り添って考えるのがよいのではないでしょうか。

    この話題をかんがえる前にはかならず、自分で外にでて、登下校時間にこどもの姿を道路上で、自分の目で実際に観察してから、考えたり、意見をのべる必要があると思います。

    ・小学1年生の身長が何センチなのか

    ・小学1年生の握力が何キロなのか

    ・小学1年生の身長の目線でなにがどのくらい見えるか

    ・ランドセルがどのくらい重いのか

    ・どれくらいからだ全体をいっしょうけんめいうごかして歩いているか

    ・どのくらい長い距離をあるいているか

    ・自動車や自転車がどのくらいこどもの近くですれちがっているか

    ・つよい風、突風に吹かれることがある


    感染と交通事故どちらが危険か。
    こども と おとな で事情がちがいます。
    その地域の交通量、道路事情、その土地の風の強さによっても状況は異なります。
    風にあおられた場合は、交通事故だけでなく、転落事故(崖、側溝、川、道路橋、鉄道橋)の危険性もあります
    よくニュースになる岡山県の危険な用水路は有名ですが、似たような用水路や雪解け水用のフタなし側溝は全国的にあります。都会であっても急勾配の坂と崖は多くあって、ガードレールがあっても小学生の体の大きさだと簡単に下をくぐってしまいます。

    それぞれの現場独自の各種事情をよくわかった当事者たちの創意工夫や試行錯誤はとてもたいせつだし、よいことだし、ほめられることだと思います。
    そして、実行してみて、その状況・状態をしっかり現場の複数の目、多数のおとなが当事者責任をもって継続的に確認・観察し、もしも問題点がみつかれば再検討・改善、周辺環境の変化への対応、ときには方針転換や中止するのも、また大切なことだと思います。

    ほかのことよりも、まず第一に こどものいのち をまもりたい


    考慮すべき点

    ・成長期に日光にあたる時間が減ることでなにが起きるか

    ・過去の傘で起きた事故や交通事故、事件から学べること

    ・過去の日傘で起きた事故や交通事故、事件から学べること

    ・小学校低学年の本人たちに話をきいてみる

    ・こどもはまっすぐ歩かない

    ・雨にぬれないので傘を遊びやケンカに使ったり投げたりする

    ・直射日光(紫外線)はウイルスに対して低減させたり死滅(失活・不活化)を早める効果がある、という米国土安全保障省科学技術局の発表もある

    熱中症を最大限危険視するならば、そもそも夏休みがなぜ8月に設定されているのかを思い出し、年間授業時間確保のためという理由で気温30度を超える8月に登校させそれを補わせるのが適切なのか再考したほうがよい。
    また、文部科学省が公式に8月から周知しているように「2メートルの距離がとれる場所ならマスクをつけない」に従って登下校するのがよいのではないか。(校門のまえでマスクをつける感じか。)

    ・臨時スクールバスや方面ごとのマイクロバス、保護者が協力して送り迎えなど、別観点からの発想や工夫。

    インターネット上で指摘されていた意見:
    ・せっかく開放された野外にいるのに、傘の屋根をつくり各自が持つことでかえって通気性のわるいテント内のような状態にしているのではないか?

    全国の小学校で行われている工夫の例

    • 登下校時の負担を減らすため教科書を家や学校におきっぱなしにしてOK
    • ランドセルをやめてナップザックで登下校
    • 学校の校内にミネラルウォーター自動販売機(公費負担でタダで飲める)を設置
    • 登下校時の制服着用を一時的に私服OK(高校)

    どれも良いアイディアだと思います。さらに大切なのは実際にその現場でそれを継続的にしっかり観察して再評価やより改善していくことだと思います。
    例えば、ランドセルは重いけれどもいざというとき衝撃クッションになるメリットも備えていたので、省いたものが新たなリスクを生じさせていないか見直す。
    いつでも冷水が飲めたらうれしいけれど、全国の学校によっては給食予算が切り詰められて栄養摂取が十分でないところも存在するので、予算措置できるならそちらにまわして栄養をつけるほうが子供の健康成長および免疫力向上や熱中症につよい基礎体力をつけることになるかもしれません。
    なにか新しいことをやったら、その経過結果を、よかった点、新たにわかった問題点、両方を正直に公けや全国の学校全体に情報公開共有して、つぎのよりよい方法につなげていくのが良いやり方だと思います。

    各学校独自の判断で 「休校
    各家庭独自の判断で 「自主欠席
    もおこなわれています。

    大切なのは、真剣に子どものいのちの安全に気を配りつづけること。そして現場のおとなたちが最終的な責任をもって真剣に危険性の総合的なバランス評価・判断に取り組むこと。
    子どもの いのちがかかっています。金儲けのためのビジネスとは次元がちがうのです。

    特定テーマの補助金予算、コンサルタント、広告代理店、政治家、利害関係を持つ役所担当者や担当教職員や特定業者による、子供の実情を慮ったりかえりみない場当たりで安易な施策が子供を危険にさらすようなことが起こらないようにしなくてはいけません。
    安全性がよくわからないけれどお金儲けになるという理由で、安易に子供のいる場所に危険な食品、危険な薬品、危険な製品、科学的根拠に乏しい無責任な技術や方法を持ち込んでほしくない。
    お金目的で自分の言葉や行動を「売る」おとなが存在するのはしかたがないことかもしれませんが、そのツケを無関係な子どもたちが払うことになるような状況を私は看過できません。



    なぜこのような意見表明をしているのか

    あとで、「危険が予見できなかった」「想定外だった」とならないように。危険を指摘されることで予防策がとられたり安全対策がさらにすすんでいくように。

    以前、国内の芸術展示イベントで「なかに入ってあそべる木製ジャングルジム」で火災が発生し子供が犠牲になる事故が起こりました。真剣に深く安全性やさまざまな可能性を考慮想定せず監督責任のあるはずのおとなが責務を果たさずに、照明用の白熱電球を木屑のなかに安易に置いたことが火災原因だと言われています。(2020年8月現在 裁判の初公判が行われています)

    子供が火に焼かれ死んでいく姿をみて「だれも危険について声をあげる大人がいなかったのか」という感情がわきませんか?
    もういちどおなじことが起きてもあなたの心はだいじょうぶですか? そういう社会にしていきたいですか?

    他にも、日本の実際の道路上で遊ぶゲームアプリによって子供が自動車事故の犠牲になるということも起きています。
    いなかの平和な道路で、祖父とちいさな孫がのんびり散歩していたところに場違いなスポーツタイプの自転車が猛スピードで近づいて子供をはねて逃げる映像がニュースになったこともありました。


    見て見ぬふりはしない、できない

    「それは危険じゃないか」と気づいたときに、よけいなことに躊躇することなく、まずその声をあげることでまもられる、防げる事故というのがあると私は考えます。
    ざんねんなことですが、「現場当事者」「関係者」であると、その場で「空気」や「批判的な意見をしたその後の不利益」を考えて危険の指摘ができないという現実が世の中にはあります。

    今回の場合、当事者である子供は幼く、それを決めるおとなに対して意見ができません。また、その保護者たちは批判的なことを言うとそのコミュニティのなかで「浮いた」り、じぶんの子供に不利益があったりすることをおそれて、思ったとおりの意見を言いにくいことがあります。
    そもそも、ちいさい子どもの親御さん保護者のほとんどは年齢が若く、子育て経験も人生経験もまだ短いのです。
    自動車事故を起こす確率の一番高いのは自動車運転免許を取得したばかりの若い世代です。
    若い人たちが、危ないものの存在、危険な事例があることを知らなかったら、そこにいる年長者や年配のおとなが教えてあげればよいことです。

    今回の件は、地域によって状況は大きく変わります。道路事情(幅員、専用歩道の有無)、交通事情(自動車自転車の交通量)、そもそもの気温や気候、日差しのぐあい(木陰やアーケードや建物の影が多い通学路もあります)、地形、風の強さ向き、児童ごとの家の場所と通学路の事情、個別の体力、その他、真剣に時間をかけて多くの人が検討することによって見つかるこれまで気づけなかったあたらしい視点や危険性もでてくるでしょう。

    真剣に時間をかけて考え続けていくと、熱中症の問題がじつは、子供が身に着けている運動靴、靴下、肌着が夏の季節にあった機能的な製品かどうか、普段の冷房がある環境と外の気温差が大き過ぎないか、家での起床から登校までのあいだに水分補給塩分補給ができているか、日ごろの食事や献立、栄養状態など子育て環境の事情、経済的な事情など、その個別の細部にまで考えが及んでいくかもしれません。


    私は「日傘登下校をやめたほうがよい」と言っているのではありません。
    賛成、反対、イエスかノーではないのです。
    いろいろな危険性が考えられるので、今後より以上に安全性を多角的に考えたり、また、もし、ニュースを見知ったり、仮にどこかからなにかの企画が持ち込まれたり仕掛けられたりして「よし、うちでもやろうか」と安易にうごきはじめることへの注意喚起をしたい、
    子どものいのちにかかわることなので、雑に考えたり、一律に考えたりすることがないように、注意喚起したい
    子どものことは、まじめに、真剣に、割り切らずに、ていねいに考えよう、考え続けよう。
    そういう思いです。

    私が批判的な意見表明をすることで、なにか私自身に「損」することが起きようとも「安全、安全、口うるさいおじさんだ」という そしりをうけたり、煙たがられたりしようとも、それを引き受ける覚悟があります。

    自分がなにかの不利益を蒙ったり、損をしても、こどものためには、特にこどもの命のためには、言うときは言う。
    そういう おとながまだいるからね。
    そういうおとなの姿をみせる、それが、こどもたちへのわずかばかりであっても、安心につながると思っています。
    日本人のおとなとして、日本のこどもたちをまもることに、躊躇も遠慮も損得勘定もしません。

    そして、それがわかってもらえるのが、日本であり、日本社会だという思いもあります。


    「傘(かさ)」という物は、まじめで人の役に立つ、日本人に長年愛されてきた道具で、歴史があり日本が誇れる地に足の着いた仕事であり、技術であり、立派な産業だと考えています。
     実際に外国で買った傘と日本で買った傘をくらべると、日本製の傘のほうが圧倒的に品質がよいことを人生経験上 知っています。

    ここでは「子どもが登下校時に日傘を使用することについて」注意喚起を行っています。


    それは 私が一番 のぞまないことですが、日傘登下校によって交通事故が起きた場合、この記事の内容は、「予見可能性」「回避義務」について「世間では危険性を指摘する声もあった」というひとつの証拠になると思います。(損害賠償請求裁判 時)

    それを踏まえたうえでの十分な現場の調査検討と覚悟、責任をもっての導入、さらなる安全配慮が検討されることを願って。
    金儲けのために 子どものいのち が ないがしろにされる世の中をつくりださないように。


    ※更新 2020年 8月31日
     記事初出 2020年 5月29日

    文責は、すずきじゅんじ にあります

  • 住宅街の交通安全

    道路であそぶ子供

    「良い」「悪い」の話でなく、道路で遊ぶ子供が今すぐゼロになることはありません。
    ならば、まず今この場で大人がすぐできること、できるかぎりの行動をしたいと思います。

    ◆近所の子供を交通事故から守る

     道路上で子供が危険に思える状態で遊んでいたら、そのあぶなさを子供にわかるように、伝わるように教えてあげましょう。
    突然大声でしかることは絶対にやめましょう。びっくりして振り向いたり、転ぶと事故の原因になります。

    スケートボード、キックボード、キャスターボード(ブレイブボード)、自転車、三輪車、一輪車、ペダル有り無しストライダー、インラインスケート、ローラースケート、足けり足こぎ乗用玩具、ホッピング、竹馬、缶馬、今後もっと新しい乗り物も出てきます。

    住宅街の道路上で、ちいさな子供がスケートボードに腹ばいに乗って遊んでいて起きた交通事故があります。

    ちいさい子供がさらに小さくなったら、自動車の運転座席からはほとんど見えません。
    あなたが町を歩いていて、もしそういう子供を見かけたら、ぜひ声をかけて、場合によっては、保護者のかたに声をかけましょう。お説教や注意でなく、実際に起きた交通事故の話をつたえてみてください。
    みんな望みはおなじです。子供がケガをしないでいてくれること。威張った言葉づかいや、言い合いやケンカは必要ありません。

    歩いているとき、子供達と一緒によこ一列に並んで信号が青に変わるのや、クルマが通り過ぎるのを待っている場面では、なるべく子供よりも前の車道にちかい側に大人が立って「とおせんぼ(ガードブロック)」してあげましょう。

    また、子供が突然車道にとびださないように子供の手や体や乗り物をつかんでいましょう。
    もしも子供が車道にとびだそうとしたら、よその子、他人の子、だれだろうと関係なく、手や体をつかんで制止しましょう。

    もしも、子供に声をかけたり、手をつかんだことで「不審者」と誤解されてなにか言われたり通報されたとしても、子供が交通事故にあわずにすむなら、そんなことはどうでもいいくらい小さなことなはずです。

    町のなかで子供があぶないことをしているのを目撃しても、子供と自分のいる場所と距離がはなれていて、とっさにどうするべきか迷う場面があります。
    「子供の身体の安全が第一」です。
    緊急で危険度が高いと判断したら、子供ではなく、その場の脅威である「自動車の運転手」のほうへ大きな身振りや声で合図して、あぶない状態の子供が近くにいることを知らせてあげましょう。
    (見通せないカーブの先に障害物があって、ある車がそのままのコース軌道やスピードで進むとぶつかるというときも、なにか合図で知らせてあげましょう)

    緊急の場面ですが、合図する際は、礼儀正しく協力をもとめる態度(会釈したり)だと、問題が起きにくいです。
    もし、運悪くこちらの意図が相手に伝わらなくて誤解されたり怒られたとしても、子供が事故にあわなくて済めば、それ以外のことはちいさなことです。

    ◆クルマを運転するひと

     子供用のさまざまな乗り物やおもちゃが存在します。子供は遊びの天才です。大人には思いもつかない普通とは違う乗り方や使い方をすることがあります。道路のどこから突然現れるかわかりません。
    ひとつ確実な安全対策があります。じぶんがクルマを運転するときに、住宅街に入らず、歩道(車道より一段高くなっていてガードレールがついている)の無い道を走らないことです。

    ガードレール付歩道のある大きな道路を走れば、子供も自分も安心です。カーナビのさしずに全部したがう必要はないのです。カーナビが指示したからといってわざわざあぶない細い道に入り込む必要はありません。
    自分の知っている大きな安全な道路を主軸にして、自分でコースを決めて走りましょう。
    細い道や抜け道を通って短縮されるのは、たったの数分程度です。
    それよりも、事故リスクを軽減するルートを選び走るほうが誰にとってもしあわせなはずです。
    特に自分自身が一度「ひやり」を体験したことがある道路は避けて、すこし遠回りになっても安全な道をえらびましょう。

    住宅街に進入して運転する場合、子供の姿が道路上にみえてもみえなくても、常にブレーキペダルのうえに足をのせて運転しましょう。
    ドライバーのなかにはブレーキを踏まないことが運転が上手なあかしのように思い込んでいる人がいますが、すくなくとも住宅街の道路では間違いです。

    業者の車がどうしても必要で住宅街を走行する場合は、どうか運転座席からの視界がひろく安全な車両の導入・採用を会社で考えてほしいです。また追加でミラーやカメラやセンサーを車両に搭載することもしてほしいです。(大手宅配業者の車両などはミラーの形や大きさなど、装備に様々な工夫がされています)
    トラックには「サイドガード」という巻込防止装置が存在します(最新式はセンサーやカメラ連動)

    住宅街やスクールゾーン付近では、両側の窓を全開にすると、子供の気配をより感じ取れます。外からの音や声がきこえやすいように音楽やラジオも消しましょう。
    (※走行中とても静かな車種の場合、見通しのきかない細い道では、窓をあけて音楽をかけて存在をまわりに知らせるというやりかたもあります)

    三つのミラーを見ましょう。普段以上に頻繁に。

    夕方のヘッドライト点灯は忘れやすいです。運転者は自分がまだ見えると考えがちですが、前照灯の目的はまわりの歩行者や車に自分の存在を知らせる目的もあります。特に車体が暗い色の場合は、早めにつけましょう。(ルールでは日の入りから日の出までだが早めにつけてよい。薄暮時間帯
    ハイビーム(前照灯の上向き)の上手な活用も効果があります。

    住宅街の、先の見えないカーブでアクセルを踏むのはたいへん危険な行為です。ブレーキペダルの上に足を置いて慎重に進みましょう。

    最近の新しい車は「安全センサー」「カメラモニタ」装備が充実していて、安全運転を自動で手伝ってくれます。
    自動車購入を検討するときは「乗るひと」以外の「道路上のひと」の安全性も考えたクルマを選ぶのがよいと思います。
    身内のだれかが自動車購入を検討しているとき、そういう情報も知らせてあげましょう。
    ただし、センサー類は「補助」でしかありません。センサーが見落とすことも故障することもありえます。かならず自分自身の五感で常に安全の責任を負いましょう。(責任を負えなくなったと感じたら運転免許証の返納を考える時です。)

    道路運送車両の保安基準」という法律があり、しばしば改訂されています。2020年から新車にはオートライト装備が義務化となっています。

    排気量の大きい高級車はアクセルをすこし踏み過ぎただけで、ものすごい加速をしたり急発進して事故原因になります。自分の現在の運動能力に合った、日ごろ生活する場所や用途に適したクルマ選びが安全につながります。

    また、特に高齢者や小柄な女性は、運転シートの高さ、角度、ハンドルの近さ、高さが、自分のからだにぴったり合っているか再確認と調整をおすすめします。運転時の視界の広さがとても変わります。やりかたがわからない人は自動車の取扱い説明書(だいたい助手席のグローブボックスに入っています)車に詳しい知り合いや自動車販売店・用品店でアドバイスをもらってください。(他人のクルマやレンタカーを運転する時も、手間をおしまずしっかり調整しましょう)正しいドライビングポジション

    公園のちかくは、鬼ごっこ、追いかけっこに夢中になった子供が飛び出してくることが多いので要注意です。出入り口ではない場所や、しげみのなかからも飛び出してきます
    車道に隣接したマンション玄関や戸建て玄関、塀で内側がみえない駐車場からの飛び出しにも気をつけましょう。

    住宅街では、ゆっくり運転、のろのろ運転こそがあたりまえでカッコイイと思われる世の中の雰囲気醸成を、おとなたちみんなでしていきましょう。

    ◆カーナビ地図サービス開発者、企業の方へ

     子供の安全がなにより一番だいじです。カーナビの経路検索をするサービスやアプリを開発している人、企業への要望があります。
    経路決定するときに、デフォルトで「専用歩道のある道路(安全な道路)」を優先選択・案内する仕様にしてほしいと思います。(画一な「道幅」でなく「道路ごとの安全度評価」を優先)

    子供にとって危険な道路(細い道というだけでなく住民子供の危険度でスコア化)を案内する時は、明確な注意喚起を常に運転者に促す仕様にしてほしいです。

    また、過去に交通事故が発生したポイント(特に注意喚起があれば防げた原因の事故)を通るまえに、音声で注意喚起される仕様を搭載してほしいです。

    今後、そういう仕様がカーナビ全般のデファクトスタンダードになることを願っています。
    (今後の状況によっては法律による規制やそのような安全仕様の標準装備義務化を要望していくかもしれません。)

    将来的には「住宅街のなかでは車は低速以上のスピードが出せない」街づくりが、車両ハードウェアと車載ソフトウェアと信号機・標識通信によって実現するとよいと考えています。(安全なシステム搭載の車は大幅な税と保険料の軽減)

    ◆提案・小学六年生の助け

     小学六年はまだ子供で、なによりまず自分の身の安全をまもること、自転車ではヘルメットをかぶり、暴走したりしないこと、右左よくみて車に注意するなど、自分の交通安全に気をつけることが第一です。
    けれど、もし、自分の通学路や、おなじ町内で、自分よりちいさい子、特に小学一年生や幼稚園・保育園の子が道路であぶない状態にあった場合は、ぜひ、声をかけて、まもってあげてほしいと思います。
    小学六年生は、活動場所や活動時間帯がおとなよりは、ちいさい子供にちかいです。
    あぶないので決して交通誘導員や警察官のマネをしてはいけません。あくまで、自分が登下校や普通に道を歩いているときにちいさい子のあぶない状態が目に入った場合だけ。
    (公園の遊具などでもあぶないことをしていたらダメといったり、助けてあげたりしましょう)
    六年生の頭では理解できても、まだ小さい子には自動車や自動車が通る道路の本当のおそろしさがわかっていないことがあります。

    ◆教育・子供を運転座席にすわらせてみる

     息子、娘、甥っ子、姪っ子、親戚の子、知り合いの子、身内に子供がいて、自分が車を持っている場合、完全にエンジンが停まっていて安全な状態に駐車しているときに、子供を運転座席に一度座らせてそこから何がどれくらい見えるのか、見えないのか、を体験してもらうのもよいかもしれません。
    (クルマの形はいろいろあって見え方が違うことも付け加えて教えて。)

    じぶんが道を歩いたり自転車に乗っているとき、車の人からはこれくらい見えていて、でも、このくらい見えていない(死角というものがある)ということを知ってもらいましょう。
    おとなでも、油断したり、よそ見したり、失敗することがあることを、一度しっかり体験とまじえて話してあげることで、子供である自分が道路を歩くとき、自動車の大人がいつでも信用できるわけでない、ということをかんがえるきっかけになれば、道路の怖さを真剣に心にとめて緊張感を持つようになると思います。

    子供は全員、運転免許証をもっていません。正確な交通ルールについて試験を受けたこともありません。
    こまかいことはあとでいいので、日常のなかで、自分自身の身体、自分のいのちをまもるための、もっとも重要な部分を、まず実生活のなかで伝え、身につけてもらいましょう。


    町のこどもたちは、みんなのこども

    町にいるこどもたちは、町にいるおとなみんなのこどもです。

    「よその子だから口だしや手出しはしない」
    「じぶんのうちの子だけ安全ならそれでよい」
    「じぶんにはこどもがいないから関係ない」
    「よけいなトラブルに巻き込まれたら損だから」

    交通事故が起きるとき、そこでケガをするのも、させるのも、他人同士です。
    交通事故が起きて、ケガ人をたすけてくれるのも、助けられるのも他人同士です。
    では、交通事故が起きないよう努力したり行動したりするのはだれの役割か。

    ひとりの人間には目が二つ、手は二本しかありません。まえを見ていれば背後にあるものを同時には見られません。
    けれど、そこにもうひとり人間がいれば、背後になにか危険が迫っていたら教えてあげることができます。

    さらに多くの人がいれば、背後だけでなく、壁や植え込みで見えない曲がり角の向こう側や、死角にあるもの、反対側や高さのちがう場所からみえる危険性を教え合うこともできます。

    子供を二人連れたお母さんが、二人の子供を同時に100パーセント見張りつづけることはできません。
    でも、町にいるおとながみんなで、集団でたすけあえば、こどもをもっともっと安全にまもっていくことができるのではないでしょうか。


    あなたはどういう世の中をのぞみますか?
    こどもたちはいつでもおとなの背中をみているし、気持ちを感じ取っていると、私は思います。


    追記:

     参考 道路交通法第76条4の3(禁止行為)

    私個人としては、
    こどもの交通事故をゼロにしたいとつよく願っています。
    ですが、道路でこどもが遊ぶこと自体をゼロにしたいとは考えていません。実際、一部のスクールゾーンや、商店街の歩行者天国などは車両進入禁止のバリケード看板を道路の両端に設置して、安全な空間を時間帯を区切って実現しています。
    また、大きな公園や施設周辺にはプロムナード(遊歩道)とよばれる広い歩行者専用道路が存在します。
    じゅうぶんな安全が確保される場所で、保護者が監督しているのならば「道路であそぶことが絶対的な悪」とは言い切れない気がします。ただ、ちいさな子供には、区別がつかなくなってあぶなくなるという意見にもうなずけます。

    クルマの運転とおなじように、ルールや安全対策の仕組み・環境づくりを考えるときも、丁寧さと思いやりが必要だと思います。


    関連記事: 住宅街の交通安全その②


    ※更新 2020年 7月6日
     記事初出 2020年 6月24日
     このページは随時、追記と更新を行っています

  • 住宅街の交通安全その②


    ◆町の道路でみかける光景「路上駐車の避け方」要注意


     参考: 道路交通法 第17条

    路側帯片側一車線センターライン
    という町内によくある平らな対面通行の道路で、クルマが、路側帯に駐車している車両をよけるために対向車線に一時的にはみ出して運転する光景をよく見かけます。
    その際、ブレーキを踏まず、スピードを落とさない車がとても多いです。本当に多いです。
    特に、反対車線の路側帯に、歩行者の子供や高齢者がいるのに、そのあいだ(路上駐車と歩行者のあいだ)をまるで、スピードを落とさず通り抜けると得点がもらえる「ドライビング・ゲーム感覚」で走る運転者がいるのです。
    これは非常に危険です。
    一度、相手の、歩行者の立場で想像してみてください。
    車は左側通行、歩行者は右側通行、の「対面交通」原則を基本とすると、右側の路側帯を歩いているひとは、じぶんのすぐそばを「後ろから」車がくることは想定しにくいことです。じぶんの近くに車がくるときは前からくるのだから、すこしくらい車道側にはみ出したり、よろけたりしても大丈夫、という意識感覚でいても不思議ではありません。
    そこを徐行もせずに生身の人間に接近して追い越そうというのは、歩行者からすると「圧迫的な幅寄せ」にも似た危険行為と感じられかねません。
    対向車線にはみ出るのは車の運転者の責任です。かならずブレーキを踏んでスピードを落としましょう
    対向車線側に歩行者がいて、空間がせまいと思ったら、対向車線にでるまえに、停車して待てばよいだけです。

    路上でブレーキを踏んだり、車を完全停止させるのが、なにかバツの悪いことのように錯覚している運転者がときどきいますが、それは間違いです。
    追突されるのをおそれる運転者もいるのかもしれませんが、そもそも追突するような短い車間距離が誤りです。住宅街でゆるされているスピードで追突接触事故が仮にあったとしても、生身の歩行者との接触とどちらが大怪我になるか想像してください。

    (※ただし、赤ちゃんや後部座席に人が同乗している場合は細心の注意が必要です。やはりどんな軽微な追突接触事故であろうと起きないほうがよいに決まっています。
    ここでの追突接触事故と歩行者をはねる事故の比較の話は低速度の住宅街の道路について話しています。速度がでている幹線道路などの追突事故は非常に深刻ですので、状況を分けて考えてください。大きな道路は車線が複数あります)

    この例の運転者の心理には、『対向車線にはみ出している異常事態をなるべく短い時間にしたい。対向車が来る前にもとの車線に戻りたい。だからブレーキを踏まずアクセルを踏む』という、安全に対する優先順位づけの「錯誤」が起きているのではないかと推測します。
    あわてないで。複雑に考えないで。
    簡単なのです。ちかくに歩行者がいなくなるまで、本来の車線で停まっていればよいのです
    みんながいなくなって危険度が下がってから、ゆっくり用心しながら路上駐車をよけて先へ進みましょう。
    もちろん、対向車がくる危険性には注意して。
    (夜間の場合は、ハイビームで合図しましょう)

    ちなみに、対向車線にはみ出して事故が起きた場合、過失責任の割合は ほぼ100% はみ出した車のがわになると言われています。

    この例ではさらに、左側にある路上駐車の車内、車のかげから、人や自転車、動物やスケートボードやボールが飛び出してくる危険性もあります。バスやトラックなどの大型車ならば、さらに警戒が必要です。

    センターラインの無い道幅の細い道路では一層、徐行や一時停止を心がけましょう。

    現在、 町では「なるべく人混みに近づかない」という意識からスーパーなどで買い物するときに地下駐車場や屋内駐車場にはいらず付近の路上に車をとめて、車内で運転手が待っているという光景をよくみかけます。
    これまで以上に、路上駐車に対して警戒する運転が必要です。


    関連: 「 ゾーン30 」 警視庁 世田谷区

    ゾーン30の ほそい道路では、わざとセンターラインを消して道の中央寄りを走らせる(道路端の歩行者に近づかせない)ような工夫もされています。


    役に立つ動画がありましたのでご紹介 リンク:
    住宅街編(危険予知・事故回避トレーニング) JAF

    2020年(令和2年)6月30日 施行「あおり運転」を取り締まるため道路交通法が一部改正されました。

    改正道路交通法117条の2の2第11号
    改正道路交通法117条の2第6号
    および10の行為の関連条文
     車間距離保持義務違反(第26条)
     安全運転義務違反(第70条)
     ほか 17条、24条、28条、52条、54条、75条

    ならびに
    2020年(令和2年)7月2日 施行
    自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律 の改正

    具体的な内容はこちらのポスター
    交通安全情報(警視庁)
    危険!「あおり運転」はやめましょう(警察庁)


    関連記事: 住宅街の交通安全


    ※更新 2020年 7月4日
     記事初出 2020年 6月27日
     このページは随時、追記と更新を行っています

  • 町のなかで危険なものをみつけたら

    あなたが大人で、町のなかを歩いているときに危険なものを発見した場合は、自分で考えてそれについて対処することができます。こどもたちのために。

    その問題を管轄する行政窓口にメールや電話で連絡したり、とりあえず危険だと思う状態を応急処置するなど。

    例: 割れたガラスが子供の歩く道に落ちていたら自分でかたずける。電柱や看板から針金が飛び出していて子供の目にささる危険性があるなら折り曲げて丸めてささらないようにする。公園の遊具が壊れそうになっていたら注意の貼り紙をしてから公園管理者に連絡する。食べかけの菓子や飲み物がベンチに置かれていたら子供が食べて病気にならないように処分する、など

    連絡窓口:
    世田谷区役所(おおくの場合 住んでいる地域の役所に連絡すれば各種問題をどこへ連絡すべきか教えてもらえます)
    東京都 各学校 清掃事務所 国土交通省 東京電力 水道局 など

    道路や交通事情に関してあぶない点に気づいたら

    道路を歩いているときやクルマを運転しているときに「これはあぶないな」と気づくことがあった場合、その意見を区役所や、国土交通省、警察署(交通相談窓口もあります)に届けておくことで、すこしづつ安全な道路整備や安全なまちづくりがすすんでいきます。

    例: 年配のひとが信号機付横断歩道を渡っていたが渡りきるまえに信号が赤になってしまうのを何度も目撃した。歩行者の青信号の時間がもうすこし長いほうがよいのではないか。

    例: こどもがよく歩いている道路で見通しのよくない変則的な交差点があるので心配。信号機をつけてほしいがそれが無理ならカーブミラーを設置してほしい。

    例: ちかくで自動車事故が起きてもクルマが公園内に飛び込んだりしないように、公園の入り口にガードポール(ガードレール)を設置してほしい。

    気づいた意見を伝えるすこしの手間で、こどもの安全度がすこしでも向上し、交通事故が減るかもしれません。

    たとえば私の住んでいる世田谷区では、このような住民の声を広く募って積極的に改善の努力を積み重ねているのが住んでいて実感できます。
    その一例。地元自治体、地元学校、地元住民、地元警察署、都道府県行政、管轄省庁の連携・努力
     世田谷区通学路交通安全プログラム

  • 夜はライトと反射材


    「反射材を身につけよう」広島県警のサイトです。
    日の入り、日没後、夜暗くなってから光るものを身に着けているか、明るい色の服を着ているかどうかで安全性に差がでてきます。
    明るく目立つことで、自動車やバイクだけでなく、無灯火の自転車やランニングしている人が突然ぶつかってきたりするのを防止できるかもしれません。

    現在、LEDや懐中電灯や反射材などは、百円ショップなどでたくさんの商品がでています。

    特に、こども、お年寄りの方には、まわりにいるおとながおせっかいでもよいので、積極的につけてあげるとよいと思います。
    子供用の自転車、キックボード、ランドセル、リュック、ベビーカー、お年寄りの買物カートやステッキ、など。


    注意:
    ちいさな子供のいるお宅では、ボタン電池をまちがってこどもが飲み込まないように十分に注意しましょう。とても危険です。
     ボタン電池を安全に:保護者へのアドバイス
     European Portable Battery Association
    ボタン電池製品をやめて、単三電池の製品をそろえるのもよいかもしれません。

    片手がふさがる懐中電灯は、ころんだときに手をつくのがおくれるので、なるべく身に着けるタイプの照明がよいかもしれません。

    「反射材のたすき」はいつでも玄関においておいて、夜間の外出につけると便利です。ただし、首にからまったり、なにかに引っかかって事故になる危険性もあるので、きちんとサイズをあわせて大人が使用するのがよいと思います。子供用にはつかわないで服や持ち物に貼るタイプが良いかも。

    暗いところで光るクツや帽子、音が出る子供用のクツも安全度が向上すると思います。

    おとなもこどもも、自転車のカゴなどに「鈴」をたくさんつけると、ベルを鳴らさなくても存在をまわりの人に知らせることができて安全性が向上します。

    こどもには、道路や歩道で、なにか持ち物を落としたりしても、すぐとびついて拾わないで、まず前と後ろをみて、乗り物や人が近づいてこないかじぶんの目でたしかめてから動く習慣をつけると安全です。

    とにかく、自分のからだの安全をまもることを第一に。
    物はあたらしいものをまた買えばすむし、あきらめれば済みます。
    いのち がいちばんだいじ。

  • オバケとUFO

    オバケを見たことがあるひとは、オバケの存在を信じられるかもしれません。
    UFOを見たことがあるひとは、UFOの存在を信じられるかもしれません。

    信号機のある横断歩道を、歩行者が渡るとき。
    歩行者信号が「青」になってから、わたるまえに「とまって」しっかりと「右」と「左」と「右」をじぶんの目でみてから歩き出す大人のひとを見たことがありますか?

    実際に気にしてみてみると、とても少数派です。


    それでは、反対に、
    横断歩道の歩行者側が「青」なのに、そのあいだに信号を無視して走って横切ってくる自動車、自転車、スピードを落とさないランニング走者、キックボード、先頭で停止しているバスやクルマの影からすりぬけて突然出てくるバイク、を見たことはありますか?

    わたしはあります。


    わたしは信号機付き横断歩道をあるいてわたるとき、いつもおおげさに右・左・右をみて渡るようにしています
    ときどき向かい側からくるおとなのひとに笑われたりするけれど、どこかで子供たちが見ていても大丈夫なように。
    親御さんが子供に安全な渡り方を教えたときに「だって、おとなのひとで右・左・右なんて見ているひといないよ」と言われないように。


    こどもたち、ちびすけ たち。
    きみたちは、まだカラダが小さいからね。ことさら気をつけるんだよ。ほんとうは、クルマを運転するおとなたちのほうが もっともっと気をつけることなんだけど、おとなのひとも、まちがえたり、しっぱいすることがあるからね。

    じぶんの め でみて、
    じぶんで、じぶんを
    まもる、 よける